【イベントレポート】加藤学園高等学校「One step further!」公開研究会2024

【イベントレポート】加藤学園高等学校「One step further!」公開研究会2024

2024年8月23日に静岡県のロイロ認定校である、加藤学園高等学校「One step further!」のイベントレポートです。ロイロノートの利活用のみに止まらない、生成AIやその他アプリなども駆使した実践交流が行われました。

加藤学園と外部講師の飛び込み授業を公開&公開研究会
当日のプログラム・登壇者
以下の流れで公開授業と公開研究会を実施しました。

【公開授業①】加藤学園の授業公開
ロイロ認定校であり、数多くの認定ティーチャーが在籍する加藤学園高等学校の先生方による、ロイロノートや生成AIなどを活用した、さまざまな先進的な取り組みを見ることができました。

【公開授業②】全国のロイロ認定ティーチャーによる飛び込みの授業公開
全国の認定ティーチャーたちによる飛び込み授業も実施されました。
1年 国語 濱田先生(済美平成中等教育学校)
YouTubeで漢文学習を実践しました。動画からヒントを探して白文を現代語訳します。友達とおしゃべりしつつ重要ポイントを探し、自分が曖昧な言葉に気づくことが出来たようです。みんなで話し合いながらの現代語訳で、難しい課題への取り組み方のヒントも得られたようでした。

1年 数学 中村先生(日本体育大学柏高等学校)
今回は、数学の授業で班の人と協力しながら行うことをメインにしました。数学の授業でも生徒が協力しながら、出した課題に取り組んでいました。どの班も話し合いが活発になって、取り組んでいました。

1年 家庭 小林先生(日本体育大学柏高等学校)
TBS テレビでやっている「バナナマンのせっかくグルメ!!」を真似させて頂き、学校の所在地である静岡県について調べ学習を行いました。調べたり、意見を出したり、まとめたり、協力したりととても楽しそうな様子でした。

1年 理科 奥津先生(新渡戸文化中学校・高等学校)
高校生物基礎で「遺伝子検査」がテーマ。遺伝子についての基本事項をロイロノート上の簡単なワークシートで確認した後、遺伝子検査の性質やリスクなどを確認しました。その後、バタフライチャートを使いながら、実際に検査を受けたいかどうかをグループごとに意見を言い合っていました。深いテーマでしたが、生徒たちは多面的な視点で考えていました。

2年 社会 松下先生(愛光中学校・高等学校)
数日間の豪雨による河川の増水と越水の危険性が高まる中、生徒たちは災害対策課として、なかなか避難してくれない独居高齢者(生成AI)の説得と、避難誘導のシナリオを考える活動を行いました。生徒たちは、Web GISを駆使して災害リスクや避難所を特定し、効果的に説得するための会話文の作成に取り組みました。

2年 英語 横尾先生(横浜隼人中学高等学校)
「Our campaign to ban plastic bag in Bali」を使用し、「アントレプレナーシップと社会意識」をテーマに授業を実施しました。18歳の意識調査をアイスブレイクとして使用し、日本の若者とカトガクの生徒の意識の類似点に気づかせました。その後、Dictoglossを用いてプレゼンの要約を行い、リスニングとライティング活動をペアやグループワークで実施。最後にアントレプレナーシップを振り返り、生徒たちの社会変革への期待で締めくくりました。

2年 情報 井上先生(東奥義塾中学高等学校)
「君もゲームクリエーターになろう」というタイトルで、無料の「MOONBlock」を使ってゲーム作りを体験してもらいました。参加生徒が30分で下地のゲームを作り上げ、自分の作ったゲームをカスタマイズし、ゲームバランスを考えながら取り組んでもらいました。ビジュアルプログラミングということもあり、皆楽しそうに取り組んでいました。

2年 保健体育 坂本先生(東海大学付属静岡翔洋小学校)
今日までに学んできた保健の授業が自分たちの生活にどのような関連があるのか?「好きな⚪︎⚪︎」と「愛を持てる保健の授業」を関連づけて、保健の視点でよりよい生活を送る方法は何かを対話を通して生徒主体で深く考える授業を行いました。

【公開研究会】外部講師と加藤学園の先生方の実践紹介
公開授業の振り返りも兼ねて、外部講師たちと大手前高松の先生方による実践紹介セミナーを開催しました。

「生成AIを使った授業デザインの可能性について一緒に考えてみませんか?」濱田先生(済美平成中等教育学校)
Chat-GPT、Gemini、Notebook LMなど色々な種類の生成AIの違いや特徴などについてご紹介いただきました。



「学校でしかできない授業について考えよう!そして評価も」中村先生(日本体育大学柏高等学校)
「どんな教育を行いたいか?」について、学校でしかできない授業を参加者同士で対話しながら考えていきました。


「ICTは手段!コンピテンシーベースの探究的な授業をデザインしよう!」奥津先生(新渡戸文化中学校・高等学校)
新渡戸文化学園の事例を共有し、参加者の方々でコンピテンシーベースの授業について考えていきました。

「システミックデザインで学ぶ授業」松下先生(愛光中学校・高等学校)
システミックデザインについて、因果ループ図の作成から課題に対する解決策を実際に塾講するワークを行いました。

「共有ノートでグループ学習を組み立てよう!」横尾先生(横浜隼人中学校・高等学校)
共有ノートを活用したグループ学習の授業づくりについて、多くの事例をご紹介いただきました。

「ICTの可能性 生徒のことを信じて任せる!ロイロ×Google×Canva」小林先生(日本体育大学柏高等学校)
生徒を信じて任せる内容について、現在できている事など参加者同士でシェアしながら考えていきました。

「児童・生徒の自由進度学習をロイロと生成AIで準備しよう」井上先生(東奥義塾中学校・高等学校)
実際にChat-GPTなども触りながら、生成AIで準備する自由進度学習について学んでいきました。

「保健に愛はあるんか?」坂本先生(東海大学付属静岡翔洋小学校)
加藤学園の先生方と外部参加者をグループにして、保健の資質能力について改めて先生方で考えていきました。

「シンキングツールの十八番!作ってみませんか?」小山先生(加藤学園高等学校)
ロイロノートを初めて触る方を対象に、基本的な操作とシンキングツールの活用について学びました。
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