【イベントレポート】敬愛小学校 ICT公開研修会2023

【イベントレポート】敬愛小学校 ICT公開研修会2023

2023年9月30日に、敬愛小学校で開催された、「敬愛小学校 ICT公開研修会2023」のイベントレポートです。
ICT機器を活用した「学習者主体の学び」をテーマに、敬愛小学校の先生方の公開授業と、全国のロイロ認定ティーチャーの先生方の教育セミナーが実施されました。
初心者講習・全体会
6年生児童による初心者講習
6年生の子どもたちが初心者の先生方にロイロノートの使い方や研究会の指導案の取り出し方などについてレクチャーしていました。
先生方から出る質問にも答えたり、何か困っていることはないかと尋ねたりしながら丁寧に対応していました。
全体会
学校の取り組みについて、龍校長先生よりご紹介いただきました。
先生も子どもたちもワクワクする学びを作る実践についてお話しいただきました。
敬愛小学校の先生方による公開授業
ロイロ認定校の敬愛小学校の先生方が、ICT機器を活用した授業を公開されました。

具体物の操作もロイロノートで
英語カードや数図ブロックなどもロイロノート上で操作していました。
英語の授業では、アルファベットの書き取り練習もロイロノートで行っていました。
低学年でもICTが当たり前に
1年生でもタブレットやロイロノートを当たり前のように使っていました。
ノートを書くことや具体物を操作することも大事にしつつ、ICTも有効に活用されていました。
どの学年でも!シンキングツール(思考ツール)の活用
学年を問わず、シンキングツールを活用して児童は自らの考えをまとめることができていました。
まとめた考えをお互いに説明するなど、対話的な学びも進んでいました。
書きこんだり、動かしたり
2年生の算数の授業ではカードを実際に動かしながら考えたり、カードに直接書き込みをすることで、「分数」や「数」について考えることができていました。
具体的な形に視覚化することで理解が難しい分数などの概念についても体験的に学ぶことができていました。
共有ノートでクラス全体の意見を変化を見ていく
共有ノートを使ってクラス全体の意見の変化を共有する取り組みが行われていました。
自分の名前のか書かれたカードを、自分の意見と同じ場所に動かしていくことで、意見を表明します。話し合いを通じてクラス全員の意見がどのように変わっていくのかを共有しながら授業を進めることができていました。
前時の復習もペーパーレスで
前時の復習もペーパーレスで行います。
先生が配布したカードに、直接書き込みをしたり、テキストを入れたりすることで問題演習を行います
ICTを活用した児童主体のグループ活動
ICTを活用して、児童主体のグループ活動をスムーズに行なっていました。
共有ノートで意見をまとめたり、役割分担をシンキングツールでまとめたりすることで全員が各自の役割を理解し、主体的・自律的に活動をできていました。split view機能でロイロとタイマーを同時に起動することで、タイムキーパーも児童が行うことができていました。
共有ノート✖️シンキングツール(思考ツール)で議論が深まる
シンキングツールを使って自分の意見をまとめたあと、共有ノートでグループ全体に意見を共有します。「下級生にどの本を、どのように薦めるか」をテーマにお互いのアイデアの良いところをうまく取り入れて意見をまとめていきました。
また、提出箱で他のグループの意見も見ることができるため、他のグループの工夫も確認しながら意見を深めていくことができていました。
協働的に調べ学習を進める
調べ学習も、協働的に進めていくことで児童は教科の内容だけでなく、協働的に学ぶスキルを身につけていくことができます。
お互いのカードを見ながら調べていく活動を通じて協働的に調べ学習を進めていくことができます。出てきた回答は提出箱で共有することで他の児童の意見からも学ぶことができます。
共有ノートでグループの考えをまとめる
4年生の社会の授業では、市長になりきって、北九州市民を水害から守るための手立てを、共有ノートを使ってグループで考えていました。
同心円チャートを使って整理しながら、考えを深めていました。
カードを使って立場を明らかにする
分数の引き算について、2つのやり方を出し、やりやすいと思う方の色のカードを提出させていました。
自分と違う考えの友だちと交流することで、さまざまな計算方法について考えを深めることができていました。
シンキングツールを使って学びの蓄積
単元ごとに、自分がどんな考え方を用いたのか、どのように考え課題解決に迫ったのかをシンキングツールにまとめます。
自分の椅子に貼ることで、いつでも既習事項を確認できるだけでなく、友達の多様な考えに触れることができます。
共有ノートで自分の考えた解法を共有
本時の課題に対して、どんな見方・考え方を用いて解決するのか、共有ノートで自分の考えを書き込みます。
同じ視点で考えている友達と意見を集約させるだけでなく、違う視点で考えている友達と交流することで、自分の考えを深める姿が見られました。
並び替えで文章構成のポイントを学習する
提案文の例を、文がバラバラに配置された状態で配布します。
子どもたちは考えながら並び替えることで、文章構成や接続詞など提案文ならではの表現を学んでいきます。
学習したポイントを使いながら、共有ノートを使ってグループごとに提案文を書いていきます。

全体講演会ー桃山学院教育大学 准教授 木村明憲先生
主体的・対話的で深い学びを実現するGIGA端末の活用
授業を振り返りながら、子どもたちのどのようなスキルが発揮されていたかをお話しいただきました。
子どもたちに自己調整スキルを身につけさせるために、学習計画を立てることの重要性についてもお話しいただきました。

教科別交流会
国語
敬愛小学校の国語科の目標である「多様な考えを共有する」ための取り組みを、普段の実践事例を交えながらご紹介いただきました。
共有の手段として共有ノートや提出箱などを、学年や教材、学習内容に応じて、効果的に使い分けることがが大事だと紹介されました。
算数
授業を担当された先生から、授業での取り組みの振り返りがおこなわれました。
振り返りの後は、授業者の先生を囲んで、共有ノートの活用についてや、低学年でのロイロノートの活用法についてお話しいただきました。
社会
学習の流れや工夫された点について授業者の先生からお話しいただきました。
考えを深めるためにどのようにロイロノートを授業の中に取り入れたのかについても教えていただきました。また、ロイロノートと板書の使い分けについてもお話しいただきました。
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理科
授業を担当された先生から、本日の理科の授業での取り組みを振り返りがおこなわれました。理科の実験の進行での工夫や、理科の実験でのICTを活用についてご説明いただけました。
また、これまで取り組まれた授業実践についてもお話いただけました。
英語
敬愛小学校での英語教育で重視されている考え方や、ICT活用の指針についてお話しされていました。
ロイロだけでなく、英語教育で利用できる様々なICTサービスについてもご紹介いただけました


認定ティーチャー実践事例紹介
国語の『もっと』を可能にするICT
「もっと」を可能にするロイロノート
これまでの国語で大事にされてきたこと、ロイロを使うからこそできることをご紹介いただきました。
今までの国語科の授業の中に少しロイロノートを取り入れることで、授業がワクワクするものに変わることを紹介されました。
全ての土台!情報モラル教育!
学校全体で取り組まれている情報モラル教育の取り組みを紹介されました。
ツールごとにチェック項目を設けるなど、生徒が楽しみながらスキルとモラルを両輪で身につけていく実践を紹介されました。

樋口学級の算数を体験しませんか?
算数授業の事例紹介
算数科でのロイロの実践事例をたくさんご紹介いただきました。
実際に角度を測る体験をしたり、近くの先生同士で分数の計算の仕方について説明したりするなど、体験的に事例を紹介していただきました。
算数授業×タブレット
今日の授業を担当された金尾先生より授業での工夫についてお話しいただきました。
知識を関連づけるためにシンキングツールを使って脳内マップを作成されていましたが、どのように作成されていたのか、どのような取り組みをいつもされているのかについてお話しいただきました。
ロイロとChatGPT!? 
生成系AIについてのご紹介
画像生成系AI、文章生成AIなど様々な生成系AIについてご紹介いただけました。
また、参加者もその場で生成系AIを色々と試してみました。
生成系AIでの授業の活用
生成系AIをどのように授業で活用するかについてお話しいただけました。規約の関係で生徒はChat GPTは利用できません。そのため、先生の活用が中心となります。
全校生徒から寄せられた要望を一気に要約したり、回答の叩き台を一瞬で作る事例や、有名人になりきったインタビュー文の作成など、授業や校務でつかえる様々な事例をご紹介いただけました。また、望む処理を行うためのプロンプトの工夫も教えていただけました。さらに、AIと今後共存していくためのマインドセットについてもお話いただけました。

Science × PBL × ICT
創造性を育む理科の授業
知識の習得だけでなく、主体性や思考力を育み評価するためにはアウトプットが大切だと話されました。

理科の授業におけるPBL
「発酵」を題材にした理科の授業で探求する子どもたちの様子や先生の手立てを紹介していただきました。
商品開発をする、店のパンフレットを紹介する、SNSで発信するなど、子どもたちが自ら課題に迫る様子をお話しされました。
LoiLo × Output

サステナブルでワクワクする 英語の授業のために
サステナブルで、先生も生徒もワクワクする授業のマインドセットについて実践的にご説明いただけました
先生方も児童生徒もクリエイティブになっていくことの重要性をお話しいただけました。
ICTを活用したアウトプット主体の英語授業の実践
「思い出や、自分の好きなものをSNS風にまとめてみよう」など、ICTを活用しながら、児童生徒が主体的にアウトプットできる実践をご紹介いただけました。また、Chat GPTなど、英語学習に便利なWebサービスを活用した実践についてもご紹介いただけました。
さらに、音声入力を活用したスピーキング活動を体験していただけました。

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