【イベントレポート】東京都市大学等々力中学校・高等学校「等々力ICTフェア 2024」ー2024年6月22日ー

【イベントレポート】東京都市大学等々力中学校・高等学校「等々力ICTフェア 2024」ー2024年6月22日ー

2024年6月22日に東京都市大学等々力中学校・高等学校で開催された等々力ICTフェア2024のレポートです。
ロイロ認定校である同校の授業実践が学べるほか、全国のロイロ認定ティーチャーの先生方によるセミナーも実施されました。


目次

東京都市大学等々力中学校・高等学校公開授業
ロイロ認定校であり、多くの認定ティーチャーの先生方が在籍する東京都市大学等々力中学校・高等学校の授業実践を見学することができました。

ICTを活用した授業改善
東京都市大学等々力中学校・高等学校ではさまざまな場面でICTを活用した授業実践が行われていました。
シンキングツールの活用
さまざまな教科でシンキングツールが活用されていました。
生徒はシンキングツールを活用して、自らの思考を可視化することによって自分の考えをまとめたり、共有することがスムーズに行えていました。
共有ノートを活用して
共有ノートを使って、プレゼンテーションを共同編集したり、意見を共有したりといった活動も積極的に取り入れられていました。
リアルタイムでお互いのアイデアを共有することができるため、スムーズに協働的な学びを実現することができていました。

実技も手元でわかりやすく
家庭科などの実技教科でもICTやロイロは活用されていました。
運針の方法など、言葉だけではわかりにくいポイントも先生からの資料や、やり方を説明した動画を手元でじっくり見ることで取り組むことができていました。
生成AIの活用
情報の授業では生成AIを授業で活用していました。
生成AIを活用して、作成したいWebページのソースコードを出したり、画像生成AIを使って必要な画像を作成するなど、生成AIを活用して自分たちが作りたいwebページを作成することができていました。
他アプリの活用
ロイロ以外にもさまざまなアプリを活用して授業を進めておられました。
例えば音楽の授業では生徒が自由にメロディを作って演奏するアプリが活用されており、サウンドロゴを作成する授業で活用されていました。そのような形で、授業に応じてさまざまなアプリが使われていました。

新しい学びの形
東京都市大学等々力中学校・高等学校では授業改善におけるさまざまな工夫がなされていました。

見通しを示して授業を進める
本時でどのような活動をするのか、生徒にプロット図を示して授業を開始しておられました。
生徒は事前に活動や時間配分を知ることで見通しを持って学びを進めることができていました。

協働的な学びを積極的に取り入れて
東京都市大学等々力中学校・高等学校の授業では協働的な学びが積極的に取り入れられていました。
グループワークが授業の中で組み込まれていたり、共有ノートを活用するなど、効果的な協働学習が取り入れられていました。

zoomで複数クラス同時展開
zoomなどを使って、1人の先生が同時に複数のクラスに対して同じタイミングで授業を行われていました。
メインルームからの説明をリアルタイムで映像・音声を共有することで同時に3クラスが1人の先生からの授業を受けることができていました。

教科横断型コラボレーション授業
今回のICTフェア開催に合わせて、登壇者である他校の認定ティーチャーの先生と、都市大学等々力中学校高等学校の先生がコラボレーションした授業も行われていました。
先生方自身も学校・教科を超えて協働されることで新たな学びを作り出すことができていました。

ロイロ認定イノベーター 和田先生・井上先生 全体講演
ロイロ認定イノベーターである、和田 誠先生と井上嘉名芽先生から、「AIで広がる学びの世界ー多様な可能性を探る」をテーマに、AIを活用した新しい学びの実践についてお話いただけました。

教育ICTセミナー
東京都市大学等々力の先生方だけでなく、全国からあつまった先生方より、ロイロやICTを活用した教育実践のセミナーが実施されました。
生徒によるICT活用紹介ー文化祭編ー
文化祭で生徒がどのようにICTを活用したのかお話いただけました
担当
東京都市大学等々力中学校・高等学校 高校3年生の生徒さん
東京都市大学等々力中学校・高等学校 石黒 裕次郎先生

概要
東京都市大学等々力中学校・高等学校では生徒が運営主体となって文化祭(藍桐祭)を実行しています。その文化祭での準備段階でのICTの活用についてお話いただけました。
Teams、ロイロノート、canvaなどのICTツールを活用して、複数の学年・クラスにまたがっている生徒同士が連携して文化祭の企画・運営を進めていった流れについてお話しいただけました。さらに、LINEやインスタグラム、youtubeなどを活用して文化祭をどのように戦略的に広報していったのかや、その成果についてもお話していただけました。

しくみが命!ICTを気にしない学校づくり
ICTを学校全体で自然に活用できるようにするための「仕組みづくり」についてお話いただけました
担当
概要
不得意な人も含め教員全体がICTを活用できるようになるための3つのポイント(「使わないといけない状況を作る」「楽しさと便利さを知る」「不安を取り除く」)についてお話いただけました。
教室から物理的に黒板をなくしたり、宿題は必ずロイロノートにアップロードするルールを徹底するなどの具体的な仕組みについてのお話や、ICTの便利さを体験する任意参加の校内研修を毎月実施しICTに詳しい児童が講師となった事例などをご紹介いただきました。
とどろけ!創造的な数学の学び! 
数学教育における創造的思考について、参加者同士のペアワークも交えながらお話しいただきました
担当
概要
土井先生の授業実践をもとに「数学教育に求められる創造的思考とはなんだろう?」という土問いについて、参加者同士でディスカッションを行いました
高等学校学習指導要領における「創造性の基礎」の育成について、「過去の学び、現在の課題、未来の学び」をどう繋いでいくか、という観点からお話をいただきました

英語力をつけさせるとは?
行事を使って生徒の英語の発表の機会を作ることや、英語4技能を強化するために必要なことについてお話しいただきました。
担当
東京都市大学等々力中学校・高等学校 廣田 悠人先生
概要
シンキングツールを使って意見や主張を可視化することで思考の流れを整理し、英作文をスムーズに完成させ発表に注力することができている事例をご紹介いただきました。
授業の質を上げて生徒のOSをアップデートさせるには、生徒のゴールから逆算して授業展開を考えていく必要があるということ、また生徒同士で問題を解決する力をつけさせるための導き方などについてお話いただきました。

2023年度国際協働学習プロジェクト 活動報告
海外の学校と行った協働学習プロジェクトについて、実際に参加した生徒から活動内容の報告がありました。
担当
東京都市大学等々力中学校・高等学校 高校1年生・2年生の生徒さん
東京都市大学等々力中学校・高等学校 鎌形 薫先生
概要
2023年度の国際協働学習プロジェクトとして、SDGsの目標でもある「海」と「平和」をテーマに海外の学校の生徒と協働学習を行い、実際に参加した生徒からプレゼンテーションや壁画製作を事例の紹介がありました。
2023年度の活動報告後に、鎌形先生から2024年度における海外のパートナー校とICTを用いた国際協働学習プロジェクトの計画についてお話いただきました。

アナログおじさんの出願指導・面接指導〜ときどきAI、シンキングツール考〜
進路指導でICTを一つのツールとして活用し、アナログ的な指導にもより良く反映させていくことができる事例をお話ししていただけました。
担当
概要
推薦入試とICTは親和性が高く、ツールを有効に活用しながら「思考・材料・伝達」の三つの観点で主体性評価を考えていくことがポイントだとお話しいただけました。
また、ロイロノートはアイディアや経験・思想・思考の収納庫・整理ツール、生成AIは教員の領域を超える内容の指導のツールとしても使えるが、ディスカッションや表現についてはアナログ的指導が有効というお話もいただけました。

気づきをしかける国語〜探究の種は授業にあり
「気づきをしかける国語」をテーマに、授業での実践例を交えてお話しいただきました。
担当
概要
学校でしかできないことに取り組むをモットーに、授業では復習を中心に授業を展開しているというお話をいただきました。
生徒たちに古文の解釈の間違いをあえて提示し、それについて生徒に議論させることによって深い学びにつながったという事例をご紹介いただきました。また、森田先生が授業で実際に使用しているロイロノートのノートデータを、共有ノートを活用して共有していただきました。


自走力UP!思考コードで学びを深める英語授業
思考コードという概念を使った学びの深め方について、各種ツールの紹介も含めながらお話しいただきました
担当
概要
思考コードの説明をいただいた上で、思考コードをベースにした「授業アイデアシート」を使った授業の構成についてお話しいただきました
授業における取り組みを、知識の伝達にとどめず、いかに創造的思考につなげていくかについて、実践の紹介とともにお話しいただきました
AIサービスの紹介や、ロイロノート「ゲームモード」の体験など、学びを深める授業実践に活用できるICTツールについても取り上げていただきました


「見える化」するクラスHR&宿泊行事活用術
ICTを授業だけでなく、学級経営や行事で活用する実践についてお話いただけました。
担当
東京都市大学等々力中学校・高等学校 圓谷 高由 先生
東京都市大学等々力中学校・高等学校 菅原 尚悟 先生
概要
HR活動や行事でどのようにICTを活用したのか、実践事例をもとにお話いただけました。
「見える化」をテーマに、教室掲示物や行事で必要な情報などを、ICTを活用して「いつでも」「どこでも」見えるようにすることで、業務負担を軽減し、効率の良い学級経営を行った事例などについてお話いただけました。また、宿泊行事での事前学習や現地での学習にICTを活用した事例についてお話いただけました。

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目次
公開授業・イベントサポートします!
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ロイロノート・スクールでは公開授業やイベントの開催をサポートさせていただきます。
サポート例
・ 企画・集客サポート
・認定ティーチャーのご紹介
・端末、お茶などのご用意
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