【イベントレポート】論点整理から考えるこれからの授業デザインin長崎

2026年2月22日(日)に長崎県で開催された対面イベントのレポート記事です。
当日は「個別最適な学び✖️ロイロノート」の著者8名が長崎に集結し、それぞれの視点・さまざまな角度から授業デザインの過去・現在・未来について、語り合っていただきました。
登壇者一覧
青山 典義 先生(郡山ザベリオ学園小学校)
荒谷 舞 先生(横国大学附属鎌倉小学校)
金尾 義崇 先生(敬愛小学校)
中村 優希 先生(宝仙学園小学校)
樋口 綾香 先生(池田市立神田小学校)
宗實 直樹 先生(関西学院初等部)
横田 富信 先生(世田谷区立代沢小学校)
吉金 佳能 先生(宝仙学園小学校)

基調提案
これからの授業デザインで大切にしたいこと
宗實 直樹 先生
子どもにとっての世界が変わることこそ、学びの本質だと言及されました。そのために、教師がそれぞれの教科の世界をどのように見せるかが重要であり、その教科ならではの面白さや学びをしっかりと理解した上で授業に向かうことが大事だと語られました。
これからの授業デザイン(教材研究)を行う上で、特に大事になるのが「中核的概念」だと話されました。中核となる概念の獲得をゴールとして授業内容を精選し、教師から教えることを少なくしながらも、そこから子どもたち自身が多くのことを学べる授業(=概念的指導)が求められていると紹介されました
鼎談
どうする?授業のリデザイン
宗實 直樹 先生✖️荒谷 舞 先生✖️樋口 綾香 先生
3人の講師による鼎談が実施されました。前半は、「算数が数学になる?」「文学的文章を取り扱う時間が少なくなる?」「探究という言葉が先走っているのではないか?」など、それぞれが気になっているトピックを共有し、議論されました。
参加者からも指導要領が変わると教師が指導することは大きく変わるのか?という質問が投げかけられました。「教師がその教材でどんな力をつけさせたいのかを整理すること」や「材ではなく学び方を軸に教材研究を行うこと」など、授業デザインの具体例をご紹介いただきました。
教科別分科会
国語
中村 優希 先生
自分の好きや問いを起点としたインサイドアウトの学びが大切になってくると紹介されました。教科書"を"教えるのではなく、教科書"で"教えるという意識が必要であり、授業をデザインする段階で子ども自らが学び取れる余白を設けることが大切だと話されました。
算数
金尾 義崇 先生
算数科における子ども自らが考える授業の大まかな流れとして、つかみ・型の提示・お題の提示・フィードバック・振り返りの問い、という5つの型をご提示いただきました。その中でも、課題を提示する際に条件制約をつけることと、プロセスを重視できるように適切な振り返りへの問いを行うことが大切だと語られました。
社会
横田 富信 先生
個々の知識を繋ぎ合わせて構造的に理解する場面で、ロイロノートのプレゼンテーションや共有ノートは役立つとご紹介いただきました。個々の知識を繋ぎ合わせて概念を獲得するに留まらず、エージェンシー・主体性を育むことが重要だと話されました。
理科
吉金 佳能 先生
単元の前半に習得の時間を凝縮し、後半は探究活動に当てていると話されました。実例として、一人ひとりがそれぞれの探究活動に取り組む「みんなの説」という活動をご紹介いただきました。子どもたちそれぞれが思考を深めることができるように、一度作ったものを崩し「再構築する」営みを大切にされていると話されました。
総合
青山 典義 先生
総合の授業を作る上で大切なのは、、「ブレてはいけないゴール」と「スモールステップのゴールを2つ」だとお話いただきました。そのゴールに向かって何を行えばいいのか、どんなスケジュールで進めるのかを子ども自身が決定・実行することが重要だと話されました。
テーマ別分科会
問いのデザイン
宗實 直樹 先生✖️横田 富信 先生
事実確認の問いと概念化の問いの2種類を提示され、問いが「思考の深さ」を決めるとご説明いただきました。また、学習課題を解決可能な物に分解する活動を行うことで、それが学習計画の立案につながるとお話いただきました。。

探究
吉金 佳能 先生✖️青山 典義 先生
教師が探究活動をデザインするときは、「子どもが楽しいと感じられるか?」を出発点にされていると話されました。また、探究における先生の役割は、一緒に学びを作っていく存在であると語られました。子どもの様子に応じて、方向を修正するのか、背中を押してあげるのか、あえて何もしないのか、関わり方を常に考えているとのことでした。

複線型の学び
金尾 義崇 先生✖️中村 優希 先生
複線型の学びにおいては、教師の見取りが特に重要になると話されました。全員を見ることは難しいため、何を見取るか(授業の前後の変化など)、どう見取るか(生成AIにフィードバックをもらうなど)、どこを見取るか(概念を獲得しようとしている姿など)を意識することが重要だと話されました。

授業研究
樋口 綾香 先生✖️荒谷 舞 先生
この教員の働き方改革の流れの中で学校研究をどのように充実させるのかについて、議論されました。学校教育で本当に必要なものを考えるという話から、資料箱の学校内フォルダで年度ごとに授業の計画や研究資料などを集約するという具体的な話まで、様々なヒントをいただきました。

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