【イベントレポート】雲雀丘学園小学校「「協同学習や対話に主軸をおいたICT利活用公開セミナー」in兵庫」ー2023年12月23日ー

【イベントレポート】雲雀丘学園小学校「「協同学習や対話に主軸をおいたICT利活用公開セミナー」in兵庫」ー2023年12月23日ー

2023年12月23日に雲雀丘学園小学校で開催された、「協同学習や対話に主軸をおいたICT利活用公開セミナー」in兵庫」のイベントレポートです。
多くのロイロ認定ティーチャーの先生方が在籍する雲雀丘学園小学校で、協働的な学び・対話的な学びを主軸においたICT公開学習会が開催されました。

目次

ロイロ認定ティーチャーによる公開セミナー
雲雀丘学園小学校の先生方だけでなく、全国のロイロ認定ティーチャーの先生方による多彩な取り組みが実施されました。
基調講演(敬愛小学校 龍校長)
敬愛小学校の龍校長先生より、「ICTを活用した『学びの深化』『学びの転換』」をテーマにロイロ認定自治体でもある敬愛小学校の取り組みについてお話いただけました。
時代の変遷に合わせて子供たちの教育をどのように変えていく必要があるのかについてお話いただけるとともに、敬愛小学校での様々なロイロの活用事例についてお話しいただけました。
雲雀丘学園小学校 小田 剛士先生(算数)
小田先生から、子どもたちの「なんで?」を大事にした算数の実践をお話しいただきました。
「子どもたちの頭の中を知る」「子どもたちのなんで?に気づく」ためには、提出箱は効果的だと話されました。また、主体的に取り組むために、単元の「導入」「中盤」「終盤」それぞれで仕掛けを行うことが大事であり、様々なアプリを組み合わせた仕掛けの実践を紹介されました。
大阪府公立小学校 樋口 綾香先生 (国語)
樋口綾香先生から、「読みの授業におけるICT 活用・しかけの極意」をテーマにお話しいただけました。
授業者の学びを主体に、該当する学年だけでなく、小学校通しての全学年、さらには中学校・高校も見通して教材研究を行い、ICTを活用することで児童生徒同士のやり取りを取り入れ、「気づき」を促すことで、「読み」を相互に深めていく手法についてお話しいただけました。また、実際の授業での実践についてもお話しいただけました。
ノートルダム学院小学校 梅下 博道先生(理科)
参考リンク 梅下先生
梅下先生から、理科の授業における効果的なロイロノートの活用方法についてお話しいただきました。
Webカードを使うことで、NHK for Schoolなどの動画も簡単共有できる方法を紹介されました。教科書にはない知識・を簡単に学ぶことができます。また、子どもたちの協働的な学びを生み出すために、共有ノートを活用した「バーチャル理科室」の実践を紹介されました。子どもたちの混乱を最小限にするためには、活動スペースをしっかり確保してあげることが大切だと話されました。
郡山ザベリオ学園小学校 青山 典義先生(総合・探究)
参考リンク 青山先生
青山先生から、探究でどのような学びを実践していくのかお話しいただけました。
小学校だけでなく、中学校・高校の探究を見通して小学校の探究を設計していくことの重要性をお話いただけるとともに、参加された先生方が探究について意見を共有することによって、参加者自身が、探究的に課題に取り組むことも体験していただけました。また、探究を進めるための先生方のマインドセットや、郡山ザベリオ学園小学校での探究の実践についてもお話しいただけました。

小学校英会話講師 徳千代 太一先生(外国語・英語)
参考リンク 徳千代先生
徳千代先生から、ICTを活用して児童生徒が英語を効果的に学ぶ方法についてお話しいただけました。
録音・録画が手軽にできるという端末の利点、画像の編集ややりとりがスムーズだというロイロなどの授業支援アプリの利点をうまく活用し、児童生徒が夢中で4技能のアウトプットを作っていくための仕掛けを学ぶことができました。また、keynoteなど他アプリも活用して教材を作る方法についてお話しいただけました。
香里ヌヴェール学院小学校 樋口 万太郎先生(算数)
参考リンク 樋口先生
樋口万太郎先生から、「算数授業におけるICT・しかけの極意」をテーマにお話しいただけました。
実際に授業で実践されているワークを参加されている先生方にも体験していただきながら、児童が主体となって学ぶ算数教育の実践についてお話しいただけました。授業の主体は教員ではなく児童生徒であり、算数の授業における教員の役割が「教える側」から「積極的に机間巡視を行ってサポート・アドバイスする側」に変わっていっていることに触れ、教員が教え込むのではなく、児童生徒が夢中で課題に取り組めるような仕掛けの実践を体験的に伝えていただけました。
新潟大学附属 新潟小学校 中野 裕己先生(国語)
参考リンク 中野先生
中野先生から、国語科において主体的な学びを生み出す授業づくりについて、お話しいただきました。
子どもが自ら学び進めるためには、「情報を整理・分析する力」「追究課題を創る力」の育成が大切と提案されました。特に追究課題を創るためには、教材と学習経験・生活経験のズレを見つける必要があるとまた、それを「読みのワザ」として、子どもが自覚的に使えるように蓄積していくことも重要だと話されました。
宝仙学園小学校 吉金 佳能先生(理科)
参考リンク 吉金先生
吉金先生から、「子ども1人1人に力をつける授業づくり」をテーマにお話しいただけました。
児童生徒の自主性に任せるだけでは探究的な学びが進まない一方で、教え込んでしまったら探究にはならないというパラドクスを乗り越えていくためにどのような授業デザインについてお話しいただけました。実際に吉金先生が行った授業をもとに、理科の授業をどのように進めていくことで、児童生徒の探究活動を深めていけるのかをお話しいただけました。「理科といえばグループワークだよね」「実験を成功させないといけないよね」といった、理科の教員が陥りがちな認知バイアスを乗り越えて、児童生徒が真に深い探究ができるような授業デザインについてお話しいただけました。
横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校 荒谷 舞先生(社会・総合)
参考リンク 荒谷先生
荒谷先生に、社会科・探求活動で育む力をテーマにお話しいただきました。
日本の現代社会の様々な問題点を共有しながら、「なぜ探求する力が必要なのか?」「どのような人材が求められているのか?」を紹介されました。そのために探求活動や総合的な学習の時間では、「課題設定をする力」「トライ&エラーをしながら調整する力」を意識しながら、学び続ける子を育成していくことが重要だと話されました。
スペシャル企画!認定ティーチャーたちのコラボ企画
異なる学校・地域の認定ティーチャーの先生方同士がコラボレーションしたセミナーも実施されました。
この日だけのスペシャルユニットによる企画です。
算数スペシャル企画 香里ヌヴェール学院小学校 樋口 万太郎先生✖️雲雀丘学園小学校 小田 剛士先生
参考リンク 樋口先生
樋口万太郎先生と小田先生が、算数に関するトピックテーマをもとにディスカッションを行われました。
既習知識を活用する力や文章問題を絵や図に表現する経験の重要性について、実践をもとにお話しいただきました。また、実際のブロック操作では残らないものもデジタルだと残せるという特性を活かし、具体物操作もロイロで作成・配布することで効果的に実践できると話されました。
国語スペシャル企画 大阪府公立小学校 樋口 綾香先生✖️新潟大学附属 新潟小学校 中野 裕己先生
参考リンク 中野先生
樋口綾香先生と中野先生から、国語の授業でのICT活用についてお話しいただけました。
先生方から寄せられたお二人の授業の感想をベースに国語教育に関わるトピックをお話しいただけました。国語の授業にとどまらず、子どもたちの自己決定をどこまで求めるかなど、国語教育を軸に学校教育全般についてお話しいただけました。
理科スペシャル企画 ノートルダム学院小学校 梅下 博道先生✖️宝仙学園小学校 吉金 佳能先生
参考リンク 梅下先生/吉金先生
吉金先生と梅下先生から理科教育とICT活用についてお話しいただけました。
参加者から気になっている理科キーワードをロイロの提出箱を使って集めて、出てきたキーワードをもとにこれからの理科教育についてお話しいただけました。また、各学校の実践についてもお話しいただけました。

総合スペシャル企画 郡山ザベリオ学園小学校 青山 典義先生✖️横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校 荒谷 舞先生
参考リンク 青山先生/ 荒谷先生
青山先生と荒谷先生から探究についてお話しいただけました。
「どれぐらい児童生徒の自主性に依るべきなのか」「教科教育と探究はどのように関わってくるのか」など、豊富な実践から探究・総合に関わる様々なお話をしていただけました。また、各学校での探究・総合のお悩みを共有ノートで共有していき、参加された先生方が相互に学ぶこともできていました。

英語スペシャル企画 小学校英会話講師 徳千代 太一先生✖️敬愛小学校 龍校長
参考リンク 徳千代先生/龍校長
龍先生と徳千代先生から、英語教育についてお話しいただきました。
冒頭では、「AI時代になぜ英語が必要なのか?」をテーマに、参加者と講師陣でディスカッションが行われました。また、後半では、音声入力を使った活動や旅行を想定したロールプレイ活動など、子どもたちのアウトプットが中心となる授業アイデアをたくさんご紹介いただきました。

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