【公開授業レポート】岐阜市理科部全校研究会 ー深い学びを求める学習の創造ー

【公開授業レポート】岐阜市理科部全校研究会 ー深い学びを求める学習の創造ー

2023年7月12日に、岐阜市立青山中学校で実施された理科部授業研究会についてのレポートです。
青山中学校は、ロイロノート・スクールを使い始めて3ヶ月の学校です。
提出箱やシンキングツール、共有ノートを活用しながら、生徒が主体的に他者と対話を行い、自分の学びを深めていく姿が印象的でした。

公開授業
岐阜市立青山中学校では、1〜3年生の3つの授業が公開されました。
それぞれの学年に応じて、ICTを使って生徒が主体的で対話的に学ぶ工夫がなされていました。

公開授業Ⅰ  2年 「生物と細胞 」
授業者 可知 健寛 教諭 
課題の設定
単元を貫く課題 「動物と植物の間に見られる共通点について説明しよう」を確認します。
単元を貫く課題に迫るために、本時の授業での「学ぶ視点」を生徒自ら考えます。
設定した学ぶ視点は提出箱で共有します。
細胞の観察
前回、観察しきれなかった細胞を中心に、顕微鏡で観察し、写真で記録をとります。
うまく撮影できなかった細胞については、生徒間通信で班の友達に写真を共有します。
共通点・相違点をまとめる
動物と植物の細胞を比較し、見つけた共通点・相違点をシンキングツールにまとめます。
共通点・相違点を友達と交流し、自分にはなかった考え方を取り入れることで、学びを深めていました。

公開授業Ⅱ  1年 「4つの白い粉」
授業者 伊藤 宏紀 教諭
課題の設定
「4つの粉の正体を解き明かす」という課題を生徒に提示します。
解決への見通しを立てた上で、ノートに自分の予想を記入します。
実験を行い、検証する
「手触りや見た目を確認する」「双眼実体顕微鏡で確認する」「水に溶かす」という3つの方法で、4つの粉を細かく観察します。
班の友達と分担しながら、検証を進めました。

まとめ・考察
実験をして分かったことを、共有ノート上の自分の枠に記入します。
日常の生活経験と関連付けながら、4つの粉の正体を考察します。
リアルタイムで更新されていく友達の考察を見ながら、自分の考えと比較します。

公開授業Ⅲ  3年 「ボルタ電池 」
授業者 水野 恭兵 教諭
課題の設定
塩酸に、銅板と亜鉛板を入れ、起こる事象を確認します。
モデル図
モデル図を使って、電流が流れる仕組みを分析します。
可視化した自分の考えをもとに、電流が流れる仕組みを対話で考えていきました。
まとめ・考察
回答共有された友達の考えを見て、自分の考えと比較します。
自分には無い考えを持っている友達と積極的に交流しながら、自分の考えを深めていました。

授業研究会
助言者 岐阜市教育委員会 指導主事 細江達三 副主査
「ICTを活用して、一人ひとりに学ぶ喜びを」というテーマに向かって、授業者と参観者で意見交換が行われました。
ワールドカフェ方式で、グループの構成を変えながら活発な議論が繰り広げられていました。


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