【城南学園小学校・研修レポート】心理的安全性〜子どもが安心できる環境づくり〜
2024年7月25日に城南学園小学校で開催された、ロイロ認定校特典研修会についてお伝えします。
学級経営・言葉かけのプロ2名による3時間研修で、参加された先生方の子どもとの関わり方や、環境のつくりかたをじっくりと学びました。
研修会の流れ
開会挨拶
城南学園小学校校長、太田友子先生から開会のご挨拶を。また企画された荒濱先生から本日の流れなどをお話しいただきました。校長先生はじめ管理職の方々も研修会にフルで参加されていました。
心理的安全性を体験しよう!
白百合学園小学校の浜屋陽子先生(心理的安全性インプロファシリテーター・アンコンシャスバイアス研究所 認定トレーナーほか)より、人間の根源的心理や心理的に安全な状態についてワークを中心に学びました。
冒頭からくらげチャートを元にした『ニックネームトス』ワークで、直ぐに参加者同士が温かくなりました。これは自分の呼んでほしいニックネームを相手に呼んでもらい、「はーい!」と元気よく応え合うという簡単なワークです。小学校低学年でも簡単にできそうでした。
続いて共有ノートを活用した「心理的安全性が高い/低い学校って?」イメージを一斉に書き込みました。"なぜ、今こそ心理的安全性が必要なのか"について、改めてフィードバック頂きました。
続いて、『ハッピー・サンキュー・ナイス』ワーク。毎日この様な取り組みを続けることで、児童生徒は毎日のハッピーな事、サンキューな事、ナイスな事を探す習慣がつきます。
今度は逆に、「失敗って?」という内容で共有ノート上に書き込んでいきました。
"失敗は宝物"をテーマに、失敗を誘発する『僕ボブ』ワークを行いました。「僕、ボブ→誰々さん」「僕、ボブ。僕、ボブ→誰々さん」と順番にボブの回数を増やしていき、誰かが言い間違える度にみんなでハイタッチをするワークです。どんどん場が和んでいく事がわかります。授業中に先生が間違えちゃった時も「イエーイ!」と盛り上がり、先生も失敗するし、失敗は悪いことではない雰囲気がクラス内に高まっていきます。
続いて『共通点探し』を行いました。ペアで交互に共通点だと思う事を言い合い、同じであれば「イエーイ!」異なる場合は「フッフ〜」と軽く受け流すワークです。席替えをした後のタイミングなどで行うと、一気に距離感が縮まります。
そして、同じペアのままインプロワークに入りました。
①相手の提案についてひたすら否定する②相手の提案についてひたすら「いいね」と答える③相手の提案に「いいね!じゃぁ〜」「いいね!そしたら〜」という様に「Yes, and〜」で答える
の3パターンでの会話のキャッチボール体験を行いました。
"Not, because...""Yes, but..."ではなく、先ずは受け入れて付け足し提案をしていく習慣を。そして、最高の観客として笑顔と頷きを忘れずに過ごしましょう。
ペップトークを学ぼう
続いて、香里ヌヴェール学院小学校の乾倫子先生(日本ペップトーク普及協会講師 ペップティーチャー代表ほか)より、子どもたちをポジティブに声をかけていくペップトークについて、体験ベースで学びました。
先ずは『PEP UP!』ワークとして、自分がテンションの上がること、嬉しいこと、好きなことを書いてペアでシェアを行いました。
"PEP TALK!"は、褒めるや叱るではなく、励ますこと。相手の内発的な動機付けをすること。そもそものルーツや、なぜ乾先生が出会いはまったのか、などについてもお話しいただきました。
続いて、『あなたが励ましたい人、応援したい人は誰ですか?』という事を考えてシェアするワークを行いました。
先ずは自分!自分を満たして、それから誰かを励ます事を考えましょう。
続いて『どんな言葉が心に残っていますか?』というワークです。これまでの人生を振り返りながら書き込み、ペアでシェアをしました。そして、ネガティブワードだからといって必ずしもプッペトーク(ペップの反対)にはならない。立場や関係性などにもよるお話をされました。
そして"PEP TALK!"の極意について触れていきました。
先ずは事実を受け入れる事。ネガティブではなくポジティブに捉え方を変換する。"短所は長所"という捉え方変換の練習を、うるさい子、すぐケンカをする子、言いたいことを言えない子、など様々なシュチュエーションを想定してペアで行いました。
また、認知バイアスの観点からどうしても欠けている部分に目がいってしまいますが、そうではなくある方に目を向ける練習を行いました。
そして「してほしい」という伝え方、最後にどの様に激励してほしいかまでの4ステップについて学んでいきました。ここまでやりながら、最終的には"先ずは自分を励ますこと""SELF PEP"が大事という話に戻りました。
最後に自分が明日から挑戦する事を宣言しました。
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