【授業事例】授業だけでなく、部活や先生同士の連携にも。ロイロノートが "学校の日常" になった日本大学三島高等学校・中学校

静岡県三島市にある日本大学三島高等学校・中学校は、日本大学の付属校として中高一貫教育を行う学校です。総合進学コース、アカデミックコース、グローバル留学コース、アスリートコースの4つのコースを設置し、それぞれの進路や関心に応じた学びを展開しています。文武両道を掲げ、学習と部活動の両面で主体的に挑戦する生徒が多いことも特徴です。

同校では、ICTを活用した学びにも早くから取り組み、授業だけでなくクラス運営や部活動など学校生活全般でも「ロイロノート・スクール(以下、ロイロノート)」が日常的に活用されているといいます。2023年2月には「ロイロ認定校」にも認定されました。

今回は、地歴・公民科の大橋昂文先生が担当する高校1年生アスリートコースの授業「スポーツ科学」を見学しました。民族スポーツをテーマにした探究型授業の中で、ロイロノートを活用したグループワークがどのように行われているのかを伺いました。


ロイロノートによる探究型学習で深める「異文化理解」

――最初に、本日見学させていただいた授業について、教えていただけますか。
大橋先生: 今日の授業では、高校1年生のアスリートコース63人を対象に、世界の民族スポーツについてグループで調べ学習を行いました。日本相撲、モンゴル相撲、スーダン相撲、スコットランドのケイバートス、ブラジルのカポエラという5つの競技の中から1つをグループで選び、ロイロノート上で配布したワークシートに沿って調べていきます。

調べる視点は、「自然条件」「生き方・歴史」「体の使い方」の3つです。1人1台端末で調べた内容をまとめ、その後はロイロノートの「提出箱」に全員提出。最後に、提出してもらった資料を画面投影しながら、いくつかのグループに発表をしてもらいましたね。

――民族スポーツをテーマとした探究型授業ですね。どんな狙いがあったのでしょうか。
大橋先生:その土地の気候や地形がスポーツの形にどう影響しているか、その競技が担ってきた文化的・社会的な意味はどこにあるのかを掘り下げることで、単なるスポーツの知識にとどまらず、異文化理解や日本文化の再認識につなげていきたいと考えています。

アスリートコースの生徒たちにとって、スポーツはとても身近なテーマです。だからこそ、入り口として入りやすく、でも深く考えさせることができると感じています。

――ロイロノートのどのような点が授業にフィットしていると感じますか。
大橋先生: 地図や写真、動画をすぐに表示できるのが、地理の授業では特に大きいですね。以前なら、資料集やデータブックを広げて「何ページを開いて」としていましたが、今は授業プリントに沿って進めながら、画面配信で地図や資料集の該当箇所を提示できます。生徒に資料集を開かせる必要がなくなり、授業のテンポが格段に良くなりました。

場所を示したいときにマーカーやペンを使って直接書き込んだり、見えづらい箇所を拡大して説明したりできるのも便利です。たとえば、雨温図を見ながら気候の特徴を一緒に確認するときなどに、生徒が自分のロイロノート上で線を引いたり数字を書いたりしながら、理解を深めていくことができます。一方的に聞くだけの授業とは、理解のしやすさが大きく違うと思っています。

また、授業で使った資料は「資料箱」に保存しておけるので、復習しやすいのもメリットです。手元のノートだけでなく、使った資料や図のデータをすぐに見返すことができます。

――生徒の反応に変化は感じますか。
大橋先生: 印象的だったのは、保健体育の授業です。実は私、教員免許を2つ持っていて、保健体育の授業を担当していた時期もありました。性教育のような、生徒にとって大事だけれど授業で発言しにくいテーマでは、匿名で「提出箱」に提出させることで意見を可視化しました。また、男子は赤色のシート、女子は青色のシートと分けることで、名前は分からなくても「実はこう思っているんだよ」といった形で示すことも実践してみましたね。


先生同士で日常的に教え合い、使い方が広がっていく
――大橋先生がロイロノートを使い始めたきっかけを教えてください。
大橋先生: 私がこの学校に勤めて6年目になりますが、着任したときには既にロイロノートが導入されていました。生徒が1人1台端末を持って、図や写真が授業中にパッと目の前に出てくるのを初めて見たときは、「今はこんなものがあるのか」と衝撃的でした。
本校ではほぼ全員の先生がロイロノートを活用しており、日常的に活用方法を話し合う文化があります。だから自分でも、自然にいろいろな使い方を吸収できましたね。

――活用方法について話し合う中で印象に残っていることはありますか。
大橋先生:例えば、ICTの活用に慣れていない先生だと提出物の集め方など基本的な機能について話し合うこともありますし、私自身は進路希望調査をする際に「ロイロノートのアンケート機能を使うと便利だよ」と教頭先生に教えてもらい、実践してみました。

また、同じ科目を複数の先生で担当する場合、メインの先生が作った授業資料を先生だけが閲覧できる「資料箱」に共有しています。専門外の科目を担当することになった先生にとって、一から資料を作る負担を減らすことができるので、業務効率化の面でも助かりますね。

――「ロイロ認定校」であることのメリットはどのように感じていますか。
大橋先生:ロイロ認定校になると、限定勉強会への参加や「ロイロ認定ティーチャー」をゲスト講師として公開授業や校内研修にお招きできるといった特典があります。認定ティーチャーの方々ならではの使い方を学べるのは、自身の授業を振り返る良い機会になっていると感じます。


タブレットが道場に。部活の練習や食事管理もロイロノートで
――部活動でも活用されているとのことでしたが、具体的に教えていただけますか。
大橋先生: 柔道部では、大谷翔平選手が使ったことで知られている「マンダラチャート」をチームで作成する際に共有ノートを使っています。話し合いながら書き込むと内容がリアルタイムで可視化されますし、発言が得意でない生徒の意見も集約しやすくなりました。

また、動画を撮り合って基礎練習の反復練習をチェックし合ったり、YouTubeにあるプロ選手の動画を持ってきて、自分たちの動きと比較した分析結果を文章で提出させたりもしています。資料箱には過去の試合記録もすべて保存しており、分析にも活用していますね。

――道場にタブレット端末を持ち込んで練習をしているわけですね。
大橋先生:そうなんです。食事管理にも活用していますよ。栄養士さんに相談して作ったシートを活用し、主食・主菜・副菜の摂取状況を管理していて、食べたものを写真に撮って1週間分を提出させ、フィードバックを送るようにしています。アスリートコースの生徒にとっては、コンディション管理も大事な学びだと考えています。


――最後に、ロイロノートの導入・活用を検討している方々にメッセージをお願いします。
大橋先生: 最初はパワーポイントのようなもので、授業でしか使えないツールだと思っていました。でも、使い方を知るにつれて、クラス運営も、部活動も、業務の効率化にも使えると分かってきました。授業だけではなく、学校生活全体で使いどころが多いツールです。
まずは「試してみよう」という一歩を踏み出してみてほしいですね。授業だけでなく、「こんな使い方ができるかも」と試行錯誤する中で、どんどん可能性が広がるはずです。




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