【授業見学レポート】探究的な学習の時間でのロイロノート・スクールの活用ー桐蔭学園高等学校授業見学レポート
桐蔭学園高等学校では、7年にわたって、探究的な学びを実践しており、同校の探究的な学びの実践において、ロイロノート・スクールは非常に重要な役割を果たしています。
桐蔭学園高等学校での探究的な学習の時間の実践と、探究的な学習の時間におけるロイロノート・スクールの活用事例についてご紹介します。
(2025年1月14日作成)
桐蔭学園高等学校の探究的な学びの時間
先生、生徒、どちらも楽しく探究的に学ぶ
桐蔭学園高等学校の探究的な学びの時間では、高校1年生から、2年生までの時間を使って、生徒が自分が選んだテーマについて探究を進めていきます。
同校の探究的な学びの時間は、生徒の主体性を重視した形となっており、「自分が興味を持ったものを探究する力」を身につけることを目的としています。また、個性豊かな先生方の特性がうまく発揮されるような制度設計がなされています。
生徒の「知りたい」ことが探究できるゼミ方式
桐蔭学園高等学校の探究的な学びの時間は、1ゼミ20名前後のゼミ方式で進行されます。それぞれの生徒の興味関心にあわせて、各先生が開講するゼミに所属します。ゼミに所属したら、それぞれの探究のテーマを設定し、1年次のうちに研究計画書を執筆します。
先生方は、ご自身の専門性や興味をもとに、学年内で協議してゼミの内容を決定しますが、なるべく上位概念をゼミのテーマにすること(例:幾何学ゼミではなく数学ゼミにする)、どのような興味を持った生徒でも参加できる「マルチゼミ」を設けるなど、生徒の多様な興味をカバーできるゼミ設定の工夫がなされています。
マイルストーン、制約は少なく。生徒・ 先生方の主体性を尊重する
生徒や先生方の自由度をなるべく活かしたいという思いから、「1年次には研究計画を作成する」「2年次の11月に中間発表を行い、3学期に論文を作成する」という流れ以外は授業の展開や研究の進め方は各先生が主催するゼミや生徒が自由に選択できるようになっています。
今回見学させていただいた2つのゼミでも、「ゲストを呼んで授業を行う」「ゲームをもとに、都市計画に必要な要素を学ぶ」「統計に必要な手法を学ぶ」など、さまざまな活動が行われていました。
各学年での探究的な学びの実践
桐蔭学園高等学校では、1年次・2年次にそれぞれ以下のマイルストーンを設定して探究的な学びを進めていきます。
1年次:基礎スキルの習得と、研究計画の立案
1年次では、さまざまな探究手法を学びます。シンキングツールを使った論理の整理を行う手法や、統計学的な調査方法を学び、2年次以降の探究活動で繋げます。
また、それぞれの生徒に「探究したい内容」を決めさせ、各先生が開講するゼミに所属します。やりたいことが決まったら、探究計画を作成します。
2年次:研究の実行・発表、論文作成
2年次では1年次に作成した計画をもとに研究・実験を進めていきます。生徒のやりたいことに応じて、実験・アンケート・フィールドワーク・関係する大学への聞き取りなど、様々活動を行います。ゼミの担当の先生方は、生徒の興味に応じて関係する分野の企業や大学と連携したり、リサーチ方法にアドバイスを提示します。
2年次の11月には中間発表を行い、プレゼンテーションを実施します。プレゼンテーションの内容はロイロの提出箱で共有され、先生だけでなく生徒同士でも相互参照・フィードバックを行います。フィードバックされた内容をもとに、3学期に論文を書き上げます。
探究的な学習の時間でのロイロの活用事例
桐蔭学園の探究的な学習の時間では各ゼミごとに、ゼミを担当する先生に合わせて多様な授業展開が実施されています。
ロイロを活用して簡単に意見の集約や、データの配布ができる特性を活かし、多様な授業展開に合わせてさまざまな活用が行われていました。
ロイロが探究の授業で活用される理由
BYODも含めた、マルチデバイスでのデータの共有
桐蔭学園高等学校では、生徒はスマートフォンなど、自らが持参した端末で授業を受けていました。
さまざまな環境でスムーズに活用できるロイロを使うことで、BYOD環境下でもさまざまなデータのやり取りや、資料の提出を簡単に行うことができていました。
進捗の確認
桐蔭学園高等学校の探究活動では、ゼミごとに多様な取り組みが行われており、教員は助言やアドバイスを行うことが活動の中心になります
生徒がどこまで自分の探究活動を進めているのかの進捗状況も、ロイロに提出させて、教員はいつでも生徒の進捗状況をアドバイスを実行しやすくなります。
全クラス生徒に発表資料を共有・相互参照
桐蔭学園高等学校では、2年次の11月に探究内容をプレゼンテーション形式で発表する中間発表が実施されます。中間発表の内容は先生だけでなく、生徒同士も相互に参照し、フィードバックを行います。
プレゼンテーションの作成はロイロを使う生徒もいますが、生徒が興味を持った内容に合わせて、パワーポイント、googleスライド、canvaなど様々なアプリが使われます。こういった様々な形式で作成したスライドをPDFで出力すれば、すべてロイロの提出箱で回収することができます。
BYODによるマルチOS環境ですべての生徒の資料を簡単に回収・相互参照を行えるのはロイロノート・スクールの唯一無二の特性です。ロイロノート・スクールを使うことで、簡単に全クラスの生徒のプレゼンテーションを生徒も先生も相互参照を行うことができます。
探究な学習の時間でのロイロの活用風景
研究に必要な手法を学ぶ
桐蔭学園高等学校の探究活動では、高校1年生の間に、生徒は探究に必要なスキルを学びます。シンキングツールなどを活用した論理の整理方法のほか、調査したデータの統計処理方法などについても学びます。
手法を学ぶ際にもロイロを使って必要な資料を生徒に送ったり、生徒の回答を回収するなど、ロイロが有効に使われていました。
ゲームから都市計画を学ぶ
都市計画をテーマにしたゼミでは、ゲームを使って都市計画における資金の流れや戦略について体験させていました。生徒がイメージしにくい都市計画というテーマについて、ゲームを通じて、どのような要素が都市計画に関わって行くのかを体験させていました。
ゲームを通じて生徒が感じたこと、学んだことをロイロの提出箱で共有していました。
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