【研修レポート】認定ティーチャーが自治体研修に参加!ー袋井市音楽研修会レポート
2025年1月10日、静岡県袋井市で開催された袋井・森地区教育研究会音楽部研修会にて、ロイロ認定ティーチャーの塚本先生(東海大学付属翔洋小学校)が登壇し、自治体研修が行われました。今回は、認定ティーチャーを招いて実施された研修の事例をレポートします。
参考リンク 塚本先生ご紹介
講演:ロイロを使うと何が変わる?ロイロを使わなくても変わらないものって?
「ロイロを使うと何が変わる?ロイロを使わなくても変わらないものって?をテーマにお話いただけました。
事前アンケートの分析
先生方を対象に事前にとっていたロイロのアンケートカードを使ったアンケートの内容を元に、先生方が現在どのような困り事や課題感を持っているかを分析されました。
ロイロを使う?使わない?
ロイロを使う?使わない?
音楽の授業のさまざまな場面でロイロを使ったほうが効果的な場面、ロイロを使わないほうがいい、あるいは、他アプリを活用したほうがいい場面などを仕分けてご説明いただけました。
楽譜の配布や書き込み、鑑賞の感想の提出など、ロイロでやったほうが利便性が大きい場面をご説明いただいた一方で、リズム創作などの場面では、ガレージバンドなど他アプリを活用したほうが効果的であるなど、ご説明いただけました。
「楽しい」音楽授業作りのために
演奏を録画して、クラスで共有してお互いにアドバイスをもらったり、お手本の動画を何度も見ながら演奏の練習を行う事例など、児童生徒が楽しみながら音楽を学んでいける授業実践についてお話いただけました。
共有ノートを使った共同創作など、グループワークを中心とした授業の進行方向など、音楽の授業の新しい形についてもご提示いただけました。また、ガレージバンドなど、他アプリの活用方法についてもお話いただけました。
ワクワクする授業って?
児童生徒がワクワクする音楽の授業はどのようにデザインできるかについてお話いただけました。
「これまで」の音楽の授業、「これから」の音楽の授業
「曲の解釈」を入り口に、演奏技術を「トレーニングする」ことが目的だった「曲が主体」だったこれまでの授業から、「音楽」を形作っている要素から「曲を探す」これからの授業への転換についてお話いただけました
「題材」が中心だったこれまでの授業から、「児童生徒がどのように音楽を取り扱うか」「音楽を通じて児童生徒の思考力がどのように高めていけるのか」という授業デザインについてお話いただけました。
ドキドキ、ワクワク授業デザイン
塚本先生が実際に実施された授業の流れを題材に、児童生徒がドキドキ・ワクワクする授業デザインについてお話いただけました。
取り扱う曲をその場で児童生徒に選ばせる、「自分はどう感じるか、考えるのか」を活動の中心に据える、先生に答えを聞くのではなく、児童生徒同士で協同する活動を重視するなど、児童生徒が主体的に音楽の授業に取り組める授業デザインについてお話いただけました。
音楽科における「自己調整学習」って?
音楽の授業において、児童生徒が主体的に、そして自分で学びを調整しながら取り組むための実践についてお話しいただきました。従来の「曲が中心」「先生が主導」の授業から、子どもたちが自分で考え行動する授業へと変えるための具体的な目標やアイデアを共有していただきました。
3回の授業を通じて、児童生徒が自己調整しながら音楽の授業を進める具体的な方法を紹介いただきました。1回目の授業: 学習計画を立てる、2回目の授業: 発表の準備や学習計画の修正を行う、3回目の授業: iMovieを使って動画を作り、プレゼンテーションをする、という具体的な授業の展開をお示しいただけるとともに、実際に児童生徒が作成した学習計画表や成果物も提示され、具体的な授業のイメージを深めることができました。
変わるべきもの・変わらないもの?
変わるべきもの?変わらないもの?
ロイロのようなICTツールや、児童生徒が主体となる授業デザインを音楽に取り入れて行った時に変わっていくべきもの、変わらないものについてお話いただけました。
「児童生徒が音楽を楽しむこと」「先生自身が音楽が大好きで楽しむ気持ちを持つこと」などは変わらない一方で、技能の習得を主目的とすることや、児童生徒に一つの正解を求めるような声掛けなどは変わっていくべきであるとお話いただけました。
実際の授業実践
先生が作成した音源をロイロで配布して、児童生徒がその場でセッションを行ったり、楽典に関する知識をゲームモードで確認するなど、ICTを活用した授業実践をお話いただけました。
ICTツールの活用だけでなく、CMなどで使われている曲など、身近な音楽を題材にするなど、児童生徒が音楽を楽しむ授業実践の工夫についてお話いただけました。
多様な研修のご提案
ロイロノート・スクールでは操作研修だけでなく、認定ティーチャーによる模擬授業や、授業デザインを考える研修など、多様な研修プランをご用意しています。
ロイロが提供している研修については以下のページをご参照ください。
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