【LEGイベントレポート】ロイロで探究的な学びを創造〜生成AIを添えて〜LEG大分イベント2026
2026年2月21日(土)に、別府大学明星小学校で開催されたLEG大分のイベント、「ロイロで探究的な学びを創造〜生成AIを添えて〜LEG大分イベント2026」のイベントレポートです。
国語授業のこれまでとこれからーそっとロイロを添えてー
中野裕己先生(新潟大学附属新潟小学校)
「概念」をねらいとして設定する
「個別具体」を授業のねらいとするのではなく、「概念」をねらいとした授業イメージを更新していくことの大切さを語られました。概念の獲得をゴールとすることで、教師からの問いかけや関わり方も大きく変わってくるとお話しいただきました。
そのためには、事前の教材研究が重要であり、子どもの反応を元に修正していくことが大切だとお話しいただきました。
ごんぎつねワーク
ごんぎつねのラストの場面において、読む際の「間」の取り方を考えるワークを実施されました。間を取りたいところはどこかを考えながら、一文ずつに分けられたカードを操作し、カード同士の間隔を空けたり狭めたりします。自分の読みについて、考えを深めていました。
一文一文を読み取ってカードを動かすという「個別具体」だけにとどめず、登場人物の気持ちの動きを考えるという「概念」に触れることができるとお話しいただきました。
個別最適な学びと協働的な学びにおける算数・数学教育の評価について〜生成A Iを添えて〜
荒谷舞先生(横浜国立大学附属鎌倉小学校)
これまでの「見取り」と「評価」を見つめ直す
まずはじめに、数学的リテラシーは高いにもかかわらず、理系の大学への進学率や工学的企業への就職が少ないという日本の社会的課題をご提示いただきました。そこには、これまでの「見取り」と「評価」の仕組みが大きく関わっているのではないかとお話しいただきました。
「何ができるのか」「何を知っているのか」ではなく、その子一人ひとりを見取り、その子に応じた適切な評価を行っていくこと(個別最適な学び)こそ重要であると語られました。
評価とは?
算数のL字型の面積の課題を元に、どんな視点で評価を行うかを体験するワークを実施されました。まずは生徒として問題に取り組み提出をします。ペアで相手の回答に対して、どのような視点でどのようなフィードバックを送るか考えるワークを行います。
評価には「記録に残す評価」と「指導に生かす評価」の2つがあると整理されました。特に指導に生かす評価については、答えが合っているかだけでなく、どういう見方・考え方を働かせているのかを見取って、フィードバックを送ることが大切だとお話しいただきました。
みんなで「探究めぐり♨」へ出かけよう!!~ロイロノート・生成AIとともに~
長瀬 凌輝先生(岐阜東高等学校)
そもそも探究とは?
そもそも探究とは何か、文部科学省の資料や学術的な論文をベースに再定義されました。「自分で問いを立てて、調べて、まとめる」というシンプルなサイクルであると提示されました。
探究においては、特に課題設定が重要だと言及されました。課題設定は探究の起点となる最も重要なプロセスであり、自分ごとの課題となるように、時間をかけて丁寧に取り組まれているとお話しいただきました。
ロイロノートと生成AIを使った探究サイクル
実例として、あらかじめプロンプトが仕込まれた生成AIを使って、小学校・中学校・高校で自分がどういう人間なのかを深掘りしながら課題設定を行うところからスタートしているとお話しいただきました。情報を発散した後に、ロイロノートのシンキングツールを使って整理分析を行うとのことでした。
後半は、長瀬先生と参加者で、探究における悩みを共有する交流の時間が設けられました。探究の入り口や時間配分など、小学校と高校で共通するもの・異なるものが多々あり、貴重な情報交換の場となっていました。
生成AIはもう、特別なものじゃない 〜教室の「日常」を変える新しい相棒
野中潤先生(都留文科大学)
「録音くん」を使ったリフレクション
グループ対話収集アプリ「録音くん」を用いて、今日のイベントのリフレクション活動を実施していただきました。3人組で今日のイベントを通して学んだこと・感じたことを、録音くんに吹き込んでいきます。吹き込んだ音声を生成AIを使って分析することで、参加者それぞれの学びを集約することができるとご紹介いただきました。
ロイロノートのテキストカードを組み合わせたリフレクション
参加者それぞれが今日の学びを整理するために、振り返りスライドを作成しました。短い言葉でキーワード化するという活動によって、自然と今日の学びを概念化し、いつでも振り返りやすい形で自分の記憶に残すことができると感じました。
作成したスライドをPDF等で書き出し、生成AIに取り込むことで、インフォグラフィックや動画などを簡単に作成できるとご紹介いただきました。
認知オフロード
最後に、生成AI時代を生き抜くためのキーワードとして、「認知オフロード」という言葉を挙げられました。旅行を例に、あえて便利なツールを使わないことで、見れるもの・感じられるものがあるのと同時に、生成AIを活用することで気づけることや新たな感情が生まれることもあるとお話しいただきました。これからは、それぞれのツールの便利さを知った上で、個々人がどのように「選択」していくかが重要だと語られました。
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