オンライン授業「あるある」!

オンライン授業「あるある」!

昨年度からオンライン授業を実施した認定ティーチャーの先生方からお寄せいただいた、失敗談・注意したほうがいいポイントをまとめました。

生徒・保護者対応編
電話対応係・ zoom・meetなどのリンク集は必須!
授業者以外の電話対応係を決めておきましょう。
また、保護者や生徒からの「 zoomのリンクがわからない!」という問い合わせが誰にきても大丈夫なように、毎日のZOOM(meet、teams)リンク集を時間割のようにまとめておくと便利です。

ご家庭のネットワーク環境は、保護者やご家庭自身もわかっていないことが多いです。
児童生徒の位置がWi-Fi機から離れていると、ご家庭のネットワークが強くても接続されにくいときがあります。
ネットワークがつながりにくい場合には、家庭の中でネットワークのつながりやすい場所を探すことも提案してみてください。子ども部屋ではつながりにくかったものが、リビングだとつながりやすい、なんてこともあります。
児童生徒以外にもWi-Fiをつかっている家族がいると、接続が不安定になることもあります(´・_・`)
家庭用のWi-Fi性能はそこまで高くない場合が多いです。「16チャンネル可能(16個端末接続できる)」と書いてあっても、それはあくまで理論値で、実際にはその半分も繋がらない時も多いです。
ご家庭の契約プランによっては1ヶ月の通信量制限にひっかかってしまうこともある(´・_・`)
LTEで接続の場合、1ヶ月の通信量制限に引っかかって接続が遅くなったり不安定になったりすることもあります。
あらかじめキャリアに通信量制限を相談をしてみるのも良いかもしれません。

一つのサービスがアクセス不安定になった場合の代替手段も考えておく
利用者の急増でアクセスが不安定になる場合があります
2020年4月、5月はオンライン利用者の急激な増加がありました。想定していたサービスがいつも想定通りに動くとは限りません。動かないことまで想定しておくことは難しいものですが、そう言う場合もあるかな〜くらいの心構えがあってもいいかもしれません。一つのサービスがアクセス不安定になった場合の代替手段を考えておくと安心感が大きいです。

「待機室」の運用は慎重に。
接続不安定により、Zoomを出たり入ったりする児童生徒がいる時があります。待機室をオンにしておくと、入ってくるたびに毎回「許可する」が必要になって煩雑です。
zoomに不慣れな先生が授業をしていると、Zoomを出て戻ってきても、児童生徒が授業に入れなくなるときもあります(´・_・`)
しかし、待機室はデメリットばかりではなく、授業を間違えて入ってくる児童生徒がいた場合には、待機室に戻す対応が有効であるというメリットもあります。
以上を踏まえて、待機室をオンにしておくかオフにしておくかを先生達で決めておくといいのではないかと思います。

オンライン授業の準備 機材・ハード編
あなたの授業環境教えてください!
iPad・ノートPC(WEBカメラ付き)・外付けWEBカメラのセットでオンライン授業をしました。
]iPadはロイロ用、ノートPCはZOOM用、外付けWEBカメラは黒板を映し出すのが面倒なので、手元を映したり問題を映したり、いわゆる書画カメラ用。
外付けWEBカメラは980円のもので十分!段ボールとガムテで固定して使いました!
マイクスタンドにとりつけるiPadホルダーは便利です。
専用のiPadスタンドも良いのですが、マイクスタンドに取り付けるiPadホルダーだといろんな方向にiPadをセットできて使いやすいことが多いです。Amazonで「iPad ホルダー マイクスタンド」と検索すると色々出てきます☺️
特に、マイクスタンドの垂直な幹の部分(?)ではなく、腕(ブームと言います)の方へホルダーをつければ上下左右前後あらゆる方向へカメラを固定できます。
譜面立てにタブレットを置く方法もありますが、落ちやすいので気をつけてください。

オンライン授業の準備 体制・授業づくり編
Zoomの40分制限は、教育アカウント(@•••.ed.jp など)なら2021年12月末まで制限解除!
Zoomの40分制限は、教育アカウント(@•••.ed.jp など)なら2021年12月末まで制限解除です
ただし、50分まるまる zoomにつなぎっぱなしの授業にこだわる必要はありません☺️

授業は学年単位で!
回線帯域の確保、教員の分散出勤対応の観点から、授業をクラスごとでははなく、学年ごとにしていました。そうすることで、中学生はZOOMの番号は毎日ほぼ固定で、ホスト権限を時間割にそって移していく感じで運用できました。 zoomに不慣れな先生でも時間が来たら授業を始めるだけでよいです。

通常授業の置き換えではなく、オンライン独自の時間割を考える!
通常授業の置き換えだという考えは一旦置いておいて、これを機会に補償すべき事を改めて考えるほうが良いです
zoomやmeetで授業することだけがオンライン授業ではないと考えています。私のクラスでは、zoomで説明を聞いたり、ブレイクアウトで話し合いながら課題を進める授業、zoomを繋がずに課題に取り組み、提出する授業。この2つを交互に行っています。そしてこのやり方では、提出された課題には素早くコメントをつけてあげることが大切かな、と思っています。

1時間、ずーっと zoomにつなぎっぱなしにすることにこだらない
小学生がすべての授業をオンラインで視聴するのは、集中力が続かず、かなり厳しいです。そこで、授業デザインもオンライン用に変更しました。最初10分ぐらい説明で、あとは子ども達に任せる。質問ある児童はそのままzoomで質問もありにして、あとはできたら提出箱に入れるとか。1コマフル授業はなしに。午前も2か3コマで、午後は基本的に自分の時間に変更しました。
簡単な事前課題をロイロで配信→ZOOMのログイン時間等も考えオンラインでの説明は20~30分程度→宿題課題をロイロで配信または問題集等、写真に撮って提出。このパターンでやりました。
最後の10分は授業のまとめor課題を提出する時間にして、10分たったら zoomやmeetは切りました。その後、生徒が課題をロイロなどを使って提出したことを確認して、出席としました。

オンライン授業での板書はやめたほうがいい(´・_・`)
黒板を本当にきれいに消さないと反射してほとんど見えないようです。
高性能カメラなら別かもしれません。同様にモニターを直接写すのもやめたほうがいいです。
板書よりも画面共有の方が生徒は見やすいようです。
音声も聞こえにくいです。
黒板からの授業をiPad1つで配信する場合、全体が映るように黒板から離してセットすると思います。すると、マイクの位置も遠くなるので教員の声をあまり拾うことができず、聞いてる子どもたちは声がとても聞き取りにくくなります。
どうしても黒板をつかって動画を作成したいなら、アプリをつかうのも一手。
黒板を使って動画を作成するなら「Lecta」というアプリがあります。
リアルタイムには対応しません。あくまで動画撮影用です。

顔出ししてくれない、できない子たち!どうやって出欠をとる?
こまめな声かけが大切です!
ちゃんと聞こえているか確認したいから声が聞こえている人は画面オンにしてください。(課題をやらせて)提出できた生徒は画面をオンにしてください。だんだん皆提出できはじめてますね。と、こまめに声かけをすれば顔出ししてくれます。
どうしてもいやな場合はちょっとでいいよなどといってあげると本当に少しでてくれます。
提出箱でアイスブレイク・出席確認!
オンライン授業の最初に絵文字(例:🌈、🐤、🐈など)を表示して、「画面に見えている絵をロイロの提出箱に出して」とも書いておきます。これで画面が見えているかと出席確認をします。
一応、その生徒がZoomに入っているかはなんとなくチェックします。生徒同士のスマホからLineなどでやりとりして出しているかもしれませんが、まあ、そこまで追跡しても仕方ないかなと思ってます。
zoomやmeetの表示名で工夫!
zoomに入る時、名前の前に出席番号を2桁で入力させておくと、出欠確認がめちゃめちゃしやすいです!
フォーカスモードで先生からのみ顔が見える状態でカメラオン!
Zoomは「フォーカスモード」ができるようになりました。事前設定がWebページから必要ですが、生徒からは先生の画面しか見えないようになり、生徒同士の顔はわからなくなります。
ただし、音声は全員の声が聞こえます。また、設定をオンにしていても、すぐにフォーカスモードが始まるわけではなく、ホスト側から「フォーカスモード開始」とすることで移行します。

オンラインだからこそ、参加できる生徒もいる
欠席しがちな生徒がオンラインだったら案外参加できたりします☺️

欠席生徒への対策も。
オンラインとはいえども欠席する生徒はいます。
あとから資料を見れる方法を伝えておく、録画データを配信するなど、欠席生徒への対策もしておくと便利です。

先生方へのサポート 編
オンライン飲み会・MTGを頻繁におこなって情報交換を!
学校に居る間に先生同士でホスト交代してオンラインMTGをした取り組みがとてもよかったです。自分が zoomやmeetを立ち上げる経験を1回でもしておくと自信につながります。
先生同士のオンライン飲み会を、なるべく持つようにしていました。そうすることで先生方が困ったことを相談できる場をもつことができました。

サブの先生をつけてオンライン授業を!
オンラインの授業は可能ならサブの先生もいると助かります。入室対応、チャット対応など複数の先生で実施すると、不安な先生も安心。先生が同じ場所(隣に)にいなくても、共同ホスト等で遠隔でも可能です。

まずは先生のマインドセット!
先生の不安そうな表情は、普段より大きく伝わります。保護者と一緒にいるご家庭もあります。オンライン授業が楽しいという笑顔と、先生も子どもも失敗してもおおらかにフォローしてもらえるという安心感が大切だと思います。とくに小学校低学年のオンライン授業では、明るくメリハリを大切にすることがポイントです。

Special Thanks
国領先生(立命館守山中学高等学校)・飯盛先生(広島城北中学高等学校)・梅下先生(ノートルダム学院小学校)・松田先生(雲雀丘学園小学校)・多田先生(加藤学園暁秀初等学校)・小山先生(加藤学園高等学校)・小木曽先生(多治見西高等学校附属中学校)・米田先生(愛徳学園中高等学校)
順不同

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