ロイロ認定自治体の授業実践ー土岐市立駄知小学校授業見学レポート

ロイロ認定自治体の授業実践ー土岐市立駄知小学校授業見学レポート

岐阜県土岐市は、2023年2月に、全国で3例目のロイロ認定自治体に認定されました。
ICTやロイロを活用し、授業内外のさまざまな場面で先進的な取り組みを行なっている土岐市立駄知小学校の見学記録をまとめました。


目次
授業での実践
国語:カードを並び替えて文を作ろう
小学校5年生の国語の授業では、カードを並び替えて文章を自由に組み立てる活動が行われていました。
カードを並べ替えて文を作ろう
ロイロではカードを自由に動かすことができるため、さまざまな組み合わせの文章を簡単に作ることができていました。
意見の交流
周囲の児童との意見の交換もスムーズに行うことができていました。
文を分類しよう
さらに、さまざまな構造を持った文の分類もカードを仕分けることによって試行錯誤を重ねることができていました。
回答は資料箱内に共有され、児童は自分のペースに合わせて答え合わせをすることができていました。

算数:分数の計算
小学校5年生の分数の計算では、児童は理解度に合わせてカードにの色を変えて提出していました。
理解度の提示
「解法がよくわかっていて、説明もすることができる」児童は青のカードを背景に、「答えはわかるけど解法は説明できない」児童は黄のカードを背景に、「難しくて解けない」児童は赤カードを背景に、自分の解いた内容を提出します。
カードの色分けをすることで、個々の児童の理解度を先生だけでなく、児童もお互いに把握することができます。

教え合いの活動
その後、全体交流を行い、黄色や赤のカードを提出した児童は青のカードの児童に説明を聞きに行きます。

理解度の再提示
他の児童から聞いた説明で解法を理解した児童は背景のカードの色を変えて、提出し直し、自分の理解度を示します。
児童が相互に教え合うことで、クラス全員が理解を深める協働的な取り組みが行われていました。
社会:日本の気候
社会科の授業では、先生が示した課題に対して、児童が自ら調べてまとめる活動が行われていました。
課題の提示
最初に先生から本日の課題と関連する教科書の範囲が示されます。
児童は配られたカードに本日の課題を入力し、課題の内容を確認します。
調べ学習
教科書の写真なども取り入れながら、児童自ら課題について調べていきます。
教科書から読み取った内容に自分なりの説明を加え、まとめていくことができていました。
理科:メダカの観察
理科の授業では実験の観察・記録にタブレットが活用されていました。

顕微鏡での観察の撮影
児童は双眼実体顕微鏡でメダカのたまごの動き、成長の様子を観察し、動きの様子をタブレットを使って動画で撮影していました。
観察するだけでなく、動画で撮影することによってより詳細な記録を取ることができていました。
実験の記録
実験の記録も撮影した動画や写真をそのまま取り込んで作成していました。
絵や文章だけでなく、写真や動画を添えることでより具体的な観察記録や多くの気づきを書き込むことができていました。

ゲームモードで理解度確認
授業の最後にゲームモードを使って理解度の確認を行いました。
児童が作成した問題を先生がゲームモードを使って早押しクイズ形式で確認を行いました。児童は楽しみながら理解度の確認をすることができていました。
さまざまな教科での活用
駄知小学校ではさまざまな教科でロイロやICTが活用されていました。
デジタルとアナログの使い分け
駄知小学校では場面に応じて、デジタルとアナログの使い分けが効果的に行われていました。
小学校での学習では「ノートに情報をまとめる」「しっかりと手書きで書けるようになる」ことそのものも学ぶべき大切な内容です。また、算数の問題などは、ノートに書きながら考えたほうが理解がしやすい場合も多いです。
そのため、「目当ての記入はノートやプリントに記入する」「共有する予定のある内容や、カードの入れ替えなど、デジタルの良さを活かしたほうがいい内容はロイロを活用する」など、場面場面に応じてデジタルとアナログのよさをそれぞれ取り入れて活動しておられました。


作品の提出・評価
提出や評価の返却が難しい図工の作品も写真を撮影して提出されていました。
また、カードインカードや手書きの機能を使って作品の自己評価やポイントを児童が書き込む活動も行われていました。
考えをまとめる
シンキングツールを使って自分の考えをまとめる活動がさまざまな学年、教科で取り入れられていました。
また、カードインカードを使って自分の考えをまとめる活動も取り入れられていました。
観察記録をまとめる
植物の成長などの観察記録を写真にまとめる活動も行われていました。
時間ごとの変化を時系列順に記録したり、気づきをカードに書き込むことでより詳細に記録をまとめることができました。
家庭学習での実践
児童は自宅にiPadを持ち帰り、家庭学習や宿題でも活用していました。
音読・音楽の練習などの録画
音読やリコーダーの練習の様子も録画で提出していました。
提出された課題は先生がスタンプや手書きの添削を加えて、児童に返却されていました。
授業外での実践
授業以外の活動でもロイロやICTが活用されていました。
健康観察での活用
3年生から6年生の児童の健康観察は出欠カードを使って行われていました。
健康観察の記録は共有ノート上に共有し、どの教員もそれぞれの学年・クラスの健康観察を自由に観察できるようになっていました。

委員会活動での活用
児童の委員会活動でもロイロは利用されています。
手洗いうがいを推奨するPR動画やポスターをロイロを使って活用したり、学年・クラスを超えたメンバーと共有ノートを使った意見共有を行なっていました。

職員向け研修での活用
職員向けの研修も資料をPDFで資料を送付したり、動画や写真を活用することでわかりやすい研修を実施することができていました。
また、市内の部会や研修会でも自治体共有フォルダを活用することで、資料の共有がスムーズに行われていました。

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