中1 社会 「アフリカ州」~本当の支援に必要なことは何だろうか?~【実践事例】 (高鍋町立高鍋西中学校)

中1 社会 「アフリカ州」~本当の支援に必要なことは何だろうか?~【実践事例】 (高鍋町立高鍋西中学校)

基本情報
授業担当者染矢 直樹
ICT環境4人以上で1台
学年 / 教科中学校1年生 社会
単元「アフリカ州」~本当の支援に必要なことは何だろうか?~
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〈実践の概要〉
第1学年の社会科(地理的分野)の世界の諸地域「アフリカ州」の実践である。単元の学習問題「本当の支援に必要なことは何だろうか?」について、アフリカ州の地域的特色と日本との結びつきを踏まえて多面的・多角的に考察し、Win-Winな関係を視点として、仲本千津さんに自分の言葉で手紙を書くことをねらいとしている。日本から遠い存在であるアフリカ州について、ウガンダでバック工場を経営している仲本千津さんを取り上げることで、より身近な学習に結び付けようとする意図がある。授業の中では、仲本さんの動画を見せる中で、「取組でよいと思うこと」をメモさせ、グループごとにピラミッドチャートを使ってまとめさせた。最終的に、日本とアフリカ諸国の関係がWin-Winな関係になるにはどうすればよいかを考えさせた。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
事前にアフリカの国々などについて、ネットを使って調べることができる。
グループごとに思考支援ツール(ピラミッドチャート)を使って、「仲本さんの取組のよさ」を考えることができる。
グループごとの意見を、テレビ画面を使って全体で共有することができる。

〈実践の目標〉
本当の支援にはお互いに利益をもたらすWin-Winな関係を築き、相手の立場を尊重する必要があることを理解できる。
これまでの学習を活かして、Win-Winな関係に基づく本当の支援とは何かを、仲本さんへの手紙に自分の言葉でまとめることができる。

〈授業写真〉
【 ウガンダにバック工場作った仲本千津さん 】   【 動画を見ながらよいところをメモする 】
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〈場面1〉ニュース動画や前時までの学習の振り返りにより、本時のめあてをつかむ
本時に関係する出来事や最近のニュース動画(ウガンダの少年兵、香港国家安全法へ賛成の国・反対の国)を見て、学習への意欲を喚起させた。また、前時に学習した内容(ケニアへの中国の支援、Win-Winな関係)を振り返り、本時のめあてと単元の学習問題を確認した。
【めあて】これからの日本とアフリカの結びつきについて考えてみよう
【学習問題】(Win-Winな関係に基づいた)本当の支援に必要なことは何だろうか?

〈場面2〉ウガンダにおける仲本千津さんの取組(ビジネス)を知る
青年海外協力隊としてウガンダを訪れた仲本さんであったが、シングルマザーを含めた貧困の状況を知り、アフリカンプリントを利用したバッグ工場の起業に着手する。様々な困難を乗り越え、ウガンダのシングルマザーのため、また、自身のビジネス成功ために、日々頑張っている。

〈場面3〉グループごとに仲本さんの取組の良い点を、ピラミッドチャートを使って整理する
「仲本さんの取組の良い点は何だろう?」を中心発問として、グループごとに思考支援ツール(ピラミッドチャート)を使って、この取組の本質に迫らせた。A3の用紙(ピラミッドチャート)に、グループごとに考えた意見を記入させ、ロイロノートのカメラ機能を生かして意見を集約した。最終絵的に、各グループが考えた理由をシートに録音させ、テレビ画面を使って全体で共有した。

〈場面4〉仲本さんが日本で展開している取組を知り、Win-Winの関係の視点から、「本当の支援に必要なこと」のテーマで仲本さんに手紙を書く
本単元の学習を通して、次のような知識・考え方を身に付けさせることにした。近年の国際情勢を踏まえ、日本とアフリカの関係は急速に変化している。日本とアフリカの結びつきを更に深めるためには、対等な立場でお互いに利益をもたらすWin-Winな関係を構築することが求められている。仲本さんへの手紙に自分の考えをまとめさせることで、アフリカと日本の関係についてより深く学びためのきっかけとした。

〈授業写真〉
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