中2 社会 近代革命の時代 歴史討論【実践事例】(世田谷区立船橋希望中学校)

中2 社会 近代革命の時代 歴史討論【実践事例】(世田谷区立船橋希望中学校)


基本情報
授業担当者小川 愛
ICT環境4人以上で1台
学年 / 教科中学2年生/ 社会(歴史)
単元近代革命の時代(フランス革命)
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〈実践の概要〉
近代革命(フランス革命)を学習後、池田理代子作『ベルサイユのばら』を使って討論を行った。同作では貴族(第2身分)である主人公オスカルが、民衆(第3身分)に加勢する場面が描かれているが、実際にそのようなことがあったのかを考察した。その際、「A…実際にはそのようなことはなかった」、「B…実際にはあり得たこと」とA・Bのどちらかを選択し、歴史的事実を踏まえて考察した。授業の展開としては、「1、宿題でA・Bどちらを選択したか、そしてその理由を個人で考える」、「2、班内で自らの考えを述べる」「3、班の結論を出す」「4、結論に至る根拠となる資料の写真を提示する」「5、クラス全体で拡販の考えを共有する」という流れの授業を1時間で行った。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
発表用の資料を簡単に作ることができる。
結論に至る根拠となる資料を、教科書や資料集の中から写真ですぐに撮影し提示することができる。
写真資料は強調して示したい部分に書き込んだり拡大することができる。
各班がどのような考え(意見)、結論に至ったかを一目で確認することができる。
「生徒発表」の機能を使うと、生徒が自席でプレゼンできる。

〈実践の目標〉
発表を行う際、ロイロノート・スクールを使うことができる。
ロイロノート・スクールの特性を、全体で確認することができる。

〈授業写真〉

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〈場面1〉個人発表を行う
班になり、生徒は宿題をもとにして、A・Bどちらの結論を出したかを発表している。
班は6班分作った。一人一人が責任をもってプレゼンに参加する場合は、4人1組が理想だと思った。ただ、タブレットの数が足りなかった。

〈場面2〉話し合いをする
個々の発表をもとに、班で結論を考えているようす。説得力のあるメンバーの意見に、感心している生徒も大勢いた。

〈場面3〉ロイロノート・スクールを使用しながら、発表用カードを作成する
ここからがロイロノート・スクールの良さが際立ってきた。班の考えをカードに書き込みまとめたり、結論に至る根拠となる資料を写真撮影して使用したり、わかりやすくするために加工したりした。iPadで撮影した写真は、拡大することもでき、手元で拡大鏡の役目にもなり、皆で確認することができた。

〈場面4〉クラスの結果を見る
各班がA・Bどちらを選択したのかを一目で見られるように、カードの比較を全体に示した。結果が一瞬でテレビモニターに映し出されたとき、「クラスの意見はこうなんだ!」「ロイロノート・スクールでこんなことができるの!?」と他班の考えとロイロノート・スクールの機能両方に驚く生徒が多数いた。

〈場面5〉各班の発表者が、自席で発表する
「生徒発表」の機能を使い、発表者は自席で発表を行った。発言のタイミングでカードを動かしたり、資料を拡大したい場合にも、手元のiPadで行うことができた。発表内容は各班のiPadにだけでなく、テレビモニターにも映し出されるので、聞く側の生徒にもわかりやすく伝えることができた。

〈場面6〉感想から
この授業の感想を聞いてみたところ、「未来型の授業だった」と答える生徒が多かった。プレゼンを劇的に変えることができるロイロノート・スクールを今後も活用していきたいと思う。

〈授業写真〉
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