小3 社会 市のうつりかわり 昔の市の様子やくらしについて調べよう【実践事例】 (美祢市立重安小学校)

小3 社会 市のうつりかわり 昔の市の様子やくらしについて調べよう【実践事例】 (美祢市立重安小学校)


基本情報
授業担当者向上 昭彦
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校3年 / 社会
単元市のうつりかわり
hr
〈実践の概要〉
市の移り変わり(歴史)について、ロイロノートを使った調べ学習を行いました。初めに、教科書のイラストを基に市の歴史について関心を持たせ、調べる事柄をシンキングツールで整理しました。書籍などの資料やウエブでの検索等により情報を収集しました。またタブレット端末を家庭へ持ち帰らせ、市の昔の様子について家族にインタビューしたり、家庭にある古い道具類を撮影したりする等、地域や暮らしの変遷を児童が実感できるよう留意しました。調べたことは各自でロイロのノートにまとめ、それを提示しながら発表し聞き合うことで学習のまとめとしました。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
直感的に操作できるので、操作方法を細かに説明する必要がない。児童が試行錯誤しながら操作方法を体得できる。
単元の学習課題設定からまとめまで、1つのアプリでまかなうことができる。
資料箱による共有、先生⇔児童、児童⇔児童のカードのやりとりが簡単にできるので、友だちを参考にしたり、協働で作業したりできる。

〈実践の目標〉
市の様子の時期による違いについて、聞き取り調査をしたり資料などで調べたりして必要な情報を集め、市や人々の生活の様子について考える。
調べたことを年表などにまとめることで、市の様子や人々の生活が移り変わってきたことを理解する。
学習したことをもとに、これからの市の発展について考える。

〈授業写真〉

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〈場面1〉学習の見通しをもつ
単元のオリエンテーションとして、市の変遷を同一視点で描いた3枚のイラスト(60~70年前、40~50年前、現在)を撮影し、ペンツールで書き込みながら移り変わりを見つけさせました。鉄道の変遷、建物の変遷など項目ごとにペンの色を変えてイラストをマークし線でつなぐことで、それぞれの変化が一目で分かり、市の移り変わりに興味をもつことができました。

〈場面2〉調べる事柄を具体化する
「まちの様子や人々のくらしは、どのように変わってきたのか調べる」という課題を設定し、これから調べていく具体的な内容についてシンキングツール(フィッシュボーン)で整理しました。児童が調べてみたいと思った事柄を発表させ、「市について」「交通」「くらし」などの項目で分類したので、方向性が明確になりました。

〈場面3〉家庭で取材する
タブレットを家庭に持ち帰り、家にある古い物を撮影して注釈を加えたり、昔の市の様子や家でのくらしについて家族から聞いたことをカードにまとめたりしました。家族に本校の卒業生が多いこともあり、当時の校舎の様子や学習の内容、給食が始まった時期やメニューなどについて、詳しく調べることができました。

〈場面4〉Webを使って調べる
市の様子や生活がどう移り変わってきたか、家庭での取材を補完する目的で、インターネット検索により資料を集めました。特に、市の人口の変遷など、家庭取材や図書室などでは容易に手に入らない資料を探し出すのに有効でした。

〈場面5〉発表の原稿を作る
学習のまとめに向け、これまで調べてきたことをスライドにしました。児童一人ひとりが調べ、まとめてきたカードを見直し、効果的な発表をするためにカードの順番を考えながらつなぎ合わせ、スライドを完成させました。その後、タブレット上でスライドを映しながら、発表の練習をしました。

〈場面6〉調べたことを発表する
出来上がったスライドを映しながら、発表しました。発表者が交代する度にタブレットを繋ぎ替えるのは煩雑なので、事前に各自のスライドを担任のノートに送り、担任のタブレットを使ってスライドを映しました。スライドを使った発表は児童にとって初めてのことでしたが、注目してほしい部分を指し示すなど、工夫しながら発表できました。

〈授業写真〉
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