小2 国語 ヤマタノオロチ~お話の順序を考えよう~ 物語の順序を正しく理解し、物語がなぜ順序良く進んでいくのかを考える【実践事例】(青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校)

小2 国語 ヤマタノオロチ~お話の順序を考えよう~ 物語の順序を正しく理解し、物語がなぜ順序良く進んでいくのかを考える【実践事例】(青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校)

#実践報告  #授業実践事例

基本情報
授業担当者作田 将之
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校2年 / 国語
単元ヤマタノオロチ~お話の順序を考えよう~
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〈実践の概要〉
「ヤマタノオロチ」の単元では物語の順序を正しく理解し、物語がなぜ順序良く進んでいくのかを考えます。
一度全体で音読をし、心に残った場面を2つカードに記入させます。そのカードをロイロノートで撮影し、小グループ(4~5人)で共有し、物語の順番通りに並び替えさせます。並び替えさせたものをクラス全体で共有します。そうするとどの班も、カードが足りず、物語が歯抜けになってしまうことに気づきます。そこで、自分の班に無く、他の班にあるカードが必要になることに気づきます。班で必要なカードは何か相談し、他の班を回り、再度カードの撮影をし、並び替えをします。最後にまた、全体で共有します。
これらにより、途中が抜けてしまうことは物語が成り立たなくなってしまうことを体験的に学び、順序の大切さを学びます。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
一つのものでも撮影することで共有がしやすいです。
順番に並び替える作業の際、撮影したカードを簡単につなげることができ、また、間違えてしまった時の修正も楽にできました。
修正が簡単にできるので、間違えることを恐れず、積極的に取り組む姿勢が見られました。

〈実践の目標〉
物語の順序の大切さを学ぶ。
他の子の意見から学ぶ姿勢を身に着ける。
間違えを恐れず、積極的に取り組む姿勢を身に着ける。


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〈場面1〉「ヤマタノオロチ」を読み、カードを作る
「ヤマタノオロチ」を音読し、心に残った場面を二つ選ばせる。それらを配布したカードに記入させる。文章を長々と書くのではなく、短く1文でまとめるように指導した。

〈場面2〉カードをロイロノートで撮影し、グループで共有する
カードを作成すると小グループ(一つのグループにつき4~5人)を作り、互いのカードを共有する。その際、ロイロノートを使用した。自分のカードを撮影し、自分のグループのメンバーにのみ送らせる。事前に教員が送信履歴を見られることを話し、ふざけて送ることがないように指導を行った。送信履歴が見られることは大きく、ふざける児童はいなかった。

〈場面3〉カードをグループごとに並び替え、全体で共有する
グループのメンバーから送られてきたカードを物語の順番になるよう、話し合い、並べ替えを行った。同じ場面のカードがある場合は文章の分かりやすい方を話し合って決めさせた。並べ替え後、出来上がったものをクラス全体で共有した。すると、班ごとに全然違うものが出来上がった。完全な物語になっている班はなく、歯抜けの物語が出来上がった。互いのものを共有することで自分の班に無いものを見つけ、「あのカードほしい!」といった声が挙がった。

〈場面4〉足りないカードを撮影し、並び替える
自分たちの班は何のカードが足りないかを班ごとに話し合い、物語を完成させるために他の班を回り、カードの撮影をさせた。補充したカードを既に順番に並べていたものに挿入し、正しい順番になるようにさせた。並び変えさせて話し合いをさせることで足りない部分を見つけ、再度撮影するなどトライ&エラーを繰り返していった。

〈場面5〉グループで作成したものを再度全体で共有する
グループで完成したものを再度全体で共有すると、今度はほぼ全ての班で同じストーリーが出来上がった。だが、カードが足りない班もあり、比べてみることで自分の班が足りていないことに気づくことができた。カードがないことで物語がつながらなくなってしまうことを知り、物語は段階を踏んで論理的に進んでいくことを学ぶことができた。

〈場面6〉本時のまとめをする
最後に物語はある事象があることで、次の出来事につながり、それを繰り返していくことで話ができていくことを確認した。出来事が抜けてしまったり、順番が異なってしまったりすることで話がつながらなくなってしまうことを再度1度目に全体共有したカードを見ながら確認し、物語の順序の大切さを学ばせた。

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