小3 国語 サーカスのライオン 文学的な文章における語彙を豊かにする指導 ~ロイロノートを利用した短文ブックの作成と活用を通して~ 【実践事例】(登米市立東郷小学校)

小3 国語 サーカスのライオン 文学的な文章における語彙を豊かにする指導 ~ロイロノートを利用した短文ブックの作成と活用を通して~ 【実践事例】(登米市立東郷小学校)


基本情報
授業担当者佐々木幸恵
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校3年 / 国語科
単元サーカスのライオン
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〈実践の概要〉
中学年段階における文学的な文章に使用されている語句は,児童がこれまでに使用したことがない語 句も多く,辞書で意味を調べただけでは使用語彙として活用するまでには至らない。そこで,新しく学 習する語句を使用し,短文づくりや連作文づくり等に取り組ませることで,語句の意味を正しく理解 し,語句を使用する場面を具体的にイメージできるようにさせる。さらに,文学的な文章を読みなが ら,新しく学んだ語句について,既知・既習の語句と比較させることで語彙を豊かにしていく。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
ロイロノートの授業フォルダに児童が作成した短文カードを集約しておくことで,連作文づくりで活用でき,理解語彙と使用語彙の増加につながっていった。また,人物の心情を読み取る活動で語句の意味を確認する際にも活用することで,深い読みにつながっていった。
児童が授業で作成した短文カードを保存し,単元の読み取り後に,短文カードを修正させる ことで,語句の理解が深まっていった。

〈実践の目標〉
サーカスのライオンに使用されている様子や行動,気持ちや行動を表す語句のみを使い,友達の 作った短文につながる文を作ることができる。
語句の意味を適切に理解し,理解語彙や使用語彙を増やすことができる。



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〈場面1〉協働による短文カードの作成(業前の活動)
辞書で意味を調べただけでは使用語彙として活用するま でには至らない。そこで,グループごとに語句を分担し, 語句を使った短文カードの作成に取り組ませる。
教科書の本文で使用されている語句については教科書の 例文を入れたもの,本文では使用されていない語句につい ては辞典の例文を入れたものを使用した。

〈場面2〉短文ブックの作成
グループで作成した短文カードを単元フォルダに集約 し,短文ブックを作成した。
この短文カードを集約した短文ブックは,語句を使った 連作文づくりや場面の読み取りで,語句の意味や使い方を 確認する際に活用した。

〈場面3〉連作文づくり1
サーカスのライオンに使用されている様子や行動,気持ち や性格を表す語句を活用した短文を個々に作成する。
意味調べだけでは,理解語彙まで至らなかった語句につい ても,短文ブックを活用することで,語句の意味や使う場面 を理解することができるようになり,自分で新しい短文を作 成することができた。

〈場面4〉連作文づくり2
個々に作成した連作文をペアで交換し,個々に友達の文に つながる短文を考える。
限定された語句のみを使用し,友達の文につながる短文を 考えることは容易ではない。しかし,児童は,タブレット上 の短文ブックを活用することで,使い方を確認したり,友達 にアドバイスしたりしながら,新たに短文を考えることがで きた。

〈場面5〉連作文づくり3
ペアで交換した連作文をグループで交換し,個々に,3文目 の短文を作成し,連作文を完成させる。
完成した短文をグループで読み合い,語句の使い方やつなが りについて話し合い,連作文を修正する。

〈場面6〉全体で語句の使い方を確認
グループで作成した短文を画像で取り込み,大型テレビに 映して,全体で連作文を読み合う。
また,既知・既習の語句と新しく学んだ語句を比較し,語 句から受ける印象の違いについて考えさせることで,更に語 句への意識が高まっていった。

〈場面7〉学習の振り返り
本時の学習を振り返る。 これまで使用したことがない語句についても進んで活用する ことで,理解語彙が増えた児童や語句から受ける印象の違いに ついて分かったと話す児童が多くいた。

〈場面8〉本時の学習後
ロイロノートに集約した短文ブックは,場面の読み取りをす る活動でも,語句の意味や使い方を確認する際に活用した。

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