小3 算数 算のひみつ【実践事例】(立命館小学校)

小3 算数 算のひみつ【実践事例】(立命館小学校)

立命館小学校
田中 僚教諭
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ロイロノート・スクールを活用して、角度のたし算やひき算を楽しく正確に学ぶ授業を展開します。

1組の三角定規で作れる角度を探しながら、角度のたし算やひき算を学ぶ授業を行いました。「90°と30°をたしたら120°になった」という例を広めることで、角度同士はたし算ができることに気づき、他にも作れる角を児童に考えさせました。その後、ペア活動を取り入れることで、新たな角を発見することができ、考えを深めることができました。そして、ロイロノート・スクールのカメラ機能を使い、制限時間内に指定された角度を作って提出するゲームを行いました。他のペアが提出した角度を比較し、正しく作れているか確かめます。
全ての角度が出揃ったら、その写真を並び替えることで、15°おきに作られていることに気づく児童が出てきました。それを取り上げることで、まだ角として表すことのできていない15°や165°の存在に目を向けさせます。165°は三角定規上にはできない角なので、今回は15°を取り上げました。三角定規の45°と30°を重ね合わせることで15°が作れることに気づかせます。このことから角はたし算だけでなく、ひき算もできることを理解させました。

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ロイロノート導入のメリット

撮った写真に簡単に角度を書き込み、保存することができます。

ペアで撮った画像を提出させることで、全員が活動することができます。

撮った画像と指定した角度の正否を、子どもたち同士で確認することができます。

三角定規と角度が書き込まれた画像を並び替えることができます。

制限時間内に提出するというルールを作ることで、より正しく、より早く作ろうとしました。そのことで、児童の集中の持続や、学習内容の理解、また、ゲーム感覚で行うことで意欲の高まりがみられました。


実践の目標

三角定規を使った角度作りを通して、角度はたし算やひき算ができることがわかる。

三角定規を使ってできる角が15°おきになっていることを発見することができる。


実践の場面

1. 三角定規を組み合わせて、いろいろな角を作る
三角定規にある角が、30°、45°、60°、90°であることを確認する。その後、「1組の三角定規を使って作れる角は他にもあるかな?」と問い、児童に考えさせる。
児童から出てきた例(例えば90°+30°=120°)を学級全体に広め、紙のノートに三角定規を写し取る。その例をもとに、他にも作れる角を児童に考えさせた。その後、ペア活動を取り入れることで、新たな角を発見することができ、考えを深めることができる。



2. 指定された角度を作り、写真を撮って提出する
児童1人を指名し、作れた角を発表させる。
例えば、児童が150°と答えれば、三角定規を使って、ペアごとに150°を作る。150°を作れたペアからカメラ機能を使って角を撮影し、教師に提出する。提出するまでに時間制限を加えてゲーム感覚にすることで、児童の集中が増して活動にメリハリがつく。



3. 提出された写真を比較する
提出された画像を一覧表示して、画面配信をする。「この中で間違っているものはあるかな?」と問い、お互いの作った角度を見比べる。気になる画像があれば、拡大して見せるようにした。



4. 写真に角度を書き込む
1組の三角定規がぴったり合っていて、かつ三角定規全体が入っている画像を取り上げ、拡大する。例えば、作った角度が120°であれば、「どこに120°がありますか?」、「なぜそれが120°になるのかな?」と問い、児童に説明させる。児童の発言から、「90°と30°をたすことで120°が作れる」ということが出たので、それを画像に書き込む。



5. 他の角を見つける
「本時の場面2」から「本時の場面4」を繰り返し行い、たして作れる角(75°、105°、120°、135°、150°、180°)を全てロイロノート・スクール上に並べる。



6. 作った角を並び替える
全ての角が出揃ったところで、画像を小さい順に並び替える。すると、15°おきになっていることに気づく児童が出てきた。それを取り上げることで、まだ角として表すことのできていない15°や165°の存在に目を向けさせる。165°は三角定規上にはできない角なので、今回は15°を取り上げた。三角定規の45°と30°を重ね合わせることで15°が作れた。
角はたし算だけでなく、ひき算もできることを理解させた。



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