小6 社会 天皇中心の国づくり~日本風の文化が生まれる【実践事例】(京都府亀岡市立南つつじケ丘小学校)

小6 社会 天皇中心の国づくり~日本風の文化が生まれる【実践事例】(京都府亀岡市立南つつじケ丘小学校)

京都府亀岡市立南つつじケ丘小学校
若松 真理子教諭
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平安時代に栄えたのは、『○○な文化』

ロイロノートを活用して思考を可視化するとともに、考えの根拠を示しながら伝えるスキルを育てます。

「平安時代には、どんな文化が栄えたのだろう?」という課題に対して、資料を比較・分析しながら、現代に続く日本風の文化が発展したことを捉えさせます。
そのためにまず、ロイロノートのカードにまとめておいた、縄文時代から奈良時代までの資料と時代の特徴を、全体でふりかえります。
次に、奈良時代と平安時代の服装・食器・宝物などを、ロイロノートを使って写真比較し、違いをカードに書き込みます。
2人ペアで意見を出し合い、奈良時代と平安時代の文化を比較します。新たに3人グループを作り、ペアで話し合ったことを持ち寄って意見の交流をしました。
それを通して、平安時代には日本風の文化が発展したことを捉えます。
その後、平安時代には平仮名や現代にも続く行事が生まれたことを知り、「○○な国風文化」というキャッチコピーをつくりました。
キャッチコピーをカードにし、教師に提出したものを一覧表示します。
最後に、全体で共有し、学習のまとめとしました。


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ロイロノート導入のメリット

資料をロイロノートに取り込むことで、写真に書き込んだり、並び替えて考察することができるので、 自ら思考し、根拠とともに表現するきっかけとなります。

ロイロノートを活用することで、協働学習を活性化することができます。また、児童の意見を一覧展示することで、一斉に共有することができます。


実践の目標

積極的に学習に参加し、資料を読み取り分析する力を身につける。

資料を活用する中で自ら思考し、根拠とともに表現する力を身につける。

歴史には流れがあり、つながりや背景があることに気付くことができる。

他者とつながり、協働学習をする中で、自分の考えをまとめることができる。


実践の場面

1. 縄文時代から奈良時代までをふりかえる
前時までに、学習した縄文時代から奈良時代までを、ロイロノートのカードにまとめ、教師のタブレットから電子黒板に投影する。
児童が学習で書き込んだものも活用する。



2. 奈良時代と平安時代の文化を比較する
ロイロノートの『資料箱』に、資料となる写真を入れておく。
服装・食器・宝物の中から、テーマをひとつ選び、資料箱から写真を取り出す。
2人ペアで意見を出し合い、奈良時代と平安時代の文化を比較する。
写真を拡大したり、並べて比較したりし、時代による違いや、分析した気づきをロイロノートのカードに書き込む。



3. 電子黒板に意見を表示し、発表する
2人ペアで出た意見を教師に送信し、それを電子黒板に表示させて全体で共有する。
奈良時代と平安時代の違いについて、2人の間で出た意見を全体に発表する。
この時、「○○の写真の△△の部分から・・・・と思った」など、考えの根拠を述べるようにした。その後、この発表をモデルに、3人トークでの話し合いを行った。



4. 3人トークで意見を交流する
2人ペアとは別に、新たに3人グループを作る。そこで、ペアで話し合ったことを持ち寄り、意見の交流をした。
共通点を話し合い、平安時代の文化の特徴をとらえる。この時、自他の考えの共通点や相違点を見つけ、協力して課題解決を行うようにした。



5. キャッチコピーを考える
国風文化という言い方を知り、文字の変化(漢字→ひらがな)や、現代にも続く行事(すもう・ひなまつり・かがみもち)など、平安時代に始まり、今も残っている文化を知る。
その上で、今日の学習をふり返り、『○○な国風文化』というキャッチコピーをつくり、ロイロノートのカードに書く。それを教師に送信し、電子黒板に表示させて全体で共有した。



6. なぜ国風文化が誕生したのかを考える
平安時代には日本独自の文化が発達し、現代にも見られるものが多く残っている。
「なぜ国風文化が誕生したのか」と投げかけることで、遣唐使の廃止や貴族の繁栄などの歴史的要因や関係性について考え、本時のまとめとした。



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