高校 総合 自己PRと面接【実践事例】(沖縄県立名護商工高等学校)

高校 総合 自己PRと面接【実践事例】(沖縄県立名護商工高等学校)

(レッスン1 自分を見つめて レッスン2 効果的な自己PR)/『国語表現』大修館書店

沖縄県立名護商工高等学校
宮里 智子教諭
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ロイロノート・スクールを用いて、表現活動への関心・意欲を高め「伝え合う力」を育てる授業を展開します。

表現活動へ苦手意識のある生徒の関心・意欲をどう喚起するかをテーマとしています。表現活動への苦手意識や抵抗感の理由を分析し、ロイロノートを活用した手立てを実践しました。(ワークシートと併用)
本単元では、「自己PR文の作成(完成)」を目標に設定しています。自分の長所(PRポイント)を知るため、ロイロノートで作成した「紹介カード」を用いて、他己紹介を行いました。「相手の名前」と「相手のいいところ(2つ)」を必ず取り入れること、そして紹介カードは、5枚程度作成すること、この2つのみを指示。それ以外は特に指定せず、生徒の発想に任せました。作成した紹介カードを用いて、1分間のプレゼンを行い、相互評価をしました。
発表後は、紹介した相手へ「紹介カード」を送ることで、自己PR文に書く材料が集まるようにしました。実際に自己PR文を作成する場面では、ロイロノートで作成した「カード」をつなげて資料として活用したり、文章構成や推敲をしたりするなどそれぞれの進捗状況に応じた取り組みが可能となりました。
最後に、今日の進捗状況を(ワークシートに記入している場合は、写真を撮って)教師のフォルダへ提出させました。

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ロイロノート導入のメリット

様々な情報を同じ形式の「カード」としてまとめることができるので、資料や考えを整理しやすいです。そのカードをつなげていくことで、自分の考える過程を画面上に可視化することができます。また、これまでの学習の記録が画面上ですぐに確認できるため、学習意欲の持続につながりました。

相手に分かりやすい言葉や表現で書こう(発表しよう)と意識する生徒が増えたことから、「伝え合う力」の育成につながったことがうかがえます。

発表を苦手とする生徒も、相手や目的を意識したプレゼン資料を作成・発表することができました。また、聴衆を意識した「見せる」工夫に主体的に取り組む姿もありました。

課題の提出状況をスクリーンに表示することで、「1番に出したい」「負けたくない」「みんな出しているから出さなければ」といった学習意欲を刺激し、学習への取り組みが向上する場面があり、生徒の関心・意欲を喚起する手立てとなりました。


実践の目標

自らの経験の振り返りや他者の意見から、自己PR文に取り上げたいことを考える。

相手意識や目的意識をもって、自己PR文を作成する。


実践の場面

1. 他己紹介カードを作成する

紹介する相手を決め、紹介カードをロイロノートで作成する。
①「相手の名前」と「相手のいいところ(2つ)」を必ず取り入れること
② 紹介カードは、5枚程度作成すること
上記2つの指示を生徒に出し、それ以外は特に指定せず、生徒の発想に任せた。



2. 他己紹介をする

作成した紹介カードを用いて、1分間のプレゼンを行う。それぞれの発表を聞き、相互評価を行う。
発表後、紹介した相手に「紹介カード」を送る。



3. 自己PR文を作成する

ロイロノートで、「紹介カード」や進路希望先について調べた「Webカード」などをつなぎながら、自分の考えを整理する方法を示す。「カード」をつなぐことで、文章構成をしていることになることを生徒に伝えた。
必要に応じて、自己PR文の定型などの「資料カード」を活用したり、新たに検索したりしながら書く材料を集めて考えを整理させた。また、時間がある場合は、推敲してみるように促した。自己PR文の作成は、ワークシートへの記入もしくは、タブレットでの入力のどちらかを生徒自身に選択させた。


4. 課題を提出する

今日の進捗状況を(ワークシートに記入している場合は、写真を撮って)教師のフォルダへ提出する。
全員の進捗状況を表示することで、学習意欲の持続へとつなげることができる。作成途中の生徒や書き直しを希望する生徒がいる場合は、次回までに仕上げてくるように伝えた。


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