高3 国語 現代文B・歌詞研究【実践事例】(日本大学鶴ヶ丘高等学校)

高3 国語 現代文B・歌詞研究【実践事例】(日本大学鶴ヶ丘高等学校)

日本大学鶴ヶ丘高等学校
村山 大輔教諭
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ロイロノート・スクールを活用し、歌詞という身近なものを用いて、大学での研究態度とプレゼンテーションの方法を学ぶ授業を展開します。

本校は大学付属高校ということもあり、高大接続教育の一環として授業を行いました。生徒は、大学での研究について具体的にどのようなことか解りかねているため、歌詞という身近なものを使い、大学での研究やプレゼンテーションがどのようなことか具体的に理解させようと試みました。
まず、ロイロノートのWeb検索を用いて、グループで研究する歌詞の選定と資料の収集をします。次に資料をもとに話し合わせ、歌詞に込められた作家の意図を考えさせます。その後、ロイロノートで、集めた資料や考えなどをまとめたプレゼンノートを作成して、グループの代表者が集約し、一つのプレゼン資料としてまとめます。
次に、タブレットで曲を流しながら発表を行います。発表後、ロイロノート上で、感想や考えを提出させ、その場で公開することにより、新たなアイディアを得たり、発表の反省をします。その後、個人で歌詞研究とプレゼンテーションについて振り返りをし、教員は内容を集約します。その中で特筆すべきものを公開し、人を惹きつけるにはどんな内容にすればいいか、良い発表とは何かなどを考えさせます。
一連のプロセスを経験させることにより、ひらめきを大切にし、それを裏付ける作業を通じて、研究の態度を学ぶことができます。また、効果的な発表方法について、今回の発表で分かったことを踏まえて説明します。
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ロイロノート導入のメリット

従来のグループでの話し合いや発表は、そのグループの中心人物の発想や意見に左右されてしまい、個々人を生かすことができなかった。しかし、ロイロノートを用いれば、一人ひとりの意見を教員側で確認することができるため、今まで埋もれてしまっていた生徒の発想を取り出すことができる。

Web検索機能があるので、新たな発想や着眼点を得やすくなった。

ロイロノートを用いることで、生徒自身が創意工夫をし、カードをつなげて、個性を出そうと楽しんでノート作成に取り組むことができた。

また、従来のノート提出や意見の集約は手間と時間がかかっていたが、それが瞬時に、生徒が嫌がることもなく行うことができた。 ロイロノートはタブレットを用いた授業に欠かせないものである。


実践の目標

研究するとはどんなことか経験し、感覚を身につける。

効果的なプレゼンテーションの方法を理解する。


実践の場面

1. 研究する歌詞の選定

ロイロノートのWeb検索を用い、研究する歌詞の選定を行った。まず、個人で歌詞を選び、研究する歌詞の一部を検討させた。
その後、4~5人のグループで代表の歌詞を選ぶ。
この時、お互いに歌詞の良さを話し合わせ、グループで研究できるようなものを選ばせた。

※歌詞引用:中島みゆき「糸」より


2. 研究する歌詞の調査・検討

ロイロノートのWeb検索を用いて、資料を集める。
例えば、作詞家の情報や作詞の背景、制作時期、歌詞についての感想の集約などを行う。その後、資料をもとに話し合わせ、歌詞に込められた作家の意図を考えさせた。


3. プレゼンテーション用の資料を作成する

場面2で集めた資料や考えをプレゼンの資料にしていく。
その際、ロイロノートを用いてお互いにプレゼンノートを作成し、代表者がそれを集約し、一つのプレゼン資料にまとめる。


4. 発表を行う

タブレットで曲を流しながら、発表を行う。
発表後、発表した生徒自身が各班に感想や考えをロイロノートを用いて提出させ、それをその場で公開し、新たなアイディアを得たり、発表の反省をする。


5. 発表の振り返りをする

個人で歌詞研究とプレゼンテーションについて振り返りをさせる。ロイロノートを用いて、教員が振り返りを集約し、その中で特筆すべきものを公開し、人を惹きつける内容にするにはどうすればいいか、良い発表とは何かなどを考えさせる。


6. 本時のまとめをする

これから大学へ進学すれば、研究と発表は避けられない。
そのために、どのような態度で研究に取り組むべきか、勉強と研究は異なることを説明する。また、効果的な発表について、今回の発表で分かったことを踏まえて説明した。

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