【イベントレポート】Next GIGA語ろう!2026 第2回 誰ひとり取り残さない教育の実現ー子どもたちが安心して学べる環境とはー
2026年1月27日(火)に開催されたオンラインイベント「Next GIGA語ろう!2026」のレポートです。
第2回目は、浜屋陽子 氏(白百合学園小学校)、西尾 環 氏(熊本市立本庄小学校フレンドリーオンライン)、小川 剛 氏(熊本市教育委員会の)にご登壇いただきました。
前半は、浜屋陽子 氏より学級の中ですぐに実践できる心理的安全性を高める取り組みについてご紹介いただきました。
後半は、小川 剛 氏・西尾 環 氏より様々な理由で登校できない児童生徒への学習支援「フレンドリーオンライン」の取り組みについて、学校・自治体それぞれの視点からご紹介いただきました。
目次
教室から始まる「心理的安全性」
心理的安全性とは
心理的安全性について「チームの中でリスクを取っても大丈夫だということがメンバーに共有される信念」であるとご紹介いただきました。心理的安全性は学習・成長といった教育活動全ての土台であり、一人ひとりが「自分らしくいられる」文化を教室に築くことで、変化の激しい時代において柔軟に生き抜くことができるようになるとお話しいただきました。
教師のあり方
心理的安全性を高める教室づくりのあり方についてご紹介いただきました。特に、「教師はいるだけで環境」と浜屋先生は語られました。教師がご機嫌でいることが場づくりの第一歩であり、逆に不機嫌は「公害」とも言えると率直に仰られました。先生のあり方一つで教室の空気は左右されるため、心理的安全性を醸成することが教師の最大の役割であるとお話しいただきました。
すぐに実践できるワーク
「最高の観客」として、日々うなずきや笑顔で聞く風土を築いていくことが大切だとお話しいただきました。また、心理的安全性を高める仕掛けとして、他者との認め合いを促す「ハッピー・サンキュー・ナイス」や「ほめほめじゃんけん」、失敗を誘発し受け入れていく「僕ボブ」というワークをご紹介いただきました。
心理的安全性が生み出す学びの変化
「失敗は宝物であり、磨けばダイヤモンドになる」という考えのもと、日々の小さな工夫が教室文化を育むことを、具体例を交えてご紹介いただきました。また、こうした取り組みが自己肯定感の向上につながり、「学校が好き」という気持ちを支える土台になると示されました。
「新しい居場所」熊本市フレンドリーオンラインの実践
熊本市の現状と目指す方向性
小川先生は、熊本市において長期欠席児童生徒が増加している現状を示されました。かつては学校復帰を目標としていた支援が、現在は「社会的な自立」を目指す方向へと転換していることも説明されました。その中で、心の居場所づくりと学習機会の保障を両輪で進める取り組みとして、熊本市フレンドリーオンラインをご紹介いただきました。
フレンドリーオンラインの実際の様子
2つの配信拠点(小学校・中学校)から学習支援を行い、国語や算数といった基礎学習に加え、「クリエイティブタイム」や「心すっきりタイム」など多様な時間が設けられていることが紹介されました。
また、子どもが学びたい内容を選択できる時間割の設定や、ロイロノートを活用したフィードバックのやり取りなど、具体的な運営体制についてもご説明いただきました。
オンラインだからこそ生まれる心理的安全性
西尾先生は、最初は顔を出さなくてもよいことが子どもたちの安心感につながっていると語られました。そうした環境の中で、チャットを通じた交流や振り返りカードの活用により、子どもたちの想いが少しずつ表現されるようになったと紹介されました。こうした積み重ねによって、画面越しでも安心して参加できる場づくりが実現できるとお話しいただきました。
成果と今後の可能性
年度末アンケートでは、約95%が満足と回答し、「自信がついた」「前向きになれた」といった声が寄せられました。さらに、中には学校へ通えるようになった事例も紹介されました。
誰ひとり取り残さない教育の実現には、学校内だけの支援では限界があり、教育委員会や関係機関との連携が重要であると強調されました。
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