【授業見学レポート】子どもが自ら「学びとる」社会科の授業 ー熊本市立日吉東小学校 三田創一朗先生
2026年2月3日(火)に、熊本市日吉東小学校で実施された三田創一朗先生の研究授業の様子を取材させていただきました。
今回は、小学校6年生社会科の授業を参観させていただきました。
三田先生は、子どもが自ら「学びとる」授業デザインを大事にされています。
また、毎時間の学びを整理し、学びと学びを接続させるための手法として学びのポートフォリオ『ロイログ』を取り入れられています。
子どもたちが主体的に学習に取り組む様子と、その手立てをレポートいたします。
単元・本時について
地球規模の課題解決と国際協力
子どもたちは、世界で起きている貧困や環境、教育などの地球規模の課題について調べ、SDGsと関連付けながら、日本の人々がどのように関わっているのかを考えます。ユニセフや国連、日本の国際協力の取組を学ぶとともに、ミャンマーで学校建設を行う熊本のNPO法人の事例を通して、支援の在り方を多面的に捉えます。学習のまとめとして、よりよい社会をつくるために自分たちにできることを考え、行動目標を作成する活動に取り組みます。
本時は、ミャンマーにおける学校建設の事例を元に、「なぜ全額支援しないのか」という学習問題について考えます。前時の学習を振り返り、個人・グループ・全体で対話を図りながら、支援を「助けること」から「自立や尊厳につながる関わり」として捉え直せるように、シンキングツールを用いて考えを深める活動に取り組みました。
単元計画(1枚目)・本時の展開案(2枚目)
子ども自らが選択し、考えを深化させるシンキングツールの活用
学習課題に対して自分の考えをもつ
本時の学習課題として、「NPO法人は、学校建設にあたり、なぜ全額支援しないのか」が提示されました。子どもたちは、自分の予想だけでなく、これまでに学習したミャンマーの社会的背景を思い出しながら、自分の考えを形成していました。
ツールも、まとめる方法も子ども自らが選択
学習課題に対して、グループで話し合い、考えを深めていきます。紙と付箋を使ったり、共有ノートを使ったりと様々で、グループに委ねられていました。
考えを広げるためにウェビングを使う、根拠を整理するためにクラゲチャートを使う、グループの考えが多面的になっているのでフィッシュボーンを使うなど、子どもたちが目的に合わせてシンキングツールを使う姿が印象的でした。
学習を整理する・繋げる・振り返る「ロイログ」の活用
ロイログの枠組み
ロイログの左半分には子どもたちから生まれた学習問題をベースとした単元計画が配置されています。これにより、子どもたちは見通しをもって学習に取り組むことができます。
右半分には、学習の全記録と毎時間の振り返り記入欄が配置されています。板書の写真や自分の考えを記したテキストカード、共有ノートで作業したカードなど、全てを1枚に残していきます。本時の学習で紙と付箋でまとめたグループも、授業の最後に写真を撮り、記録として保存していました。
子どもたちの記録用と先生の教材研究用で分けていることが、三田先生のロイログの特徴です。特に教材研究用は、授業の様々な資料が蓄積されており、授業の展開に応じて簡単に取り出すことができます。
振り返りの視点を明確にする
ロイログには毎時間の振り返りの記録が蓄積されています。三田先生は振り返りの視点として、6つの視点を提示されています。視点の中には、「わかったこと・できたこと」という知識理解に関する振り返りだけでなく、「どのように学んだか、どのように調べたか」という学習方略に関する視点も含まれています。毎時間同じ視点で振り返りを蓄積していくことで、これまでの学習と結びつけて考えることができるだけでなく、自分の学び方もメタ認知し、自己調整力を育むこともできます。
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