【LEGイベントレポート】湧〜生成AI・自己調整×ロイロノートでワクワクの授業へ〜 熊本市小・中学校情報教育研究会&LEG熊本コラボイベント2025

2026年2月14日(土)に、熊本市立五福小学校で実施されたLEG熊本&熊本市小・中学校情報教育研究会による合同イベントのレポートです。
テーマは「湧〜生成AI・自己調整×ロイロノートでワクワクの授業へ〜」
イベントを通して授業アイデアが"わく"、そして子どもたちの学びが"ワクワク"するものとなることを目指して、企画されました。
当日は、全国から7名のロイロ認定ティーチャーが熊本に集結し、それぞれの先生から生成AIを組み合わせた活用や自己調整力を育む授業デザインなど、様々な実践をご紹介いただきました。
熊本だからこそ生まれる先生方の熱い学びの様子をレポートいたします。

熊本の先生による実践紹介
五福小"だから"ではない〜五福小の取り組みから〜
古田翔太郎先生(熊本市立五福小学校)
地域と一緒に密に連携を取りながら、子どもたちの主体性を育む五福小学校の取り組みをご紹介いただきました。また、低学年の事例として、シンキングツールを活用した思考の可視化、レギュレイトフォームを活用した自己調整学習の実践をお話しいただきました。
「教える」から「学びとらせる」へ〜ロイロノートで支える自己調整学習〜
三田創一朗先生(熊本市立日吉東小学校)
「子どもたちの主体性を育みたい」という先生の思いを大事にした授業デザインの工夫をご紹介いただきました。自分の考えを整理することにとどまらないシンキングツールの活用や、単元の学びを一つに集約し子ども自身が学びを進めることができるロイログの取り組みなど、子どもがワクワクする手立てが満載でした。
メイン講話
学習者用タブレットを活用した学習者主体の学びの実現~ 情報活用の視点から授業を見つめ直す ~
林一真先生(岐阜聖徳学園大学)
テクノロジーの本質とは?
テクノロジーの本質は人の可能性を高めるだけでなく、人権・公平性を保障するものだとお話しいただきました。
今求められている学び→授業とは?
資質・能力の3つの柱である「学びに向かう力、人間性」・「知識及び技能」・「思考力・判断力・表現力」には、それぞれ「人生や社会に生かそうとする」「実際の社会や生活で生きて働く」「未知の状況にも対応できる」という言葉がついています。知識をどれだけ知っているかが学びではなく、知識を使った意味・価値の構築こそが深い学びだと語られました。深い学びに繋げるための大事な視点が各教科の見方・考え方となります。
その見方・考え方について、「ちゃんぽん」を題材に、どのような見方・考え方が働くかを深く考えました。どのような見方・考え方を働かせてほしいのか、先生が理解した上で、子どもたちに提示していくことで、深い学びを促すことができるとお話しいただきました。
感性を大事にした教師のあり方
人の「好き」は、学びを方向づけ、価値づけ、調整していく力の出発点であるとお話しいただきました。また、「好き」を獲得した背景には、必ず人の影響があり、人から人に伝わるものであるとお話しいただきました。
そのため、教師がいろんなことに興味関心を持つこと(教師の引き出し)が重要であり、子どもたち一人ひとりの学びに寄り添うことができると語られました。また、それが次期学習指導要領の初発の好奇心につながっていくとご紹介いただきました。
思考の場がある授業設定
「教師は伴走者」という言葉に対しても、立ち止まって考える必要があると言及されました。一斉学習・グループ学習・自由進度学習は対立し合うものではなく、「子どもの思考が動いているか」「子どもが理解できているか」など、子どもの学びにつながるかどうかで、教師の関わり方を考える必要があるとお話しいただきました。
ロイロノートの活用においても、提出箱に提出して終わりではなく、その集まった考えを使って議論に繋げていくことが大事だとお話しいただきました。
これから求められる授業のあり方とは
紙のノートが果たす役割も変わり、板書を写すだけでなく、思考を可視化・具現化したり、プロセスを大事にし考えたりする道具であり、もはや端末であると述べられました。これからの学びにおいては1人2台端末(GIGA端末・ノート)の意識を教師が持つことが必要だとお話しいただきました。
最後に、学習濃度が濃い授業を展開して欲しいと語られました。そのためには、教師の課題の設定が重要となります。課題づくりの一例として、課題に形容詞を付けるだけで、子どもにとってワクワクする課題になるとご紹介いただきました。いかに思考の幅がある課題を設定できるかが大切だとお話しいただきました。
認定ティーチャーによるワークショップ
算数の学びの伴走者になる生成AI×ロイロ
本田龍一朗先生(福岡教育大学附属小倉小学校)
子どもの学びに伴走する生成AI×ロイロの実践をご紹介いただきました。先生が作成したプロンプトを生成AIに投げかけ、その後に子ども自身が考える際に作成したロイロノートのカード画像を生成AIに投げかけると、画像を分析してアドバイスを出力してくれます。
このサイクルを子どもたちが回すことで、子どもたちは学びを自走することができますが、生成AIとの対話のみで終わるのではなく、単元の最後には問題を考察する中でわかったことを、帰納的に考えて一般化する・概念化する営みが大事だと語られました。
「国語 言葉を可視化、AIと紡ぐ~Padlet TA×ロイロ~」
永田真紀先生(鹿児島純心女子中・高等学校)
物語教材を生成AIと一緒に読み解いていく活用やCanvaで作成したアプリを使って子どもたちが楽しく反復学習を行える活用など、様々な工夫をご紹介いただきました。最後は、参加者も実際にアプリを作成しました。
Padlet TAの活用では、学年・教科・学習課題を入力するだけで、簡単にルーブリックが作成できる方法をご紹介いただきました。書き出しも簡単に行えるため、子どもたちとゴールや評価基準を共有しながら、学習を進めることができます。
安心安全な生成AI事始〜NotebookLMがある生活
田中忠司先生(日本大学櫻丘高等学校)
NotebookLMの基本的な使い方と校務や学級活動での活用について、ご紹介いただきました。手軽な活用として、修学旅行のアンケート結果や定期考査の振り返りなど、資料をNotebookLMに投げかけるだけで、インフォグラフィックや漫画風のスライドが作成できることをご紹介いただきました。
後半は、参加者がロイロノートで作成したおすすめラーメン情報カードを提出箱で集約し、書き出したPDFをNotebookLMに投げかけるワークを行いました。
生成AI活用で変わる「学び手の姿」 〜小学3年生が拓いた "自律と協働" の学びのデザイン〜
尾形英亮先生(宝仙学園小学校)
小学3年生が教育特化型AI「スクールAI」との対話的な学びを通して、自律と協働を深める実践をご紹介いただきました。後半は、「友達ってなんだろう?」がテーマの物語教材を使って、「AIと友達になれるのか?なれないのか?」を参加者が議論する模擬授業を実施されました。
テクノロジーがこれだけ発達する中で、「AIを使わせない」という選択肢はないとお話しいただきました。しかし、「役に立つかどうか」だけを軸に考えるのではなく、他者との関わりの中で学校教育にしかできない学びを経験させること、そして、人間にしかできないことを磨くことを大事にしたいと語られました。
愛媛大附中AI活用研究・報告 ~理科・英語・校務における試行錯誤と今後の展望~
真木大輔先生(愛媛大学教育学部附属中学校)
冒頭では、毎朝実施されているグループトークの実践をご紹介いただきました。録音アプリで子どもたちの考え・意見をデータ化し、生成AIを組み合わせて分析し、子どもたちのリアルな声を拾い上げているとのことでした。
英語授業では、生成AIを対話の相手として、話す力を育成する活用をご紹介いただきました。話す力を伸ばすためには、練習量と適切なフィードバックが必要となります。あらかじめプロンプトを設定した生成AIを活用することで、対話の練習が積み重ねられるだけでなく、生成AIの添削・フィードバックを元にしたブラッシュアップも行うことができるとお話しいただきました。
特別支援教育×ロイロノート~オリジナルのパワポ教材やWebアプリ体験も~
後藤匡敬先生(熊本県立かもと稲田支援学校)
ロイロノートを「特別支援教育」の視点でどのように活用できるのか、実践をご紹介いただきました。具体例として、ネットとは画面の向こう側に人がいることを考えるために、共有ノートで写真を動かすワークを体験しました。
ロイロノートの素材ライブラリに、たくさんの素材をご提供いただいている後藤先生。後半は、後藤先生が作成されたPowerPoint教材(Teach U)や生成AIで作成されたWebアプリを参加者同士で触りながら、子どもたちがワクワクしながら学べる様子を体験しました。

交流座談会
熊本イベントの醍醐味!毎年恒例の交流座談会が行われました。参加者がもっと話を聞きたい!と思う認定ティーチャーの元へ各々移動しました。ワークショップで十分に聞けなかったことや日頃の授業で抱えている悩みごとなどを直接、認定ティーチャーに相談するなど、熱い交流場面がみられました。

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