【授業見学レポート】社会科 自己調整学習を効果的に進める単元の問いづくりー岐阜市立加納小学校ー

【授業見学レポート】社会科 自己調整学習を効果的に進める単元の問いづくりー岐阜市立加納小学校ー

岐阜市立加納小学校では、自己調整学習を取り入れ、児童が主体的に学ぶ授業が行われています。
子どもたちは課題に対して自分で考え、個人・グループ・全体で学びを深めています。
今回は、五島先生の5年生社会の授業を取材しました。
授業は単元の1時間目ということで、単元全体を見通し、今後子どもたちが自走しながら学習ができるよう、単元の課題づくり・計画づくりが行われました。
LoiLoNoteを使った自己調整学習の可能性を、実際の授業をもとに紹介します。

学習の流れ
課題を見通す自己決定して実行する全体交流自分で課題を深める・広げる
5年生社会「わたしたちの生活と環境」
課題を見通す
教材の提示
世界遺産を話の入り口に、単元の全体像や大まかな見通しが先生から伝えられました。テレビに提示される写真を見て、子どもたちは自然環境への興味関心を高めていました。また、「自然環境」とは具体的にどういうものか定義の確認も行われました。写真を見ながら、「あの単元でこんなことを学習したな〜」など、さまざまなつぶやきが自然と生まれていました。
先生から「私たちと自然環境のつながりを見つけ、単元を見通そう」という本時の課題が提示されました。
自己決定して実行する
過去の資料と関連付けて調べる
まずは、自分との経験や学習したことと自然環境がどのように関係しているのかを調べる活動に取り組みました。
子どもたちそれぞれのロイロノート上には、この1年間で学習してきた社会科の資料が1シートにまとめられています。その資料を見返すことで、簡単に学習経験を思い起こすことができるだけでなく、友達と交流する際の資料としても使われていました。
考える方法を自分で選択する
考える際には、個人・ペア・グループを自分で選択し、考えを広げていました。先生は全体を見渡し、「水産業の時どんなこと学んだっけ?」「なるほど!その視点は想定しななかったな〜」適宜声をかけながら個別の支援や考えの価値づけを行われていました。
全体交流
10分トーク
自然環境と自分たちの生活がどのように関わっているのかについて、調べたことや考えたことを発表します。
「雪解け水が農業を活性化する、でも雪に災害も起こる」などのように、良いつながりと悪いつながりがあることに目を向けて発表する姿が印象的でした。
単元を貫く課題にまとめる
発表・交流を行いながら、単元を通して考えたい課題を考えます。最終的には、「日本の自然環境を守り残すには?」という課題に集約されました。
自分で課題を深める・広げる
最後に、この単元を貫く課題を解決するためには、どんなことを調べればいいのか、また、どの順番で取り組みといいのか、計画を立てる活動に取り組みました。過去の学習経験も踏まえて、「メリットとデメリットを整理する必要がある」「先に〇〇を考えた方がいいな」など、見通しをもって単元に入ろうとする姿が印象的でした。
この活動があることによって、子どもたちは次の時間以降、自分で課題を設定したり、協働しながら解決したりと、自分たち自身で学習を進めることができるようになります。

授業者インタビュー
授業者の自己調整学習の考え方や思いについては、以下のインタビュー記事をご覧ください。

資料請求・利用についてのお問い合わせ
資料請求
ロイロのご紹介資料はこちらからダウンロードしていただけます
郵送ご希望の方は以下のフォームからご入力お願いします
 注意 
パンフレットは無償で郵送させていただきます。

利用についてのお問い合わせ
ロイロは導入初年度の1年間は無償でご利用いただけます。また、先生方のみのご利用は永年無料です。
お問い合わせ・ご利用ご希望は以下のリンクからお願いいたします
Powered by Helpfeel