【認定校イベントレポート】ICT×探究の仕掛け2ー済美平成中等教育学校ー

【認定校イベントレポート】ICT×探究の仕掛け2ー済美平成中等教育学校ー

2025年3月15日に済美平成中等教育学校で開催されたイベントについてお伝えします。
今回は、田中忠司先生・熊崎世奈先生・橘井到矢先生・佐野裕一先生の4名が済美平成中等教育学校で公開授業を実施されました。
午後には、4名の先生が先生向け・生徒向けに、講演を実施されました。

学校紹介

全体会
テキストカードでデジタルアート
写真カードの上に透明のテキストカードを重ねると簡単にトレースすることができます。透明カードの色を白に変えると、トレースしたものが浮かび上がります。
さらに今回は、手書きカードの下に色のついたテキストカードを重ね、デジタルアートを作成しました。
共有ノートでじゃんけん
グー・チョキ・パー3種類のカードの組み合わせから、手持ちのカードを3枚用意します。 用意した手持ちのカードを共有ノートにコピーします。ペアを作り、共有ノート上に用意された対戦スペースにカードを移動させます。手持ちの3枚のカードから1枚ずつ取り出し、じゃんけんを行います。

公開授業
STEAM 「iPadを自分らしくアレンジ?」
田中 忠司先生(日本大学櫻丘高等学校)
iPadのアクセシビリティ・ユーザビリティを考察し、自分が使いやすいようにアレンジしていく授業を実施されました。よく使うアプリを精査したり、ウィジェットやドックをうまく使いながら、自分ならではのホーム画面にアレンジしていました。
最後は情報分析シートを使って、Before・After、何を意識してアレンジしたのかをまとめ、学習を振り返りました。

探究 「探究学習を始めてみよう」
熊崎 世奈先生(大商学園高等学校)
学校・先生・楽しいという3つの言葉を絵で表現する活動から学習がスタートしました。自分の描きたいこと・表現したいことが自分にとっての正解になり、その自分なりの正解を創る経験が大切だと語られました。
そのために総合的な探究の時間では、まずは自分を知ることが重要だとお話しされました。自分だけではなく、他人の正解も知ることで、自分自身を見つめることができると紹介されました。

国語・英語 「オリジナル漢字を作成しよう」
橘井 到矢先生(日本体育大学柏高等学校)
漢字の成り立ちと英単語の成り立ちを追求しながら、オリジナル漢字を作成する活動を実施されました。
まず各班に1つずつ英単語が割り当てられました。割り当てられた英単語の意味や成り立ち(特に接頭詞・接尾詞)を調べたり、日本語の意味や漢字の成り立ちを調べたりしながら、オリジナル漢字に含めたい要素を共有ノートにまとめ、グループで1つのオリジナル漢字を作成しました。
家庭科 「いちご大福を作ろう」
佐野 裕一先生(高松中央高等学校)・杉野 先生(済美平成中等教育学校)
いちご大福の求肥とあんこを作る調理実習を実施されました。調理手順をあらかじめ共有することで、生徒はいつでも資料を見返すことができ、自分たちで調理を進めることができていました。あえて水の量を記載しないことで、自分で調べるきっかけにもなるとのことでした。
また、調理計画をグループごとに立てさせることで、視覚的に進捗を確認できるだけでなく、役割分担を明確にすることができます。
全体講演
ロイロとGWSで学級運営
田中 忠司先生(日本大学櫻丘高等学校)
連絡事項や毎朝のホームルームで伝える内容を共有ノートにまとめたデジタル掲示板の実践や行事での共有ノートの活用をご紹介いただきました。日常的に使うことで、子どもたちが自ら必要な情報を獲得しようとしたり、自発的に情報を更新したりできるようになったという効果が見られたと話されました。
総合的な探究の時間の歩み
熊崎 世奈先生(大商学園高等学校)
各学校の特色を生かしたカリキュラムの作成が求められている総合的な探究の時間を、学校全体でどのように充実させていくのか、3年間全体を見通した大商学園のカリキュラムデザインをご紹介いただきました。
1年生の学習が他己紹介から始まるなど、探究学習を効果的に進めるためには学級づくりが大切だと語られました。その関わりの中で、自分を見つめていくことが重要だとお話しされました。
若手の成長が創造するこれからの学校
橘井 到矢先生(日本体育大学柏高等学校)
ロイロノートの特徴と生成AIを掛け合わせたときに、どんな効果が生まれるのか、実際の英語の授業実践を元にお話しいただきました。教材を教え込むのではなく、教材と自分の好きなことを掛け合わせて思考・アウトプットする活動をゴールに据えることで、生徒なりの思いが生まれ探究心が芽生えると話されました。
また、若手の成長が学校にどのような影響をもたらすか、日体大柏の例を基にお話しいただきました。
家庭科 「iPadを自分らしくアレンジ?」
佐野 裕一先生(高松中央高等学校)
調理実習においても、「なぜ」を考える経験がとても重要だと話されました。
実習を行うと、失敗してしまうこともあります。できた・できなかったの結果を大事にするのではなく、失敗をどう活かすのかを考える時間をとり、次に生かそうとする経験が大切だと語られました。



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