【認定自治体インタビュー】愛媛県四国中央市の取り組み

【認定自治体インタビュー】愛媛県四国中央市の取り組み

愛媛県四国中央市は、2022年に全国で初めてロイロ認定自治体に認定されました。
認定自治体認定までの取り組み、今後のビジョンについてお話しいただきました。

お話しいただいた方
(右から)鈴木 崇士 氏、馬越 博之 氏


ご所属
四国中央市教育委員会 教育指導部学校政策課 

認定に使った条件
条件① ロイロ認定ティーチャー自治体内の70%以上の学校または、50名以上在籍している。
条件② 公開研修型のロイロノート勉強会を直近一年以内に実施している。
条件③ ロイロノートの活用に焦点を当てた公開授業を直近一年以内に実施している。
条件④ 申請自治体の教職員の内「ロイロ授業デザイントレーナー」が3名以上在籍している。

Q1 ICTを活用した授業改善のために、自治体として、どのような取り組み・研修を実施しましたか?
令和2年度より、愛光学園中学・高等学校の和田誠 先生にアドバイザーとしてご支援いただき、全教職員対象のロイロノート基礎研修を実施しました。
以前より基礎的なICT研修を実施していたため、ロイロノート導入時には、ICTスキルの土台ができていました。
ロイロノート導入後は、全国のロイロ認定ティーチャーによる授業デザイン研修など、年間 約40回の研修を行いました。先生方はロイロノートの活用場面を具体的にイメージでき、「まずは使ってみよう!」という前向きな姿勢で授業改善に取り組んでいました。

Q2 認定自治体を目指していったことで、どのような変化がありましたか?
市全体でロイロ認定ティーチャーの資格取得に取り組んだことで、教員同士の学び合いが広がり、学校全体で幅広くロイロノートが使われるようになりました。
研修では、市内でのICT活用事例を共有することで、どの学校でも積極的に活用する風土が醸成されました。
その結果、2022年には全国初のロイロ認定自治体に認定され、現在では120人を超えるロイロ認定ティーチャーが在籍しています。

Q3 認定されてよかったことは?
全国のロイロ認定ティーチャーを研修にお招きできるようになり、ロイロノートのさまざまな機能を効果的に活用できるようになりました。
例えば、シンキングツールで自分の考えを整理し、共有ノートで互いの意見を共有するなど、個別最適な学びが協働学習につながる授業へと進化しました。
日本ICT教育アワードを受賞できたのも、こうした授業が市内すべての学校で行われるようになったことが大きいと考えています。

Q4 ICTを活用して、今後、どのような教育を目指していきますか?
子ども主体の教育を推進し、個別最適な学びと協働的な学びの一体化を目指します。
今後は、デジタルとアナログのベストミックスを模索することが重要だと考えています。授業では、ロイロノートなどのデジタルと紙の教材などを効果的に組み合わせ、子どもたちにとって最適な学習環境を提供していきたいです。さらに、ICT導入前に先生方が培ってきた従前の学びを、ICTを活用してより分かりやすく、生徒に伝えることも大切です。誰一人取り残すことのない、子ども主体のあたたかな教育を推進していきます。
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