小3 国語 例をあげて説明しよう【実践事例】(シンガポール日本人学校)

小3 国語 例をあげて説明しよう【実践事例】(シンガポール日本人学校)

シンガポール日本人学校
加藤 幸平教諭
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デジタルブック「食べ物のひみつ」をつくろう

『同心円チャート』とロイロノートを活用することで、高度な表現力が養えます。

「はじめ・中・終わり」という説明文の文章構成を確認し、本時では「中」で1つの食材が複数に変化することを確認します。
まず、シンキングツール『同心円チャート』をもとに、円の外側に具体例を書いていきます。
それから、接続語を適切に使用しているかなどをグループで確認しながら文章にしていきます。その際に、説明する順序について根拠を持って話し合い、グループで協力して「中」の説明文を書いていきます。
決定した順番に「中」のカードを作成し、前回の授業で作成しておいた「はじめ」と「中」のカードを組み合わせた後、音声を入れます。各グループは、「はじめ」と「中」のプレゼンテーションを教師用タブレットに送信し、教師がTV画面に投影して一覧表示します。
最後に、本時の自己評価を行い、次の授業の際に「終わり」の文とカードをつないで完成させることを説明します。


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ロイロノート導入のメリット

プレゼンテーションを作成する上で、修正や付け加えが簡単にできたので、児童の学習意欲が持続し、小学校3年生ながらも高度なものが作成できた。さらに、説明文をより豊かなものするために、編集した画像や友達と描いた挿絵などを文と適合させることで表現力が高まったため、学習のねらい「分かりやすい説明文を書く」を達成するためのツールとして最適であった。

ひとり、または一グループの作成したカードやプレゼンテ―ションを30人の友達と共有することができ、他のグループの作品から良いところを取り入れるなど、創意工夫を重ねることができた。また、全てのカードをつなぎ合わせた後、友達と推敲するなど、よりよい表現の根拠について話し合うための視覚的な材料となった。

やや操作が苦手な児童も自然と情報機器に慣れ親しむことができ、言葉だけでは学習に参加しにくい児童も積極的に関わることができ、協同して一つの作品ができあがる喜びを知ることができた。また、児童の表現のニーズに応えてくれる機能が満載で、学習活動のねらいそのものにしっかりと迫り、コミュニケーションツールとしての役割も果たしてくれた。


実践の目標

食べ物について興味関心を持ち、調べて分かったことを説明文に書いたり、友達と協力してプレゼンテーションを作成したりできる。

説明文の「中」を複数段落で構成し、具体例を挙げて工夫して書くことや、文と合うように写真や絵を用いてプレゼンテーションを作成できる。

接続語を適切に用いたり、文末表現を統一したりして、分かりやすい説明文を書き、カードの組み合わせと順序を考えることができる。

タブレットを的確に操作し、表現したい事柄についてフォントや色、動きなどに工夫を重ね、音声を伴うプレゼンテーションを完成させることができる。


実践の場面

1. 本時のめあてを確認する
前回の授業で作成した「はじめ」のカードと、グループで作成した文章を振り返る。
各自が書いた説明文をグループで組み合わせて再構成し、ひとつの説明文とプレゼンテーションを作成することを確認する。
本時では「中」を複数段落にするため、複数のカードを作成する。
食材の変化について各自がひとつずつカード持ち寄るため、グループにより「中」の説明文とカードは、3つまたは4つになる。



2. 同心円チャートをもとに各自の「中」の文章を完成させる
まず、各自が「中」で説明する食材の変化について説明文を完成させる。
シンキングツール『同心円チャート』をもとに、円の外側に具体例を書いていく。
ひとりが3つほど具体例を書くが、なるべく調理法の異なるものを書き並べていく。
それから、接続語を適切に使用しているかなどをグループで確認しながら文章にしていく。
(※米グループとじゃがいもグループでは、家で実際に調理した写真を持参していた児童がいたため、そのまま使用した)



3. 「中」の文章構成を行う
各自が書いた「中」の文章を短冊状に切り取り、グループで取捨選択していく。
ひとりがひとつずつおいしく食べる工夫をロイロノートのカードに記入していくが、複雑な変化をする場合は複数枚作成する。
説明する順序について根拠を持って話し合い、グループで協力して「中」の説明文を書く。



4. 「中」のカードを作成する
決定した順番に「中」のカードを作成していく。
3、4枚のカードを、画像や絵を用いて作成していくが、保存済みの画像を加工処理してカードを作成することで、時間の短縮を図る。
(※さつまいもグループと牛乳グループは、絵を描いたので多少時間がかかったが、ロイロノートの機能をよく理解していて、時間内に色合いのよい仕上がりになっていた)



5. 「はじめ」と「中」のカードを組み合わせ、音声を入れる
ロイロノートで、前時に作成していた「はじめ」のカードと、本時で作成した「中」のカードをつなぐ。
全体を見て、プレゼンテーション・カードに修正したり、付け加えたりしていく。
そして、最終決定後に書いた説明文をもとに音声を入れる。
(※麦グループは各自の思いでカードを作成していたが、統一感を図りながら再構成した。また、音声録音は練習や再録音をするなどして取り組んでいた)



6. できたところまでのプレゼンを見合わせる
全8グループの「はじめ」と「中」のプレゼンテーションを教員用タブレットに送信し、教師がTV画面に投影する。特に、興味を持った部分については強調して投影し、次の授業時に活かす。
また、本時の自己評価を行い、次の授業の際に「終わり」の文とカードをつないで完成させることに見通しを持たせる。
(※とうもろこしグループは、カードの切り替えなど、他グループが使用していない機能を使用していて、特に表現への関心意欲が高かった

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