小3 情報 「プログラミングを生活で活用する」授業第2弾朝にすべきこと【実践事例】(日本女子大学附属豊明小学校)

小3 情報 「プログラミングを生活で活用する」授業第2弾朝にすべきこと【実践事例】(日本女子大学附属豊明小学校)

日本女子大学附属豊明小学校
田中 栄太郎教諭
hr
ロイロノート・スクールを活用して、始業前までに必要な行動について全員で考えてアルゴリズムを作成することで、それぞれの朝の行動を再確認します。

プログラミング的な思考を意識させ、それを児童の生活の中で役立てることを目標に3つの授業を計画しました。本時は2つ目の授業です。前回の授業で学んだ、目的を叶える(問題を解決する)ための方法(アルゴリズム)があるということを踏まえて、朝の登校後にしておくべきことをこなすアルゴリズムを考えていきました。
まず、本時の目的である「朝のアルゴリズムを作る」ために、学校に来て、教室に入ってから必要な行動を考え、ロイロノート・スクールのカードに入力して提出します。それぞれの意見を共有し、必要なことを取り上げて教師が画面上に並べていきます。クラスで出た意見をもとにその順番も考えて、全体で共通してやるべき朝のアルゴリズムのモデルケースを完成させます。モデルケースのカードを児童に送り、モデルケースの内容の順番を入れ替えたり、それぞれが毎朝していることを加えたりして自分用にカスタマイズします。後日、朝のアルゴリズムのモデルケースをポスターにして教室の壁に掲示。児童それぞれのアルゴリズムは印刷して配布し、机の中に入れていつでも見られるようにしました。

hr

ロイロノート導入のメリット

取り上げた意見をカードで提出し、教師がモデルケースとして並べたカードを児童全員に配信して利用させることができました。

シンキングツールのシートを使うことで、それぞれのアルゴリズムを視覚的に確認し、そのまま提出、印刷することができました。

今回のように、モデルケースを元に各自がカードを入れ替えてカスタマイズできる点は、作業を効率よく進めることができるメリットであると感じました。


実践の目標

プログラミング的な思考を踏まえて、朝の時間に済ませることを無駄なく進める順番を考える。

それぞれの朝のアルゴリズムを考えて、登校してから始業までに済ませておくことを意識させる。


実践の場面

1. 朝、教室に入ってから何をするかを考える
まず前時の授業を振り返り、更に目的に条件が加わることでアルゴリズムも絞られていく事を考えた。
次に例題として「朝起きてから家を出るまでに何をする?」を考えていった。そして、今日の授業の目的である「朝のアルゴリズムを作る」ために学校に来て教室に入ってから必要な行動を考えて、ロイロノート・スクールのでカードに入力して提出。全員が必ずすることはピンク色のカード、人によってしなくてもよいことは水色のカードを使うように指示した。



2. 意見を共有し、検討する
それぞれの意見を共有し、必要なことは取り上げて教師が画面上に並べていく。他にすべきことはないか考え、追加の行動を提案し、児童が必要と考えたものをカードにして追加した。
更にこれをしておくとよいという工夫は、ライトグリーンのカードで加えていった。



3. 朝のアルゴリズムのモデルケースを完成させる
クラスで出た意見をもとにその順番も考えて、全体で共通してやるべき朝のアルゴリズムのモデルケースを完成させた。基本的にはこれに沿って行動すれば大丈夫ということを全員で認識した。
このモデルケースで17枚のカード(17のやるべきこと)があることに驚く声も上がった。自分達が登校してから、思った以上に色々と行動していることに気づくことができた。



4. 自分用にカスタマイズする

モデルケースのカードを児童に送り、各自でアレンジして自分用のアルゴリズムを作成した。この作業ではロイロノート・スクールのシンキングツール版を使った。
モデルケースの内容の順番を入れ替えたり、それぞれが毎朝していることを加えたりしてカスタマイズし完成させる。ここでもう一度自分の朝の行動を振り返り、確認することができた。完成したそれぞれのアルゴリズムを提出し、授業を終えた。



5. 朝のアルゴリズムを印刷して、認識させる
後日、提出したアルゴリズムは教師が名簿番号を書き込み、スクリーンショットを撮影して画像として保存した。クラス全員の画像はタブレットの写真アプリでPDFデータに変換して印刷した。印刷したアルゴリズムは児童にそれぞれ配布して机の中に入れておき、各自がいつでも見られるようにしてある。



6. モデルケースを確認する
朝のアルゴリズムのモデルケースは、ポスターにして教室の壁に掲示してある。児童は自分用のものと併せてこれも確認することができる。



hr
Powered by Helpfeel