英語 高校新科目「論理・表現」の授業デザイン(日本大学三島高等学校・中学校)

英語 高校新科目「論理・表現」の授業デザイン(日本大学三島高等学校・中学校)

令和4年度から、高等学校の英語の授業において新設される「論理・表現」では、「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」といった英語のアウトプットを強化することを目標としています。
「論理・表現」の授業デザインのポイントの発表や、ICTを活用した模擬授業を行っていただいた様子を紹介します。

ご紹介いただく先生
 日本大学三島高等学校・中学校 英語科 相磯雅宏先生 大川幸祐先生 萩庭祐樹先生 早坂知也先生 

動画で見る
オンライン研修会  教科別研修会「英語×ICT ロイロで変わる英語の授業!」で発表された「論理・表現」の授業デザインのポイントや模擬授業の内容をまとめてご覧いただけます


説明資料 当日説明で使われた資料はこちらからダウンロードできます

新科目導入にあたって、英語科では生徒をどう育てたいか
授業を変えていこう
育てたい生徒像・新科目の導入(カリキュラムの変更)・コース制導入のタイミングで、英語の授業を変えていこうと話し合っています。
そこで英語科でデザイン・計画をしている「論理・表現」の授業案や模擬授業を紹介・実施。

高校1年生 論理・表現I  最初の単元における指導案を作成・授業デザインを行う
新科目のもう一方である「英語コミュニケーションI」において、文法指導は中心にしていく予定。
「論理・表現I」においては、文法主体の授業から脱却して、生徒の表現力を育てたいという狙いで作成しています。

高校1年生 論理・表現I  模擬授業 レッスン1スピーキングに特化した場面 
【授業構成】週2回のALTとのティームティーチングによる授業 全4回の授業で1単元を構成
↓〜レッスン1〜 1時間目の授業の流れ・構成↓

【授業の導入〜インプット〜 】
まずは、先生とALTの自己紹介の会話を聞いてリスニング活動や、会話のリピーティングを行います。
▶︎〈授業デザインのポイント〉身につけさせたい表現力に必要な言語材料や表現を、それが使われている場面で理解・インプットさせるのが大切です!

【授業の展開〜アウトプット〜】
場面を通じてインプットした言語材料や表現を用いて、生徒自身に自己紹介活動をさせます。
まずは、Yチャートを用いて自分の自己紹介を組み立てます。
チャートを原稿にして、4〜6人グループで互いに自己紹介をします。
PMIチャートを用いて、グループのメンバーの自己紹介を聞き取ってメモをします。
ペアになったら、聞き取った互いの自己紹介を、写真や地図等を用いて他のクラスメイトに伝えるスピーキング活動をします。
▶︎〈授業デザインのポイント〉間違えないよう先に文法指導→まずは書く・話すなどの表現をさせる中で、文法に気づかせていく指導に変えていきます!

【ロイロポイント】 イラストや写真をかんたんに取り込んで、スピーキングの補助として使える
ロイロノートでは、テキストカードだけでなく、写真やイラスト等を取り込んでカードとして取り扱うことができます。
生徒のアウトプット活動の補助として、取り入れることができます!

高校1年生 論理・表現I  模擬授業 レッスン1ライティングに特化した場面 
【授業構成】ジャパニーズティーチャーによる授業 

【授業の導入〜インプット〜 】
まずは、教科書の文章を取り扱ってリーディングや、かんたんな読解活動をを行います。
表現の核となる言語材料を、Key Expressionsとして扱い、軽く触れるようにします。教科書のQRコードなども活用し、家庭学習として指導もします。
▶︎〈授業デザインのポイント〉身につけさせたい表現力に必要な言語材料や表現について、始めから教え込みすぎないように注意しつつ、簡単に触れるようにします。生徒が自ら家庭学習などができる環境を整えることも大切です!
文型や連語表現など、正しい語順を理解させるためにロイロノートのカードを並べ替えて繋げる活動を行います。
単語の性質によってカードの色を変えたり、自分の表現したい内容によって語を書き換えさせたりします。

【ロイロポイント】 カードをかんたんに並び替えてつなげることで、文法事項を定着させる活動もできます
ロイロノートでは、カードを指で動かしかんたんに並び替えたりつなげたりできます。
生徒の言語材料・表現についての理解を、視覚的・体験的に深めることができます!

【授業の展開〜アウトプット〜】
まずは自分で書く
テキストカードに自己紹介文を書いてアウトプットする活動を行います。
論理的な構成での自己紹介となるようにある程度の文が書かれたカードと、アドバンスとして構成も生徒に任せるカードを用意します。
クラスメイトの自己紹介をリライトする
各自でライティングした自己紹介カードを、生徒同士で交換(生徒間通信)をします。
それをもとにして、生徒同士で互いに他己紹介のライティングアウトプットを行います。
リライト活動の中で、正しく多彩な表現ができるようになります。
▶︎〈授業デザインのポイント〉目的を持って書く・話すなどの表現をさせる中で表現を身につけるからこそ、生徒が主体性を持って実践的な英語発信力を身につけることができます!
【発展】リライトした他己紹介を用いて、Who is she/he? クイズを行う
テキストカードを情報を隠すためのふせんとして使い、所々隠された他己紹介の文から、その人は誰なのか当ててもらう。
顔が映らない状態のビデオを撮影(カードに録音)しながら、他己紹介の文を原稿として読み上げる。誰を紹介しているのかを当てるビデオクイズを出し合う。

【ロイロポイント】 撮影や録音がその場でかんたんに行え、カードとして保存したり、送り合ったりできます。多彩なアウトプット活動が実現できます!
▷参照 録音 カメラ