中学校・高等学校 英語科活用法
中学校・高等学校の英語でのロイロノートの活用法をまとめました。
1. 聞くこと
話し手の意図や情報の要点を把握する
話の展開や文脈に着目し、重要な情報を聞き取る練習を重ねます。
ロイロノートのシンキングツールに音声教材を入れ、聞き取った内容をまとめると、要点を理解しやすくなります。
音声・視覚情報を活用して理解する
音声つきのスクリプトカードに スラッシュ( / )を入れたり、難しい単語に注釈を加えたりすることで、難易度を調整しながら何度も聞かせることができます。
写真や絵カードも簡単に入れられるため、生徒の習熟度にあわせて追加すると理解の助けになり効果的です。
参考
2. 話すこと(やりとり・発表)
状況に応じたやり取りを行う
その場の状況や相手に応じて、即時的にやり取りをする力を育むための、ロールプレイング形式での練習もロイロノートを使うと効果的です。
ロイロノートの録画機能でロールプレイを録画して見返すことで、生徒は自分の話す様子を客観的に確認することができます。
録音音声を課題として提出させ、スピーキングの一斉テストを実施することもできます。
参考
相手や目的に応じて表現を工夫する
読み取った内容を自分の言葉で説明し直す「リテリング」の活動ではシンキングツールが有効です。
資料から読み取った内容をシンキングツールで整理し、再構築することでリテリングをスムーズに行えます。また、録音・録画と組み合わせることで生徒相互のフィードバックも簡単に行えます。
自分の考えや気持ちを整理して発表する
英語と日本語とでは語順が異なるため、言いたいことを整理することが大切です。
ロイロノートに搭載されているシンキングツールを使って考えを整理することで、「何を伝えるべきか」「何を伝えたいか」が明確になり、英文が組み立てやすくなります。
考えをまとめたカードをそのままプレゼン資料として使えるため、スピーチやプレゼンの機会を増やすことができます。
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3. 読むこと
必要な情報を読み取る
長い会話や文章を聞いて/読んで理解するには、内容を整理することが有効です。ロイロノートのシンキングツール(PMIやステップチャート)を使うと、情報を視覚的に整理でき、理解しやすくなります。
参考
資料箱に習熟度別のリーディング教材を入れておけば、生徒それぞれのレベルに合わせた教材を渡すことができ、個別最適な学びを実現できます。
参考
複数の情報を比較・統合する
生徒がそれぞれ異なるテキストの一部を読み、その情報を持ち寄り、グループで共有する「ジグソーリーディング」も共有ノートを使えば効果的に行えます。各グループの共有ノートを作ることで、生徒同士/グループ間/生徒-教員の情報共有がスムーズに行え、学び合いを促進できます。
4. 書くこと
自分の考えや情報を的確に書く
自分の意見や経験、伝えたい内容をわかりやすく書くためには、情報を整理することが大切です。
ロイロノートのシンキングツールを使うことで、生徒は自分の考えを可視化して、内容を精査した上で書くことができるため効果的です。

参考
書いた内容を工夫し、改善する
提出箱の回答共有機能を使うと、生徒はお互いの回答を閲覧できるため、学び合いが生まれます。(先生が許可している場合のみ)
先生は提出された回答に書き込むことができます。生徒の手元に書いたものを残したまま添削ができるため、ライティング課題がより実施しやすくなります。
参考リンク 提出箱の回答を共有する
認定ティーチャーの授業案を検索する
以下のページから全国のロイロ認定ティーチャーの授業案を検索することができます。
授業案で使われているワークシートはそのまま、ご自身のロイロに取り込んで活用することができます。授業実践にご利用ください。
高校英語科新学習指導要領変更のポイント
言語活動の一層の充実
これまで以上に言語活動の一層の充実が求められるようになり、履修すべき単語数も大幅に増加しました。
発信力・コミュニケーション力の強化
生徒からの発信や英語を使ったコミュニケーションがより重視される流れとなり、スピーキング活動や、スピーチ・ディベートなど、英語を使った発信活動がより重視されるようになりました。
新科目「論理・表現」の設置
「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」といった英語のアウトプットの強化が目標の「論理・表現」が設置されました。
英語科新学習指導要領でのロイロの活用法 基本編
録音・録画機能、資料箱、提出箱などのロイロの基本的な機能を使うことで、授業の負担を軽減し、これまで評価・自主学習が難しかったスピーキングやリスニングについても学習活動を深めることができます。
新科目「論理・表現」での活用法
発信場面を多く取り入れる「論理・表現」の授業デザインのポイントと、ロイロノート活用方法・事例についてまとめました
言語活動、発信力、コミュニケーション力育成のための活用法
ロイロやICTを活用することで、「話す」「書く」「読む」「聞く」4つの言語活動を通じた、コミュニケーション力を効率よく育成できます。
動画による実践紹介
2022年3月19日に行われたイベントのアーカイブ動画です。
参考リンク 【高等学校】新学習指導要領でのロイロの活用法
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