高1 数学Ⅰ 社会と情報 Chromebookとロイロノートを利用した教科横断型の授業【実践事例】 (神奈川県立新羽高等学校)

高1 数学Ⅰ 社会と情報 Chromebookとロイロノートを利用した教科横断型の授業【実践事例】 (神奈川県立新羽高等学校)


基本情報
授業担当者加藤弘樹、須藤洋正、山口達雄
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科高等学校1年/数学Ⅰ、社会と情報
単元-
hr
〈実践の概要〉
新型コロナウイルス対策のために授業の方法の工夫が求められている。その1つとして、1クラス40人、1人1台Chromebookを使える環境にて、ロイロノートを活用してどのような授業ができるかを検証した。今回は、生徒間通信を利用し、カードを送りあうことで対面しないでのペアワークを行ったり、プリントと提出箱機能を利用する場合と画面共有とアンケート機能を利用した授業アンケート機能を利用する場合の2つの方法で授業を進め、教員からの質問に対する生徒の意見を教員のChromebookを大型ディスプレイに接続して全体で共有した。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
質問に対してクラス全体の意見を可視化することができる。
今まで対面で行っていたペアワークやグループワークを対面せずに行える。
画面共有を行うことで、教室内のどこにいても同じように教授資料を提示できる。

〈実践の目標〉
40人のクラスで1人1台Chromebookを持った環境での授業
提出箱、画面共有、アンケート機能の利用
生徒間通信を利用して離れた席でペアワークができるか

〈授業写真〉

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〈場面1〉ログイン方法
Chromebookがアプリ版ではなくWeb版のロイロノートを利用する仕様だったので、ブラウザで「ロイロノート ログイン」と調べさせることから始めた。新羽高校は全生徒にGoogleアカウントを発行しているのでログイン簡略化のためにGoogle連携でログインできるようにした。

〈場面2〉ロイロノートの習熟
使い方に慣れるため、「テキスト」や「カメラ」でカードを作り、提出箱に提出させた。まず、教員が大型ディスプレイにロイロノートの操作画面を投影しながらカード作成方法を説明し、生徒に名前をキーボード入力や手書きでカードを作成させたり、写真を撮影したものを提出箱に提出させた。

〈場面3〉ペアワークの試行
出席番号1番の生徒と21番の生徒のようにペアを決め、生徒間通信を利用し、カードの交換を行うことで「Numer0n」という相手の考えた3桁の数字を当てるゲームを行ってみた。今回はわざと席を離したペアが多くなるように設定したが、それが裏目に出た。考え中なのか、送信する相手を間違えたのか、わからずにいつまでも進まないペアが散見された。近い席同士で行うか、何かしらの合図を決めるかをすればよかった。

〈場面4〉画面共有とアンケート機能の利用
数学Ⅰの単元「命題と論証」および「データの分析」の内容について、カードを連結させたスライドを画面共有し、解説を行った。説明スライドの間に、テスト機能で作成したアンケートを挟み、生徒に回答させた。集計画面がリアルタイムで前方スクリーンに表示されるため、生徒の参加度が高まったように感じた。

〈場面5〉プリントと提出箱機能を利用
「ネットに顔をのせて大丈夫?」というテーマでグループワークをおこなった。まず始めに、SNSやインターネット上で顔写真を公開することに賛成ですかという質問を、高校生の場合と芸能人の場合に分けておこなった。賛成の場合は青のテキスト、反対の場合は赤のテキストに、理由を記入させ提出させた。提出箱を表示することで意見の割れ方を色の出方で見ることができた。実際の授業ではどちらも賛成の青が多かったが、高校生と芸能人で比べると芸能人の方がより賛成が多かった。
その後、グループワークで顔をインターネットに公開することで得られるメリットとデメリットについて挙げさせ、考えをまとめさせた。各グループでメリットとデメリットについて再度提出箱で表示することで、さまざまな意見を共有し、考えを深めることができた。
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