高1 国語 俳句の魅力を発見しよう【実践事例】(愛媛県立松山北高等学校)

高1 国語 俳句の魅力を発見しよう【実践事例】(愛媛県立松山北高等学校)


基本情報
授業担当者曽我部幸子・山田あゆみ・和藤聖子
ICT環境1人1台クロームブック
学年 / 教科高校1年 / 国語総合
単元俳句
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〈実践の概要〉
1年生は、8月から1人1台クロームブックを使用することになり、ロイロノートを用いての初めての取組となりました。各自で作者についての情報や季語や修辞法について調べた上で、各班でロイロノートを用いて発表資料を作成しました。生徒間通信ができるようにして、それぞれが作ったテキストを資料箱に提出し、班ごとに取り出しながらまとめていきました。「サイトのコピーを貼り付けないこと」「聞き手を引きつける工夫をすること」「まとめの鑑賞は自分たち自身の言葉で語ること」の3点を伝え自由に取り組むように指示しました。そして、提出した発表資料を用いて、班ごとに発表を行いました。その後、『愛媛の文学』という愛媛に関する文学作品を集めた本から、好きな俳句を各自が選び、俳句のイメージに合った色のテキストにその理由を書いて提出し、全員で共有しました。授業のまとめとして俳句を詠みました。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
インターネットで検索したり、カードをつなげたりすることで、楽しみながら発表資料を作成することができ、協力して学習を深めることができる。
提出箱に提出したものを瞬時に共有できるため、全員が積極的に授業に参加できる。
文字だけではなく、テキストの色やイラストを用いることで、様々な形での創作活動ができ、豊かな感性を育むことができる。

〈実践の目標〉
ロイロノートを用いて、班で協力して発表資料を作成できるようにさせる。
発表の際に、俳句の魅力がよく伝わるような工夫をさせる。
俳句の鑑賞の仕方を学び、各自の鑑賞をクラスで共有することで、俳句の楽しさを実感させる。

〈授業写真〉

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〈場面1〉事前にまとめてきた資料を班で話し合ってまとめる
事前に、季語や修辞法や作者について記入する予習プリントを渡し、各自で調べさせておいた。授業では、そのプリントを持ち寄り班で一枚のプリントにまとめて発表のベースとし、それを写真に撮って取り込んだ。手書きの良さも活かしながら、ロイロノートを用いて活動することができた。

〈場面2〉発表資料を作成する
インターネットを使って、画像や補助資料を探してまとめ、生徒間通信を可能にして、班内でやりとりをしながら協力して発表資料を作成した。役割分担をして、楽しみながら積極的・対話的学びを行うことができていた。

〈場面3〉班ごとに発表を行う
ロイロノートの画面をスクリーンに映し、作成した発表資料を用いて各班で発表した。班の発表者はクイズ形式にしたり、俳句が詠まれた背景について絵や写真を挿入して詳しく説明したりして、工夫して発表を行っていた。どう発表したら、自分たちの班の俳句の魅力をより伝えられるかを自ら考え、実践する力を育むことができた。

〈場面4〉地元の俳人の作品を鑑賞する
地元の俳人の作品の中から、気に入った俳句を一句選び、鑑賞をテキストにまとめた。俳句のイメージに合ったテキストを使用するように指示したので、カラフルなものになった。生徒は絵を描いたり、学習した俳句と比較したりして様々に思いを表現していた。

〈場面5〉互いの鑑賞をクラス全体で共有する
提出箱に出したものを、クラスで共有した。同じ俳句を選んでいても、違う色や言葉で表現しており、鑑賞の違いが印象的で、刺激になっていた。言葉では伝えきれない感覚的な部分を、絵や色などを使って表現することができ、また、それをすぐに共有することで、豊かな感性を育むことにつながった。

〈場面6〉俳句を詠む
俳句の学習のまとめとして、長期休業を利用して各自で俳句を詠ませた。ロイロノートの提出箱は期限を自由に設定できるので、状況に応じてゆっくりと取り組ませることができた。
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