高2 社会 地理 「21世紀が求める力」教科横断型のパフォーマンス課題に挑戦しよう【実践事例】(静岡県立韮山高等学校)

高2 社会 地理 「21世紀が求める力」教科横断型のパフォーマンス課題に挑戦しよう【実践事例】(静岡県立韮山高等学校)

静岡県立韮山高等学校
鈴木 映司教諭
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ロイロノート・スクールを活用することで、授業前と授業後の生徒の理解度が一目瞭然に把握できます。

「あなたたちは1493年に生きているイタリアの航海士グループです。一攫千金を狙って旅に出ます。どのような航海計画を立てますか?航海計画書を作成してください」という課題を提示し、「歴史」と「地理」で学んでいること、その両方を活用しないと解けないようなクロスカリキュラム問題にチャレンジしていきました。
ジグソーグループ(航海班)で、航海の目的・経路・条件・チームの役割分担(携行品・水と食料・渡航情報)などを話し合います。 話し合い後、それぞれのジグソーグループから派遣された、3つの専門班、「A:携行品」、「B:水と食料」、「C:渡航情報」のエキスパートグループで、その分野に関する調査・研究を深めていきました。
エキスパート班での情報交換を終えてから、もう一度ジグソーグループ(航海班)に戻り、「航海計画書」を完成させます。計画書を作成した後、ルーブリックを参考に、ロイロノートを活用して発表用のプレゼンを作成したり、場合によってはポスターを作って、航海計画を発表しました。
最後に本時の振り返りとして、ロイロノートの色別カードにそれぞれの学習のまとめを記入し、教師に提出させました。

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ロイロノート導入のメリット

ロイロノートの色別カードに記入して、教師に提出してもらうことで、授業前と授業後の、生徒ひとりひとりの認知過程の変化を可視化することに成功しました。


実践の目標

学習意欲を喚起し、学習の意義を理解させるため、題材や体験を提供する。 それによって、認識と行動を統一させていく。

各教科に分散・細切れになってしまっている知識を統合することで、環境・グローバル化・情報化・少子高齢化・人権など現代的なテーマに即したスキルを育成させていく。

総合的な知識・技能の獲得に結びつく「21世紀の社会」が求める、今日的な学習に近づけていく。


実践の場面

1. 「パフォーマンス課題」を提示する

今回取り組む「課題」はExplain Everythingで作成しYouTubeにて配信する。
各自、事前学習ビデオで、概要の反転学習を済ませておく。
このときの理解度・理解内容を、ロイロノートの色別カードを活用してカードに記入する。それを教師へ提出させることで、授業前の生徒それぞれの理解度を可視化することができた。



2. グループワークを行う

個人で課題に取り組んだ後、グループワークに取り組んでいく。
今回は、「あなたたちは1493年に生きているイタリアの航海士グループです。一攫千金を狙って旅に出ます。どのような航海計画を立てますか?航海計画書を作成してください」という課題を提示。「歴史」と「地理」で学んでいること、その両方を活用しないと解けないようなクロスカリキュラム問題にチャレンジジしていった。
ジグソーグループ(航海班)で、航海の目的・経路・条件・チームの役割分担(携行品・水と食料・渡航情報)などを話し合った。
ワークシートを活用し、ルーブリックを提示しながら、世界史と地理の選択者が、各々の学びの成果を活用して話し合いを進めていった。



3. A~Cのエキスパート班にて情報交換を行う

グループワークを終えた後、それぞれのジグソーグループから派遣された、3つの専門班、「A:携行品」、「B:水と食料」、「C:渡航情報」のエキスパートグループで、その分野に関する調査・研究を深めていく。
タブレットやBYODの携帯電話によるインターネット検索も許可して、インターネットの情報も駆使しながら行っていった。



4. ジグソーグループに学びを持ち帰る

エキスパート班での情報交換を終えてから、もう一度ジグソーグループ(航海班)にそれぞれ戻っていく。
そこで計画を立案させるための、「航海計画書」を完成させる。この際、ミニホワイトボードも利用しながら、計画を立てていった。



5. 航海計画を発表する

ジグソーグループ内で計画書を作成した後、ルーブリックを参考に、各班の航海計画を全体の前で発表した。
ロイロノートを活用して発表用のプレゼンを作成したり、場合によってはポスターを作って発表したりした。タブレット を活用して、90秒程度のプレゼン用ビデオを作らせることもできる。



6. リフレクションカードを記入する

全体で発表を終えてから、本時の個人での振り返りをしていった。
リフレクションカードとして、ロイロノートの色別カードを活用した。カードにそれぞれの学習のまとめを記入し、教師に提出する。
授業後の、それぞれの理解度が可視化でき、形成的評価の工夫ができた。


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