(個人版モニター)リモートワークによる業界研究発表会の準備【実践事例】

(個人版モニター)リモートワークによる業界研究発表会の準備【実践事例】

#実践報告  #授業実践事例 #サークル #大学

基本情報
授業担当者渡邉 心
ICT環境1人1台タブレット(BYOD)
学年 / 教科大学1,2年 / サークル
単元業界研究発表会事前準備
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〈実践の概要〉
マスコミに関する5つの業界について、それぞれ業界ごとに分かれて研究を行い、その成果発表会を行うにあたり、ロイロノートを活用して業界研究を進めていきます。その中でも放送業界については、サークルメンバーの帰省や最近のコロナウイルス対応等の社会情勢にあわせ、すべての研究の過程をリモートワークで行うことにしました。ロイロノートで各自課題を提出し、それについてのコミュニケーションはSlackで行っていく形です。主にロイロノートの提出箱を利用し、それぞれの意見や論点をまとめていきます。回答共有機能も利用し、みんなの意見が見られるようにします。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
場所を問わず全員の意見を簡単に集められ、みんなで共有し可視化することができる。
だれもが積極的に意見を表明することができるようになった。
図や写真なども簡単に共有できるため視覚的に説明することができる。

〈実践の目標〉
学年を超えてすべての人が積極的に意見を出して参加できるようにすること。
視覚効果なども活用して業界研究をこれまでより深く行うこと。
対面でなくとも積極的に意見を交わし合うことができるようにすること。

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〈場面1〉映画を観て感想を提出する
今回の業界研究では、メディアに関する映画を観てその表象分析をすることにより、メディア不信といわれる現代の放送業界の現状を探ることを研究のテーマとした。各自映画館で鑑賞し、感想をロイロノートの提出箱に提出した。個人の意見を文章に起こす作業を通じて自分の意見を明確化するとともに、事情により鑑賞できない人でも他の人たちの感想を読むことでこれ以降の作業に支障が出ないようにする。

〈場面2〉論点を提出して共有する
ロイロノート提出箱の回答共有機能を利用して、みんなの感想を各自で読み、その中から研究のための論点を抽出して、新たな提出箱に論点を提出する。論点はいくつ提出しても構わないが、1つの論点につき1つのカードを利用して記述し、カードをつなげてまとめて提出箱に提出する。カードのカラーなどは自由とした。

〈場面3〉興味のある論点を研究する
提出されたそれぞれの論点をすべて開いてばらばらにし、同じようなものをつなげていく。この作業はリーダー(先生アカウント所有者)が代表して行う。そして各人にもっとも興味があるようなものを、論点提出時に出された論点を基に推測し、資料箱に1人1人の名前で論点を割り振る。メンバーは割り振られた論点について各自研究を行う。

〈場面4〉各自の研究成果を提出する
割り振られた論点部分についての研究について、ロイロカードを利用してまとめ、提出箱に提出をする。ロイロのカードは、アプリ内で作成した者に限らず、PowerPointをPDF化したものにも対応しているため、実際にプレゼンテーションに使用するための資料のかたちでの提出が可能である。そのため、それぞれが研究成果を発表するための資料をそのまま提出してもらう。

〈場面5〉それぞれの研究を組み合わせる
提出された発表資料を、リーダー(先生アカウント所有者)が順番を考慮しながら1つにまとめる。まとめたものは資料箱に入れて全員で確認し、修正点をSlack上で話し合う。発表用の仮資料が完成したら、LINEグループの電話を利用して全員で音声をつなぎ、ロイロノートの画面配信機能を利用してリアルタイムで画面を共有しながらリハーサルを行う。

〈場面6〉問題点を修正して完成版を提出
リハーサルを行ってみて問題のあった点や、それぞれの発表方法でよかった点などをそれぞれが発言して共有し、修正を重ねていく。発表用としての資料が完成したら、サークル全体の提出箱に提出する。これにより、本番はその提出箱を開いて発表をすることができるようになる。今回は放送業界だけでなく、他の業界においてもロイロノートの提出箱への本番用資料の提出を求めている。

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