中2 理科 動物のなかま【実践事例】(船橋市立古和釜中学校)

中2 理科 動物のなかま【実践事例】(船橋市立古和釜中学校)

船橋市立古和釜中学校
竹内 大迪教諭
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話し合い活動を通して、気付き、考え、理解しよう

肉食動物と草食動物の体のつくりの違いを見つけ、その理由を考えよう。

ある動物が、肉食動物なのか草食動物なのかについては、体のようすを何気なく見ることで答えることが出来ます。
本時は、その肉食動物と草食動物の体のつくりの違いについて具体例を挙げ、その理由について考え話し合います。
班のメンバーで、ライオンの頭骨の写真とウマの頭骨の実物を見比べながら、各自が挙げたこと以外にも体のつくりの違いがないかを調べます。そして、これらの体のつくりの違いがなぜあるのかについて班のメンバーで考えます。


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ロイロノート導入のメリット

ロイロノートには自分の意見を書き込むだけで、学級全体でみんなの意見を見合うことが出来ます。

挙手制の授業の場合、自分の考えに自信のない生徒は、あまり発表したがりません。ですが、ロイロノートに書き込んだ内容を、電子黒板に表示することで、良い意見については、生徒本人は自信が無くても、教師側が拾うことができます。そして、生徒一人ひとりが、お互いに違う考えを知り、たくさんの意見を共有することもできます。

班での話し合い活動を通して、意見をまとめたりする授業が圧倒的に増えました。教師が教えればすぐに終わってしまう内容も、生徒自身が考えることで、生徒自身の理解向上にもつながっています。

発表内容を項目ごとに簡潔にまとめることが出来るので、見やすくて分かりやすい発表を行うことが出来ます。

班で話し合った内容を発表するには、発表者が話し合った内容を理解しなければいけません。話し合い活動が活発に行われるように支援したり、話し合った内容を発表できるようにまとめさせたりと、訓練を重ねることが大切です。

ですが、これらの活動を通して、生徒全員が積極的に参加する授業を展開することが出来ます。


実践の目標

肉食動物と草食動物の体のつくりの違いを調べる活動に、積極的に参加する。

肉食動物と草食動物は、それぞれの生活に適した体のつくりになっていることを考え、話し合い活動を通して、その理由をまとめる。


実践の場面

1. 動物クイズをやってみよう
電子黒板に映し出された動物の写真を見て、その動物が肉食動物なのか草食動物なのかクイズに答える。
事前にロイロノートで”肉食動物”と”草食動物”と書かれたカードを配付し、互いに見せ合いながら予想し合う。


2. 肉食動物と草食動物の体のつくりの違いを考えよう
肉食動物と草食動物では、体のつくりのどこが違うのか一人ひとりが考える。
肉食動物と草食動物の頭骨のイラストを、電子黒板や生徒一人ひとりのiPadに提示する。それらを見ながら違いを見つけ出し、ノートにまとめる。


3. 班のメンバーで肉食動物と草食動物の体のつくりの違いをまとめてみよう
一人ひとりが見つけ出した肉食動物と草食動物の体のつくりの違いについて、班(3~4人)のメンバーでまとめる。
肉食動物の頭骨は色々な角度から撮影した写真を配付し、草食動物の頭骨は実物を新たに提示して、班のメンバーに撮影させる。


4. 肉食動物と草食動物で体のつくりが違うのはなぜか考えよう
撮影した画像を班に持ち帰り、互いに見合って新たな違いを出し合う。新しいカードにまとめて、学級全体で確認し合う。
班に複数台あるiPadは、肉食動物と草食動物の頭骨の写真を並べて比較したり、発表用のカードを作成したり、どうしても分からない部分については調べたりと、効果的に活用する。


5. 肉食動物と草食動物で体のつくりが違うのはなぜか考え、発表し合おう
具体的に挙げられた肉食動物、草食動物の特徴的な体のつくりについて、なぜそのようなつくりになっているのか考える。
発表で挙がった体のつくりの違いについて、班で1つ選びその理由について考える。考えた理由は新しいカードにまとめ提出する。
班ごと提出した体のつくりの理由ついて、学級全体で発表し合う。肉食動物と草食動物では、目の位置が違うことや、歯の形が違うこと、口の形が違うことなどについて、発表し合う。


6. わかったことを確認し、まとめよう
互いの発表から導き出された、体のつくりが違う理由について、教科書を見たりしながら確認する。
肉食動物や草食動物は、その食性の違いにより歯のつくり口の形が異なっていること、また、獲物を捕まえたり、捕食者から逃げたりするために、目の位置が異なっていることを押さえる。分かったことについて、授業評価カードにまとめる。

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