中3 総合 国際理解・情報 多文化共生における課題をSociety5.0の技術で解決しよう!~あったらいいなこんなモノ~【実践事例】(青島日本人学校)

中3 総合 国際理解・情報 多文化共生における課題をSociety5.0の技術で解決しよう!~あったらいいなこんなモノ~【実践事例】(青島日本人学校)


基本情報
授業担当者中山一機
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科中学校3年 総合
単元国際理解・情報
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〈実践の概要〉
社会科の授業で「多文化共生2.0」について学習し、生徒は多文化共生社会を実現する上での課題を見つけた。本実践では、生徒が学習を通して見つけた課題「ダブルリミテッド」と「文化や習慣が異なることで生じる言葉の壁や心の壁」解決のため、Society5.0の視点でモノ(商品)の開発とPR動画作成、プレゼンテーションを行った。考えたモノ(商品)を紹介するPR動画を作成したり、その動画に込めたねらいやメッセージをプレゼンしたりする中で、生徒は自分達が設定した課題に主体的に取り組み、Society5.0・多文化共生に対する理解を深めることができた。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
テキストカードを使うことで、内容の書き換えや情報の共有が簡単にでき、ワークシートに比べて短時間でスムーズに行うことができた。
プレゼンテーションの構成について考えたり、スライドの作成も簡単にできたりするので、PC操作にかかる時間が短くなり、その分内容に時間をかけて深めることができた。
クラウド上で情報を管理するため、共有タブレットであっても問題なく自分のアカウントにログインすることができた。

〈実践の目標〉
社会科での学習を通して得た課題の解決方法について考えることで、多文化共生社会への理解をさらに深める。
Society5.0・SDGsの17の目標「10 人や国の不平等をなくそう」についての理解を深める。
目的や意図を意識してプレゼンテーションを行うことができる。

〈授業写真〉


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〈場面1〉多文化共生社会における解決すべき課題を挙げる
社会科の授業で行った「多文化共生2.0」の調べ学習を通して得た課題について確認した。「ダブルリミテッド」と「日本人と外国人が同じ生活圏内で生きていく中で生じる文化の壁と心の壁」を解決すべき課題として設定し、それぞれ課題のどこに「困り感」があるのか分析した。

〈場面2〉Society5.0について知る
課題解決の手段について考えるため、次に「Society5.0」についての調べ学習に取り組んだ。調べたことや考えたことについては「Pages」アプリを使ってレポートにまとめ、完成したものはPDFに変換してロイロノートの資料箱に保管した。ロイロノートで管理することで、どのタブレットからでもすぐに確認することができ、非常に便利だった。

〈場面3〉課題解決のためのモノ(商品)を考える
課題の解決のためのモノ(商品)開発は、ワークシートを使って行った。完成したシートはロイロノートの写真機能を使って撮影し、全体に送ることで情報を瞬時に共有することができた。場面1で考えた「困り感」を解決するにはどのようなモノ(商品)があればよいか話し合い「言葉の壁を取り除くことで学習や文化、心の壁を乗り越える」をテーマに「多言語同時翻訳機」の紹介動画を作成することに決めた。

〈場面4〉ロイロノートを使って動画の構成を考える
モノ(商品)のPR動画作成に当たっては、テキストカードを使って構成を考えた。まず、見せたい場面について各テキストにまとめ、その後どの順番で見せていけば自分達が伝えたいことがより相手に伝わるか話し合った。構成の入れ替えはテキストカードを入れ替えるだけでよいので非常にスムーズに行うことができた。

〈場面5〉構成をもとに撮影する
内容・構成をまとめた後はビデオカメラを使って撮影した。撮影後は動画を確認し、よりよいPR動画にするためにはどうすればよいか話し合った。ねらいが伝わりづらいと感じた部分については、再度内容を検討し、撮り直した。

〈場面6〉作成した動画の目的とねらいについてプレゼンする
最後に自分たちが作った動画の目的と意図についてプレゼンテーションを行った。多文化共生とは?Society5.0とは?生徒自身が考え、学習を通して感じたことをテキストにまとめ、プレゼンすることで、自分たちがなぜこの学習に取り組んでいるか、どんなことを伝えたいかを言語化し、人や国の不平等をなくすために自分たちができることについて考えを深めることができた。

〈授業写真〉
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