小5 理科 メダカのたんじょう 密接を避けてMy卵を観察 ~動画で拍動と血流を共有~【実践事例】三重大学教育学部附属小学校 前田 昌志

小5 理科 メダカのたんじょう 密接を避けてMy卵を観察 ~動画で拍動と血流を共有~【実践事例】三重大学教育学部附属小学校 前田 昌志


基本情報
授業担当者前田 昌志
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校5年 / 理科
単元メダカのたんじょう
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〈実践の概要〉
「メダカの卵はどのように育っていくのだろうか。」という課題について、問題解決を行う。観察は、1人1台端末のインカメラの上に、専用の拡大レンズとプレパラートを設置し、1人1個のメダカの卵を拡大して観察する。カバーガラスに触れることで卵の向きを変えられるため、背側・腹側から撮影したか、横側から撮影したかを明らかにして記録する。写真や動画で撮影した卵は、提出箱で共有することで、様々な発生段階の卵を比較することができる。観察結果から考察を行い、メダカの卵の成長について、より妥当な考えを導出していく。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
様々な発生段階の卵を共有できるため、継続観察する必要がなく、数回の観察で済む。
動画でメダカの血流や拍動の様子まで共有することができる。
リアルタイムで写真や動画を指しながら、児童が相手を意識して説明を行うことができる。
1人1台端末を有効活用することで、時間をかけて観察することができるとともに、複数人で1台の顕微鏡を共有しなくてよいため、密接を避けることできる。

〈実践の目標〉
時間の経過と関係づけて,メダカの発生を調べる活動を通して,それらについての理解をはかり,観察に関する技能を身に付けることができる。
メダカの発生について追究する中で,メダカの発生の様子と経過についての予想や仮説を基に,解決の方法を発想し,表現することができる。
メダカの卵を拡大して観察することを通して,生命を尊重しようとするとともに,主体的に問題解決しようとする。

〈授業写真〉

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〈場面1〉観察用プレパラートを作成する
メダカの卵を1人1個準備する。タブレット端末のインカメラに専用の拡大レンズとプレパラートを設置する。プレパラートは、スライドガラスの上にシール(ワッポン)を貼り、その上にカバーガラスを置く。ピントと明るさを合わせ、メダカの卵の中が見えるようにする。

〈場面2〉卵の観察(1回目)
1回目の観察を行う。観察した卵は,受精後0日~3日のものである。卵の観察する際に,メダカの観察と同様,「背側」から見るか「横側」から見るかというポイントを押さえる。卵は,2回目の観察と比較させるために,拡大写真や動画を提出箱に提出させる。

〈場面3〉卵の観察(2回目)
中3日ほどの間隔を空けて、2回目の観察を行う。考察での全体共有で使用することを想定し,ロイロノートで「背側」「横側」からの拡大写真を1枚ずつ提出させる。動画も15秒以内のものであれば可能とする。その後,子どもたちは自分の卵や共有された卵をもとに,観察結果をノートに記す。

〈場面4〉考察
「卵はどのように育っていくのだろうか。」ということについて、結果から分かることを考察する。「生徒発表」機能を使いながら、該当箇所をポインタで指しながら議論を行う。特に、動画を活用して「血液」「心拍」に注目させ、養分を取り入れながら成長していることに気付かせる。

〈場面5〉振り返り
端末を持ち帰り、提出箱で共有された卵を見ながら授業の振り返りを行う。このとき、ロイロノートに蓄積された結果を基に学びを振り返る。「分かったこと」「観察で確かめられそうなこと」「疑問」を分類しながら整理する。そして、次の授業につなげる。

〈授業写真〉
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