小6 理科  電気と私たちの生活 「ロイロノート」の生徒間通信を主に置いたプログラミングの授業 【実践事例】東京女学館小学校 石田 勇人

小6 理科  電気と私たちの生活 「ロイロノート」の生徒間通信を主に置いたプログラミングの授業 【実践事例】東京女学館小学校 石田 勇人


基本情報
授業担当者石田 勇人
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校6年 / 理科
単元電気と私たちの生活
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〈実践の概要〉
6年生理科「電気と私たちの生活」の単元には、電気を利用したものをプログラムで動かしてみようという発展課題があり、その例として障害物があると自動で止まるようにプログラムされた車が紹介されている。そこで、本校ではケニス社「mBot」を利用して、障害物があると自動で止まるプログラムを作り、身の周りの技術を体感してもらう事を目標に全6回計9時間の授業をおこなった。その際に、極力教員の手立ては少なくし、ロイロノートの生徒間通信機能を活用し児童同士でヒントを出し合い課題を解決するよう心掛けた。今回は、前時に基本的な動作のプログラムを習得した事を活かし、「前進しているmBotの前に障害物が現れると止まる」プログラムを作ることを課題にした授業の様子を紹介する。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
課題(動画)を共有しやすい。
解決した課題の様子(プログラム・動画)を提出箱に投稿する事で学習の振り返りがしやすい。
生徒間通信機能を活用し児童同士でヒントを出し合い課題を解決するよう心掛けることによって児童同士で課題を解決しようという意欲がみられた。

〈実践の目標〉
既習事項を活かして、「mBot」を課題通りに動かすプログラムを組むことができる。
ロイロノートの生徒間通信機能などを利用し、児童同士で課題を解決しようとすることができる。
車には障害物を感知すると自動的に止まるプログラムがある事を「mBot」を通じて実感することができる。

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〈場面1〉授業の進め方を再確認する
はじめに、以下の3つの事を再確認した。
〇2人で1台の「mBot」を使用する事。
〇2人の児童が持っている2台のiPadのうち、1台は「mBot」を操作する端末、残りのもう1台は「ロイロノート」を操作する端末とする事。なお、ロイロノートを操作する端末は、ロイロノートから送られてくる課題動画を確認し、解決した課題の様子(プログラム・動画)をロイロノートの提出箱に投稿する際に使用する。
〇課題を進めていく際に分からない事があったら、教員に聞くのではなく、ロイロノートの生徒間通信機能を使いクラス全体に質問する。質問に答えられる児童は、直接の解答を送るのではなく質問した児童の手助けになるようなヒントをだす事。
〈場面2〉課題(動画)をつかむ
はじめに、前時におこなった「mBot」の基本的な動作(前進・後退・回転)のプログラムの仕方を復習した。次に、「前進しているmBotの前に障害物が現れると止まる」動画をみてもらった。
そして、本時は、動画と同じように動くプログラムを組んだ「mBot」を作ることが課題であることを伝えた。その後何度でも確認できるように最初に見せた動画を課題(動画)としてロイロノートで全員に送った。

〈場面3〉予想をもとにプログラムを組み、「mBot」の動きを確かめる
「mBot」を操作する端末で、自分たちが考えたプログラムを作動させ、実際に「mBot」を動かした。当然1回では上手くいかないので、ペアの児童と話し合いながら、課題を解決するためのプログラムを何度も考えていた。

〈場面4〉「ロイロノート」の生徒間通信機能を活用する
2人のペアでプログラムを考えてもらう際に、どうしても分からないことがあった場合、ロイロノートの生徒間通信機能を利用してクラスに質問をした。質問に答えられる児童は、直接の解答を送るのではなく質問した児童の手助けになるようなヒントを送った。
〈場面5〉解決した課題を「ロイロノート」に投稿する
児童が組んだプログラムで「mBot」を動かし、課題通りの動きをしたら、その時のプログラミングコードとその様子(動画)をロイロノートの提出箱に投稿してもらった。教員が、ロイロノートの投稿されたものを確認し上手くいっているようだったら、特別課題動画「mBotで自動お掃除ロボット風の動きを再現しよう」を送り、児童に取り組んでもらった。

〈場面6〉クラス全体で投稿した様子を振り返る
どのペアも、「前進しているmBotの前に障害物が現れると止まる」プログラムを完成させた事を確認した。さらに、ペアごとのプログラムを確認していくと、プログラムの組み方に多様性があることも確認できた。また、特別課題「mBotで自動お掃除ロボット風の動きを再現しよう」のプログラムの考え方についても全体で確認した。
ペアの児童とのやり取りや、生徒間通信機能から送られる他の児童のヒントを借りて課題を解決しようとする中で、論理的に考えることや、他の児童と協力することの大切さを感じることができたと思う。