小6 社会 戦国の世から江戸の世へ【実践事例】(船橋市立中野木小学校)

小6 社会 戦国の世から江戸の世へ【実践事例】(船橋市立中野木小学校)

船橋市立中野木小学校
大澤 幸展教諭
hr
長篠の合戦の屏風絵から戦いの様子をつかもう

ロイロノートで資料を細部まで読み取ることで、学習問題や学習計画の質を高める授業を実現します。

長篠の合戦の様子が描かれた屏風図をカメラで撮影し、ロイロノートに取り込みます。
タブレットの拡大・縮小機能を活用し、長篠の合戦における四人の武将、徳川家康・豊臣秀吉・織田信長・武田勝頼の配置や、戦法などについて細部まで調べます。その後、疑問に思うことや、おかしいな、変だなと思ったことをクラス全体で共有し、学習問題や学習計画を考えて表現しました。


hr

ロイロノート導入のメリット

ロイロノートを導入したことにより、社会科の授業において資料を読み取る力が高まってきました。

従来の資料集などの活用では、どうしても全体像の把握が中心になっていたのですが、ロイロノートを活用することで、細部まで戦いの様子が把握することができます。それなので、より多くの気付きを生むことができました。

ひとりの気付きをクラス全体で共有しやすくなったので、学習問題も質の高いものになりました。

カード作成が簡単なことから、自分の考えを最も表現できるカードはこれいいのかと何度もやり直したり、言葉や印を付け加えたりする児童の姿が見られました。

ロイロノートはあくまで授業の質を高めるツールであり、使えば質が高まるというわけではありません。従来通り、授業設計をきちんと行い、発問や教材の提示の仕方を工夫することで相乗効果が生まれると考えます。


実践の目標

長篠の合戦の様子が描かれた屏風絵から、4人の武将がどのような戦い方をしたのかをつかむ。

疑問に思ったことなどをもとに、学習問題や学習計画を考える。


実践の場面

1. 長篠の戦いの様子が描かれた屏風図を提示する
徳川家康が天下をとったことはクラス全員が知っている。しかし、どのような過程を経て天下を取るに至ったのかを理解している児童は少数だ。そこで、長篠の戦いの様子が絵描かれた屏風図をテレビを使って提示し、このような戦いを繰り広げられていたことを説明した。


2. 長篠の戦いの様子が描かれた屏風図を撮影する
テレビを使った提示では、誰がどこにいて、どのように戦っているのかなど、戦いの様子が掴みにくい。そこで、、タブレットのカメラ機能を活用し、長篠の戦いの様子が描かれた屏風図を撮影した。撮影した屏風図を資料の読み取りに活用した。



3. 気がついたことを中心にカードに書き込む
撮影した屏風図をロイロノートに取り込み、タブレットの拡大・縮小機能を活用して、ロイロノートのカードに気がついたことを中心に書き込んでいった。屏風図を拡大することで細部まで見えるので、いろいろな手がかりを得ることができる。



4. クラス全体で共有する
気がついたことを書き込んだシートをロイロノートの機能を活用して先生に提出した。集まってきたものを活用し、テレビに映し、クラス全体で共有していった。自分だけでは気が付かなかった気づきを知ることができた。



5. 学習問題を設定する
織田軍と武田軍の使っている武器や、戦い方など、戦っている様子が違うことをクラス全体で共有した。そこで、「どのように武器を手に入れて戦いに生かすようになったのか」、「最終的には徳川家康が天下をとったが、織田信長や豊臣秀吉はどうしていたのか」などの疑問が生まれてきた。



6. 学習計画を考案する
学習問題を設定する場面で出てきた疑問から、「織田信長、豊臣秀吉の政治の仕方」や、「どうして徳川家康が天下を取るに至ったのか」などを調べていきたいという計画を立てた。



hr
Powered by Helpfeel