高2 物理基礎 自由落下 ICT機器を活用して重力加速度を測定する【実践事例】(北海道幕別清陵高等学校)

高2 物理基礎 自由落下 ICT機器を活用して重力加速度を測定する【実践事例】(北海道幕別清陵高等学校)

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基本情報
授業担当者柴山 裕樹
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科高校2年 / 物理基礎
単元自由落下
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〈実践の概要〉
教科書に掲載されている記録テープを用いた重力加速度測定実験では、記録タイマーや記録テープを購入する必要があるため経費が掛かる上に、実験で得られる結果は間接的な情報であり直感的に理解しづらいものとなっている。そこでロイロノート・スクールとスマートフォン、タブレットPCを駆使して落体の運動について理解しやすく、経費の掛からない実験授業を目指した。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
実験手順を配信することで説明の時間短縮ができ、1時間では終えることが難しい内容を1時間の授業内に収めることができる。
実験結果や考察の共有を瞬時に行うことができ、学びを深め合うことができる。
画像ファイルやExcelファイルを多方向で送受信できる。(教員→生徒、生徒スマートフォン→生徒タブレット、生徒→教員、生徒→クラス全体など)

〈実践の目標〉
小球の落下運動を分析的にとらえることができる。
v-tグラフの傾きから重力加速度を求めることができる。
求めた重力加速度の値と理論値とのずれが生じる原因を考察することができる。


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〈場面1〉実験手順の説明をする
実験手順はロイロノート・スクールを用いて配信し、逐一説明を加えず生徒たちが自ら次に何をしなければならないのかを考えながら行動し実験を行った。


〈場面2〉小球の落下運動をスマートフォンで撮影する
タブレットPCにもカメラ機能は付属しているが、動画の画質の都合上スマートフォンを用いて動画撮影を行った。撮影の際は誤差が生じないよう条件を各班で試行錯誤しながら模索した。


〈場面3〉コマ送り写真を用いて単位時間あたりの変位を測定する
スマートフォンで撮影した動画をコマ送り写真に変換し、単位時間当たりの変位を測定した。

〈場面4〉x-tグラフとv-tグラフを作成し、重力加速度を求める
測定した変位をロイロノート・スクールで配信したExcelファイルに入力し、x-tグラフとv-tグラフを作成した。それぞれのグラフの形状を考慮して近似曲線と近似直線を導入し、落下運動の特徴をとらえた。また、v-tグラフの傾きから重力加速度を求めた。


〈場面5〉実験結果と考察を共有する
ロイロノート・スクールを用いて得られた結果と考察を共有し、生徒同士でお互いの考えに触れ学びを深めた。さらに自分達が求めた重力加速度の値と理論値にずれが生じる原因についても考察した。
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