小4 算数 クラスのみんなで力を合わせて、図形の面積をもとめよう!~児童一人一人の考え方を可視化し、様々な解法を知り、自らの考えを深める授業を展開します 面積のはかり方と表し方【実践事例】福島県白河市立白河第三小学校 須藤 諒

小4 算数 クラスのみんなで力を合わせて、図形の面積をもとめよう!~児童一人一人の考え方を可視化し、様々な解法を知り、自らの考えを深める授業を展開します 面積のはかり方と表し方【実践事例】福島県白河市立白河第三小学校 須藤 諒


基本情報
授業担当者須藤 諒
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校4年 /算数科
単元面積のはかり方と表し方
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〈実践の概要〉
長方形や正方形の面積の求め方や公式について学ぶ単元です。前時までに学んだ公式を用いて、四角形を組み合わせた図形の面積を求める。
まず、L字型の図形を提示し、「このような図形の面積を求めることができますか?」と発問した。 すると、児童が手元にある図形に線を引いたり、組み合わせたりし始めた。 次に、その思考の流れが途切れないうちに、ノートに自分の考えを書かせた。必ず式で表すことを指導し、さらに、自分の考えを図に書き込むことや言葉で表すことを確認して、「友達に自分の考えを説明するように書いてみよう。」と声をかけた。
できあがったノートを教師が集約し、解答を共有することで、他の児童のノートを見ることができるようにした。
その後、もっと聞きたいと思う考えや、自分を納得させてくれそうな考えの友達のところに聞きに行く時間を設けた。アンケート機能でもどの児童が分かりやすかったのか聞き取り、発表させることで、学級のすべての児童に共有することができた。45分間、教師が最後に解き方の補足をすること以外は、ほとんど話さず、児童だけで答えにたどり着くことができ、児童主体の学習をすることができた。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
黒板に自分の考えを書く時間を短縮できる。
児童がより多くの考えに触れ、自分の考えを深めることができる。
提出機能を使い、互いの考えを比較する活動を位置づけることで、児童の情報活用能力の育成を図ることができる。

〈実践の目標〉
長方形や正方形の面積を求める公式を用いて、L字型の図形の面積を求めることができる。
友達の考えを聞き、様々な解法があることに気づくことができる。

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〈場面1〉L字型図形の提示
ロイロノートでL字型図形を示し、「面積を求めることができますか?」と発問した。児童の手元には、同じ画像をタブレット端末に送ったり、紙媒体で配付をしたりした。これまでに学んだ公式を用いて面積を求めることができそうだという見通しを持たせた。

〈場面2〉ノートに考えを整理し、提出する
必ず式を書くことを指導した上で、図形に補助線等を書き込むことや、言葉で説明するとよいと声をかけた。その際、「友達に説明するように書いてみましょう。」と声をかけ、自分の理解だけでなく、学級の友達にも分かるように整理させた。ノートを撮影させ、画像を提出箱に集めた。

〈場面3〉ロイロノートによる回答の共有
児童は提出箱を見て、他の児童の考え方を見始めた。すると、自分が気になったノートをじっくり読み、自分の考えと比べることで解き方を再考し、自分のノートに友達の考えを書き加える姿も見られた。

〈場面4〉気になる児童の考えを自ら聞きに行く
提出箱を見て、自由に交流させた。少人数グループで行うことで、気軽に交流することができ、質問をすることもできた。大勢の前で話すことが苦手な児童も、ここで自分の考えを発表することができた。友達の考えを聞いて、さらにノートに書き込む児童の姿が多く見られた。

〈場面5〉一番わかりやすかった児童は・・・
アンケート機能を用いて、児童同士で分かりやすかった考え方について全体で交流した。そうすることで、すべての児童に様々な解法に触れさせることができた。また、追加で別の考えを発表したい児童に発表させた。既出の考えと比較、分類することで、児童自ら様々な解法があることや、不足していた説明などに気づくことができた。

〈場面6〉類題をロイロノートで解説
教科書を用い、類題に取り組ませ、理解の定着を図った。これまでは、問題の解き方について教師が解決するために、教科書の拡大図等を用いる必要があった。しかし、ロイロノートを用いて撮影した問題を電子黒板に拡大表示したり、児童のタブレットに写したりすることで、より分かりやすい解説ができるようになった。また、教材を準備する時間の大幅な削減にもつながった。
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