小5 国語 本は友達 広がる、つながる、私たちの読書【実践事例】(加藤学園暁秀初等学校)

小5 国語 本は友達 広がる、つながる、私たちの読書【実践事例】(加藤学園暁秀初等学校)

加藤学園暁秀初等学校
三浦 貴史教諭
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ロイロノート・スクールのカードにキャッチコピーを作成し、本の良さを伝える学習を行います。

読書の新たな「みりょく」に気づくために、また読書の幅を広げるために、自分が読んで良かったと思う本を人にすすめたり、すすめられた本を読むという方法があります。
今回の授業では用意された共通の読み物について、言葉や文章の表現に工夫を凝らしたキャッチコピーを作成し、友人にその本の良さを伝えるという活動をします。前時までに説明文「千年の釘にいどむ」を読み、この説明文のキャッチコピーの作成を済ませ、3枚のロイロノートのカードにまとめたものを本時のはじめに全体で共有します。共有されたキャッチコピーの中から「良いな」と思うものをその理由と共に2つ選択します。ロイロノートのカードに自分が選んだ2つのキャッチコピーについて書き込み、その良さを発表しあいます。その後、学習した内容を活用し、新たに別の本・文章を題材として、キャッチコピーの作成に取り組みます。作成したカードを所定の提出箱に提出します。
1つの読み物のキャッチコピーの作成が終わったら、次の読み物のキャッチコピー作成を、自分でどんどん作成し、繰り返し同じ手順の学習を行っていきました。

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ロイロノート導入のメリット

児童が作成したノートを教師とクラス全員で同時に見ることができ、誰かのノートに注目を集めることも画面配信機能・プロジェクターの活用等で容易にできます。

ノートを提出させ、回答共有を行うことができるので、大切な意見の取りこぼしが格段に減りました。

補助教材等の作成におけるストレスが無いので、従来ならば諦めていたような活動にも余裕を持って取り組むことができました。

テキストカードを思考に合わせて繋ぐことができるので、頭の中が視覚的に整理されることになりました。本来の意味での学力というものが、従来より見極めることができるようになり、評価という意味においてもその幅が随分広がりました。

課題の提出の頻度が増えたりすると、チェックが煩雑になりがちだった確認作業が、時間制限のある提出箱等の活用により常にスムーズに管理することができます。


実践の目標

本や文章を読んで、そのみりょくを薦める文章を書くことができるようになる。

本や文章を読んで考えたことを発表し合い、自分の考えを広げたり深めたりする。


実践の場面

1. 作成したキャッチコピーを共有する
前時までに児童たちは説明文「千年の釘にいどむ」(光村図書)を読み、本文中のどの場面(言葉・文章も可)に最も心動かされたのかを探し出し、何故その場面が印象に残ったのかを自分の言葉でまとめ、それをもとにしてこの説明文のキャッチコピーの作成まで済ませた。3枚のロイロノートのカードにこれらをまとめたものを、授業のはじめにまず全体で共有した。



2.「良いな」と思うキャッチコピーを理由とともに2つ選択する
全体に共有されたキャッチコピーを1つずつよく読んで、「良いな」と思うものをその理由と共に2つ選択する。
「~さんの作品だから…」という選び方をさせないために、回答共有は無記名で表示を行った。



3. 自分が選んだ2つのキャッチコピーについて、その良さを発表しあう
ロイロノートのテキストカードに自分の選択した2つのキャッチコピーを書き込み、なぜそのコピーに心動かされるのか・どんな点がそのコピーの良いところなのかを自分の言葉でまとめ、発表した。
心動かされるキャッチコピーの共通の特徴を話し合い、まとめていった。まとめた内容は黒板に書き留めた。



4. 学習した内容を活用し、新しい課題に取り組む
「その本を読んでみたい」と思わせるキャッチコピーには、いくつかの共通の特徴があることに気づけたので、その要素を生かし、新たに別の本・文章を題材として、キャッチコピーの作成に取り組んだ。
前時までに配信済みの3つの新しい読み物から1つを選び、同様の段取りでキャッチコピーを作成していく。



5. キャッチコピーのカードを提出する
配信済みの読み物から選んでキャッチコピーをカードに記入し、作成したカードを所定の提出箱に提出する。ここでは、回答は常に共有出来る状態にしておいた。自分の提出したキャッチコピーと瞬時に友人のものと比較し、場合によってはそれを見てすぐに修正もできるようにオープンな状態にしておいた。



6. フィードバックして活動を続け、教育効果を高める
1つの読み物のキャッチコピーの作成が終わったら、次の読み物のキャッチコピー作成、また次の…というように自分で学習がどんどん進められるように読み物を用意しておく。
学習進度に歯止めをかけることなく授業展開をすることが出来た。また、読み物のジャンルが固定しないように、説明文に加えて物語文も配信しておいた。繰り返し同じ手順の学習を行うことで、作業に混乱を招かないように配慮した。



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