小5 小6 図画工作 デジタルポートフォリオ(制作記録)を作ろう【実践事例】(宝仙学園小学校)

小5 小6 図画工作 デジタルポートフォリオ(制作記録)を作ろう【実践事例】(宝仙学園小学校)

宝仙学園小学校
百瀬 剛教諭
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制作過程の記録(デジタルポートフォリオ)で、長期的な制作活動を振り返ります。

時間をかけて制作をする際に、自分で計画を立てて取り組むことはとても大切です。1週間に1度の図画工作の授業では、前時の活動内容やその成果を瞬時に振り返れることが、本時の活動へのスムーズな移行に不可欠です。さらに、続きの作業の内容や次の時に加えたい工夫点などを記録しておくことで、本時の活動内容がより充実したものになります。
また、自分の制作過程を記録することで、努力や苦労した痕跡を振り返ることができ、完成した時により深い達成感が味わえます。
教師側の観点からも、個々の制作過程の確認ができるため、「デジタルポートフォリオ」はとても有意義な活動です。

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ロイロノート導入のメリット

作品の写真を撮り、コメントをつけたカードをつなげていくだけで「制作記録」となるため、とても簡単にデジタルポートフォリオを作ることができます。

デジタルポートフォリオを活用することで、振り返りの時間を短縮できます。

作品の制作過程だけでなく、心理面でも過程も記録できるので、制作に向かう姿勢を支援することに役立ちます。

教師に提出してもらうことで、児童一人ひとりの制作過程を教師が確認することができ、個々に合わせた的確な指導や評価にも活用できます。


実践の目標

デジタルポートフォリオを用いて、次回、本時の活動内容をスムーズに確認できるようにする。

長期的な作品制作の流れを把握し、自分で計画性をもって取り組むことができる。

制作過程で苦労した点や工夫した点などを振り返ることができる。


実践の場面

1. 授業の最後に作品の写真とコメントを記録する
次回の授業でスムーズに続きの活動ができるよう、授業の終わりに「制作途中の作品の写真」を撮影し、コメントをつける。今回の工夫点や続きの作業内容なども合わせて記録する。



2. 前回の授業の確認をする
前回の授業(場面1)で記録した「制作記録」を見直し、今回の授業で行う作業の確認をする。自分が残したコメントにより、スムーズに作業を開始することができた。



3. 制作記録を教師に提出する
児童は、それぞれの制作記録を「今日の授業成果」として教師に提出する。提出した制作記録は「回答共有」で、他の児童がどれくらい進んでいるのか、どのような工夫をしているのかを共有する。他者のアイディアにふれ、共感することもできる。教師も個々の制作状況や努力点が確認できる。



4. 制作記録に工夫を加える
デジタルポートフォリオに慣れてくると、どのように記録しておくと次の授業に活かしやすいかを工夫して制作記録を作るようになる。例えば、計画を変更したことやその背景を記録したり、次回への展望をコメントとして入力することで、より実りあるノートとなってゆく。



5. 努力成果を制作記録に残しておく
制作記録は作品の表面には表れない、努力成果を残しておくこともできる。苦労したのに、作品に上手く反映できなかった点などを記録しておくことで、制作努力を認めてもらえるという安心感につなげることができる。そうした心理面での土台づくりを整えることで、制作の過程でチャレンジする気持ち「トライ&エラー」に踏み込むことができるようになる。



6. 作品の振り返りをまとめて教師に提出する
作品が完成した後、制作過程で苦労したことや作品の見どころなどを書いて、最後の振り返りをデジタルポートフォリオにまとめて教師に提出する。制作での苦労の上に、この作品が完成したことを実感することで、より深い達成感を感じることができる。教師としても完成した作品だけでなく、制作過程を知り、制作への姿勢を評価することができるという点において、大きなメリットとなる。



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