高3 ロングホームルーム 進路探究 対面、遠隔授業での諸問題解決の活用【実践事例】 済美高等学校 馬場 信孝

高3 ロングホームルーム 進路探究 対面、遠隔授業での諸問題解決の活用【実践事例】 済美高等学校 馬場 信孝

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基本情報
授業担当者馬場 信孝
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科高等学校3年 ロングホームルーム
単元進路探究

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〈実践の概要〉
対面と遠隔授業の諸問題において、提出物や各種調査の遅れが挙げられる。特に3年生にとって前期(4月から9月)は進路活動が活発化し、生徒とのコミュニケーションが必須となる。進路希望もめまぐるしく変化する中で、志望校決定における指導を繰り返す日々が続く。担任は、出願期限までに願書、志望理由書などの関係書類作成等のため入試関係業務に追われる。特に担任と生徒との間で、ストレスとなるのが提出物の遅れである。対面であれば、「本日までに提出」など期限など決めて現場での提出をし易くなる。アンケート等各種調査もその場で回収、集計を可能にする。しかし、遠隔での授業を余儀なくされる今日、様々な弊害が生じ業務に支障をきたしている。その問題を解消するためのロイロノートを活用し実践を試みたところ、逆に弊害ではなく、効果が上がったと感じられた例も出た。いくつか実践例を取り上げたい。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
1 対面、遠隔の差がなく提出物提出を可能にする。
授業ノートの提出
その場で撮影し、ロイロで提出
個人毎に返却が可能
職員室にノートを持参する手間を省ける。
志望理由書の提出
自宅や家庭で作成したデータを変換し、パソコンを活用し、効率的に校正し、作成
2 対面、遠隔の差がなく諸調査を可能にする。
アンケート機能を活用し、進路希望や各種コンテスト参加希望など調査した。
3 対面、遠隔の差がなく情報を共有する。
ホワイトボード機能を使って、対面も遠隔も同じ板書を可能にして情報共有

〈実践の目標〉
ロイロノート有効活用による効率的に提出物、アンケートの作成、回収、提出、返却
ロイロノート有効活用による対面、遠隔同時板書の実現

〈授業写真〉
アンケート調査と課題提出

ノートパソコンでロイロノートを活用、変換と板書
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〈場面1〉ロイロノートによる授業ノートの提出によるメリット
毎時、授業終了後手書きのノートを生徒が撮影して提出することにした。遠隔授業の生徒も家庭からの提出を可能にした。同時に30人分のノートを回収しチェック後返却するという手間が大きく省けた。
個人毎に返却が可能であり、まとめて返却をすることに気を配る必要がなく、閲覧、点検、評価をじっくりできた。
期限を決めて提出することが可能となり生徒も自宅での家庭学習の中で、じっくりと考えてノートにまとめる時間を確保できた。
提出、返却した生徒や日付など記録されていることにより、より正確な評価につなげることができた。

〈場面2〉PCアプリとIPADアプリを有効活用し、効率的にレポート作成を可能にした
大学進学のための入学願書の作成において、志望理由書、活動実績報告書は2000文字を超えるものが多数ある。そのため、アイパッドのアプリケーション使用よりも、デスクトップパソコンでの文書作成アプリケーションを活用した方が効率的であるという生徒の意見を聞いた。パソコン教室で時間をかけて作成したデータを提出してもらい、ロイロノートに可能なデータ形式に変換し、送信し、願書作成を自宅で作成(手書き等)を可能にした。同時に、自宅でアイパッドのみ使用の生徒も、アイパッドのアプリケーションで作成し、担任が受信し、ノートパソコンでの文書作成アプリケーションを使用し、校正し変換、送信し上記同様自宅、学校での作成を可能にした。

〈場面3〉対面、遠隔の差がなく諸調査を可能にする
アンケート機能を活用し、進路希望や各種コンテスト参加希望など調査した。対面、遠隔の生徒同時にアンケート配布、調査、集計を同時に行うことができた。期限を設けることにより、余裕をもった進路希望調査を行うことができた。また、急なアンケート調査も可能にした。

〈場面4〉同時配信機能を活用し板書を可能にした
Web配信アプリを使用する上で、板書が見にくいなどの意見が出て、ロイロノートホワイトボートを活用して解消した。対面、遠隔の両方の授業で活用することによりノート記帳の格差をなくすことに成功した。遅れた生徒のためにカードを保存し全員に送信して振り返りに活用することも実現した。また、対面においても、視力などの身体的な問題によって遅れてしまう生徒にとっても有効的な活用となった。
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