小4 国語 通年実践「中心人物の変容を読み深めることができる。」 「プラタナスの木」「初雪のふる日」 【授業案】元小学校指導教諭(津市教育委員会事務局) 駒田 健志
学年 / 教科 | 小4/国語 |
単元 | 「プラタナスの木」「初雪のふる日」 |
指導要領 | [知識及び技能](1)オ [思考力、判断力、表現力]C 読むこと エ、オ、カ |
教科書会社 | 光村図書 |
授業者 | 駒田 健志(元小学校指導教諭(津市教育委員会事務局)) |
投稿日 | 2025年4月1日 |
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作成者からのアピールポイント
物語の読み取り学習において、中心人物の変容を読み深めることはとても重要です。そこで、ベン図を用いて、物語の前半部と後半部における中心人物や作中の鍵となる対象を比べて読み深めることができるように、さまざまな教材をつなぎ、年間を通じた取り組みをまとめました。
ロイロノート・スクールのnoteデータ
【展開1】ベン図を用いて比べよう
進級直後、ベン図を用いた「読み深め」になれていない学年・学級であった場合には、まず、ベン図を用いて、身近なものから「相違点」を探す活動から始める。
【展開2】ベン図と共有ノートを用いて比べよう
類似点を探す方が難易度が高いことが多いため、次にベン図を用いて、身近なものから「類似点」を探す活動をする。
この時、指導者は、学びの伴走者として、下段の画像のように、「個人思考ができる場所」「複数人で話し合える場所」「質問や気づきを尋ねあう場所(ロイロチャットスペース)」を共有ノートを構成し、個別学習と協働学習が往還しやすい場を整えるようにする。
【展開3】「プラタナスの木」を読み深めよう
帯タイムや朝の会、帰りの会、授業の隙間時間を用いてベン図や共有ノートを用いて思考することに慣れさせる。
慣れてきたら、物語教材の読み深めにおいても取り入れる。
【展開4】「初雪のふる日」を読み深めよう
年間を通じて実践していると、学習者は相違点と類似点を同時に読み深めることができるようになってくる。
そこで、学習者の思考を、「類似点」探しから、もう一度「相違点」探しへと思考を促すことで、例えば、「初雪のふる日」では前半部の冬の白色の使い方と、後半部の春の白色の使い方の違いを読み深めることができるようになり、物語における中心人物の変容や鍵となる対象の変容を読み深めることができるようになる。