小5 理科 ふりこのおもりを重くすると、ふりこが1往復する時間は?ふりこの運動【授業案】四国中央市立三島小学校 石津 善久

小5 理科 ふりこのおもりを重くすると、ふりこが1往復する時間は?ふりこの運動【授業案】四国中央市立三島小学校 石津 善久

基本情報
学年 / 教科:小5 理科
単元:ふりこの運動
指導要領:A物質・エネルギー 振り子の運動
教科書:学校図書
授業者:石津 善久(四国中央市立三島小学校)

単元の一部

解説動画


作成者からのアピールポイント
全員参加の分かる理科授業を実現するためにポイントだと思って活動を、展開1と展開4に入れました。

ロイロノート・スクールのnoteデータ

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【展開1】問題に対するはじめの予想を選択肢から選ぶ
・展開1では、ふりこのおもりを重くすると、ふりこが1往復する時間は?と、【問題】を提示します。
・結果の予想の【選択肢】を示します。①短くなる ②変わらない ③長くなる
・全員、どれかに位置付け全員参加の形をとります。

【展開2】予想を理由を話し合って整理したのち、予想を修正するか問う
・①だと思う人は、ピンクのカードに、出席番号と予想の理由を書きます。既習事項や生活の経験に基づいて理由が述べれるのがよいのですが、なんとなくそう思うという理由もOKです。②だと思う人は黄色のカードに、③だと思う人は緑のカードに記入します。
・書けたら、シンキングツール PMIに、自分のカードを、自分が選んだ選択肢の場所に並べます。予想の分布を可視化し全体で共有します。
・8人が授業を受けたとします。①が5人、②が1人、③が2人でした。少数派から順に理由を述べます。
・②、③、①の理由を整理します。
・友達の意見を聞いたのち、もう一度自分の考えを聞きます。
・考えを変えるのはOKです。
・変更する人はいないかを問うと、出席番号の2と3の児童が選択肢①に変更しました。
・こうして全員の予想とその理由を確認して実験に臨みます。

【展開3】実験して予想を検証します。ガリレオやアポロ15号の実験の話も聞きます
・実験の方法と結果のまとめかたは教科書のとおりに行います。
・各自、自分の予想通りになるはずだと思って実験に臨みます。
・実験の結果、②であることを確認します。
・補足として、インタ-ネット上にある「1589年に行われたガリレオの実験の話」を聞きます。ガリレオはピサの斜塔から鉄球と木製の球を落下させました。2つ球は同時に落ちたと言われています。
・さらに、YouTubeで、「1971年には、アポロ15号の乗組員が月面でハンマーと鳥の羽を落下させた実験」を見せます。空気抵抗のない月面では、2つの物体は、同時に落ちました。
・これらのことから、物体の落ちる速度は、重さに関係なく同じであることが分かると結論付けます。
【展開4】よりよいまとめ方を、ピラミッドチャートを使って学びます
・よりよいまとめ方とは、本時の学習内容を明確に文章で表現することです。ポイントは二つ。一つ目は、問題文に続いて結果を書くこと。二つ目は、そうなった理由を書くことです。
・全員が、カードに本時のまとめを書いて提出します。
・これを、評定します。シンキングツール(ピラミッドチャート)を使って3段階で評定します。◎は、たいへんよい。〇は、よい。△は、もう少しです。
・△のもう少し のところには、教師が例示したカードを配置します。そのカードには、「②です。」と書いています。実験の結果、確かに②だったのですが、問題文と続けると「ふりこのおもりを重くすると、ふりこが1往復する時間は、②です。」となり、文章として変です。
・〇のよい のところにも、教師が例示したカードを配置します。そのカードには「ふりこのおもりを重くしても、ふりこが1往復する時間は変わらない。」と書いています。問題文に続いて結果を書いているので、これで「よい」です。しかし、今日の授業で、そうなる理由も学んだので、理由の記述も必要です。満点ではありません。
・提出したカードの中から、「「ふりこのおもりを重くしても、ふりこが1往復する時間は、変わらない。なぜなら、おもりの重さが変わっても、落ちる速さは同じだから」を選びます。満点です。たいへんよい ので◎をつけます。
・もしもなければ、ピラミッドチャートのピンク色のマスクを外し、教師が例示したカードを見せます。
・こうして、よりよいまとめ方を学習します。
・よりよいまとめ方ができてはじめて、分かったと言えると考えています。


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