小6 社会 天皇中心の国づくり 大化の改新後、どのようにして天皇が権力を高めていったのかをピラミッドチャートを使って考える【実践事例】(名古屋市立白水小学校)

小6 社会 天皇中心の国づくり 大化の改新後、どのようにして天皇が権力を高めていったのかをピラミッドチャートを使って考える【実践事例】(名古屋市立白水小学校)


基本情報
授業担当者林 一真
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科小学校6年 / 社会
単元天皇中心の国づくり
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〈実践の概要〉
はじめに、大化の改新後、天皇がどのように国づくりを進めていったのか、「豪族の土地や人は国のもの」「法律(律令)ができる」「税(租調庸)を納める」など8つの施策を教科書や資料集で確認した。次に、これらの施策の中で、天皇の権力を高めるのに効果的ものは何か、ピラミッドチャートを使って効果大・中・小に振り分けた。さらに、これらの施策をどのような順番で行っていくとよいかを考え、カード同士をつないだり、順番の理由をまとめたりした。
続いて、それぞれの考えを持ち寄り、グループとして1つの考えにまとめ、発表した。最後に、各グループの発表を聞いた上で、最終の自分の考えを文にまとめたり、学び方の振り返りをしたりした。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
シンキングツールを使って考えることで、児童が「比較する」「順序付ける」など、どのように思考するとよいか視覚的に理解することができる。
ロイロノート・スクールのシンキングツールのよいところは、シンキングツールで整理したカードをさらに活用することができることである。この実践では、施策をどのような順番で行っていくと天皇の力を高めるのに効果的なのかを考えるために、整理したカード(施策)をつないでいった。
ロイロノート・スクールの提出箱の回答を共有するは、友達の考えを見ることができるため、自分の考えと比較し、さらに深めようとする態度を育てることができる。一方で、いつでも自分の考えを見られるということで、自分の考えに責任をもつ態度も育てることができる。
シンキングツールをもとに授業設計を考えることは、児童の思考の流れをつかむことであるため、自ずと主体的・対話的で深い学びの視点で授業改善できる。

〈実践の目標〉
中大兄皇子や中臣鎌足の新しい国づくりによって国の政治や人々の暮らしがどのように変わったのかを捉えることができるようにする。
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〈場面1〉基本的な知識の確認
はじめに、大化の改新後、天皇がどのように国づくりを進めていったのか、「豪族の土地や人は国のもの」「法律(律令)ができる」「税(租調庸)を納める」「巨大な都づくり」「年号の制定」「木簡という木の札で地方の産物の管理」「中国から帰国した留学生や留学僧の協力」「有力な豪族が貴族として政治に参加」の8つの施策を教科書や資料集で確認した。

〈場面2〉ピラミッドチャートを使って情報の整理
次に、これらの施策の中で、天皇の権力を高めるのに効果的ものは何か、ピラミッドチャートを使って効果大・中・小に振り分けた。さらに、これらの施策をどのような順番で行っていくと天皇の権力をより高めることができるかを考え、カード同士をつないだり、決めた順番の理由を文章にまとめたりした。

〈場面3〉互いの考えを共有、グループの考えをまとめる
はじめに、それぞれの考えを持ち寄り、ロイロノート・スクールの画面を見ながら、互いの考えを伝え合った。次に、グループ(1グループ4人)で、「これが天皇の力を高めるベスト政治!」を目指して1つの考えにまとめていった。最後に、グループごとにまとまった考えを、拡大提示しながら全体で発表した。

〈場面4〉最終的な自分の考えをまとめる
各グループの発表を聞いた上で、最終の自分の考えを文にまとめた。また、自分がどのように学習に取り組み、どのようなことを学んだのか学び方の振り返りをした。

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