高2 地理歴史 宗教改革~なぜルターは生き延び、その教説は新しい宗派となったのか?~【実践事例】(愛媛県立八幡浜高等学校)

高2 地理歴史 宗教改革~なぜルターは生き延び、その教説は新しい宗派となったのか?~【実践事例】(愛媛県立八幡浜高等学校)


基本情報
授業担当者西岡 めぐみ
ICT環境2人1台
学年 / 教科高校2年/地理歴史(世界史B)
単元宗教改革
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〈実践の概要〉
宗教改革についての2時間の授業の中で、教会の写真の読み解き(グループ)・クラスの中での共有、生徒による教科書の内容説明でロイロノートを活用しました(1時間目)。2時間目には、「なぜルターは生き延び、その教説は新しい宗派となったのか?」をメインクエスチョンとして提示し、生徒による教科書の内容説明、教員による説明を補足して内容の理解を促しました。生徒の教科書の内容説明は大単元の最初に各グループ(4人)ごとに割り当てを決め、2時間を準備として使用し、プレゼン資料を作成させています。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
写真・絵画の読み解きでは、手元で画像の拡大をすることができるので、細かい部分まで注意を払って特徴を見つけ言語化することができる。また、グループごとで提出したカードを一斉に共有することができるので、グループ間の比較が容易になった。
発表の機会が増えたり、絵画や写真の読み解く活動が多くなったりしたことで、講義中心の授業よりも生徒が主体的に学習に取り組めるようになったと感じる。
生徒のプレゼンスキルの向上が図られる。

〈実践の目標〉
写真の読み解きにより、カトリックの教会とプロテスタントの教会の教義の違いについて考察し、言語化する。
教科書の内容を簡潔に分かりやすく説明できるようになる。



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〈場面1〉写真の読み解き
北欧のルター派の教会の写真を配信(2名で1台を使用)し、何の建物か考えさせ、グループ(10班)ごとにカードを作成し提出させた。

〈場面2〉回答の提出
「教会・劇場・コンサートホール・集会場」などの回答が出た。そう考えた理由について、代表者に述べさせた。宗教改革の単元であることから「教会」と回答したグループや、実際に行ったことがある生徒がいて教会と判断したグループもあった。空間的な広がりやパイプオルガンがあることなどから判断したグループもあった。その後「キリスト教の教会(既習事項)であるならばあるはずのもの(十字架イエス・マリアの像や絵画)がないのはなぜだろう」と問いかけ、宗教改革について考える視点を与えた。そしてメインクエスチョン「なぜルターは生き延び、その教説は新しい宗派となったのか?」を提示し、生徒による説明を聞く際の留意事項を説明した。

〈場面3〉生徒による教科書の内容説明(1時間目)
生徒が作成した要点をまとめたカードを全体に配信し、各自でノートに記入しながら教科書の内容を整理する。(1時間目:宗教改革の性格と背景、ルターの宗教改革)

〈場面4〉生徒による教科書の内容説明(2時間目)
2時間目ではカルヴァンとイギリスの宗教改革、対抗宗教改革の説明を3グループが行った。

〈場面5〉講義
生徒の作成したカードを活用しながら、メインクエスチョンについて補足説明をして、宗教改革の理解を深めさせた。

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